鎌倉らしい素材を生かした日本料理|【空花】脇元かな子さん
体力的に大変な料理の世界。しなやかな感性でゲストの心を掴む女性シェフが数多く活躍しています。そんなキラリとひかる女性シェフにフォーカス。今回は鎌倉の古民家で、ミシュランの星付きシェフ譲りの腕を振るう【空花】脇元かな子さんをご紹介します。
師匠から教えられたおいしさを見極めること 素材を生かすことに日々向き合う
生まれは宮崎県都城。幼い頃から目の前に広がる田んぼや畑に囲まれ、祖父の釣った魚や祖母手づくりの味噌など家庭の味に恵まれて育った脇元かな子さん。当初、栄養士を目指すも「食中毒を防ぐために化学薬品を使ったりする調理に疑問を感じたのです。もっと自然を大切にした料理をつくりたい」そう思い料理人へと舵を切り替えたのだとか。
そして、紆余曲折の末、30歳の時にオープンしてまもない元麻布【かんだ】に入る。このミシュラン三つ星店で、約7年間神田イズムを叩き込まれた。それは「何が本当の美味しさなのかをしっかりと見極め、どうしたら素材本来の味を生かしきれるか、を念頭において素材と対峙する姿勢」だ。
『空豆真薯のお椀』ペースト状と粗く叩いた空豆をあわせた真薯は春の香りを誘う佳品
写真の空豆のお椀にしても、ともすればだしの旨みが前に出てしまいがちだが、空豆の風味が引き立つようだしをギリギリの味に抑え、空豆のみで仕上げる潔さ。シンプルながら品格のある逸品となっている。「神田さんは、男女の分け隔てなく対応してくれました。女性だからとつらい思いをしたことはなかったですね」
『サザエ の揚げ物』地元のサザエを硬くならぬよう高温の油で瞬間的に揚げている。料理はいずれも6,000円のコースから
※最新の営業時間についてはお店にご連絡を
※2020年7月に移転予定
この記事を作った人
撮影/今清水隆宏 取材・文/森脇慶子
-
六本木食トレンド
六本木【茶寮宮坂】|オフピークランチにヒトサラ編集部が行ってみました!
-
東京都グルメラボ
味も見た目も豪華! ランチで「ばらちらし寿司」|東京5選
-
中目黒食トレンド
一滴入魂のだしと炭火の香りに酔いしれる気鋭の日本料理店【炎水】東京・中目黒|ニュースな新店
-
渋谷食トレンド
“平日の夕方から”“土日の昼間から”、一人で気軽に立ち寄れる日本酒のお店|渋谷【ベジ串 創作おでん ぬる燗佐藤】
-
外苑前/青山一丁目食トレンド
週末は我が家で、トップ・アーティストのライヴを観ながらフルコース・ディナーを!|【ブルーノート東京】
-
新橋・汐留食トレンド
30種の創作そうめんを楽しめる|日比谷【そうめんそそそ~その先へ~】
-
銀座・有楽町食トレンド
トップメゾンの最上階で味わう、美しく繊細なイタリアン【アルマーニ / リストランテ】
-
神戸元町食トレンド
まさに魚好きのための一軒! 鮮魚店が営む専門店で旬の魚と日本酒を堪能|【わさびと魚】元町
-
名古屋駅・西区・中村区食トレンド
ふらっと気軽に一人でも立ち寄れる、名古屋駅周辺の「サク飲みの店」
-
神楽坂グルメラボ
輝く新世代の女性シェフにインタビュー|【梅香 料理人】伊藤光恵さん