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更新日:2017.05.24グルメラボ

旬の味を求めて ~「あさり」編~

貝類の定番とも言える「あさり」には旨味がたっぷり。春の産卵を控えた2~4月は身が肥えて美味しい季節です。旬の「あさり」料理を食べて、春を呼び込みましょう。

旬の味を求めて ~「あさり」編~

シンプルを極めた味わい【ヒロ プリモ】

あさりの旨味をたっぷり含んだ極上ソース
旬が生み出す美味を食す贅沢なひと時を

    あさりの出汁を含んだソースに、スパゲッティーニをよく絡ませていただきます。大粒のあさりはプリッとした食感と凝縮した味が魅力です。他の具材を入れていないため、あさりの旨味をダイレクトに感じられます

    あさりの出汁を含んだソースに、スパゲッティーニをよく絡ませていただきます。大粒のあさりはプリッとした食感と凝縮した味が魅力です。他の具材を入れていないため、あさりの旨味をダイレクトに感じられます

 東京駅にあるパスタ専門店【ヒロプリモ】の『ボンゴレ・ビアンコ』は、あさりの旨味だけで勝負するシンプル イズ ベストなひと皿です。この日使用したあさりは愛知県産のもの。春の産卵を控え、貝殻いっぱいに身を肥やしたあさりはプリッとした食感を持ち、旨味をたっぷりと含んでいます。

「殻が開く時に、あさりから出る汁をしっかりガーリックオイルに絡めることが重要です」と語るのは津久井竜太シェフ。この工程が、パスタの出来栄えを決めるのです。にんにくの香りをまとい、あさりの旨味をたっぷりと含んだオイルソースはややとろりとした仕上がりで、スパゲッティーニによく絡みます。シャンパンや白ワインとの相性は抜群。イタリアンパセリのほのかな苦味がアクセントになり、最後のひと口まで飽きさせません。

    ボトルワインの種類が豊富。ベビーボトル(200ml)も用意しているので、おひとり様でも気軽にシャンパンやワインを楽しむことができます

    ボトルワインの種類が豊富。ベビーボトル(200ml)も用意しているので、おひとり様でも気軽にシャンパンやワインを楽しむことができます

 東京駅直結で、仕事帰りに立ち寄りやすいお店。頑張った自分へのご褒美にシャンパンを空けて旬の味に魅了される。いつもより少し贅沢な時間が、あなたを待っています。

    東京駅八重洲北口から徒歩30秒。駅直結のロケーションにありながら、ゆっくりと食事を楽しめるようシックで落ち着いた雰囲気を演出

    東京駅八重洲北口から徒歩30秒。駅直結のロケーションにありながら、ゆっくりと食事を楽しめるようシックで落ち着いた雰囲気を演出

伝統を受け継ぐ庶民の味【升本】

大粒の国産あさり×伝統野菜・亀戸大根
江戸の暮らしに想いを馳せて食す下町の味

    お鍋には殻付きあさりとむき身のあさりが贅沢に入っています。亀戸大根のほか、白菜、ネギに、油揚げなどの具材もたっぷり。グツグツと立ち上る湯気とともに、味噌のいい香り漂ってきて食欲をそそります

    お鍋には殻付きあさりとむき身のあさりが贅沢に入っています。亀戸大根のほか、白菜、ネギに、油揚げなどの具材もたっぷり。グツグツと立ち上る湯気とともに、味噌のいい香り漂ってきて食欲をそそります

 下町の天神様として親しまれる亀戸天神。そのほど近くに店を構える【升本】は、江戸野菜の亀戸大根を使った料理をいただける老舗です。

 名物の『亀戸大根あさり鍋』は、亀戸大根と共に、たっぷりのあさりを味わえる味噌仕立てのお鍋。あさりは殻付きとむき身の両方を贅沢に使用しています。

    お酒は『百年の孤独』『中々』『㐂六』などの焼酎を中心に取り揃えられています。製造元の黒木酒造とは、古くからのお付き合いなのだとか

    お酒は『百年の孤独』『中々』『㐂六』などの焼酎を中心に取り揃えられています。製造元の黒木酒造とは、古くからのお付き合いなのだとか

 あさりと大根が同時に旬を迎える初春は、1年のなかで一番美味しくこのお鍋をいただける季節です。旨味の詰まったやわらかなあさりと、瑞々しくほどよい甘さを持つ亀戸大根の組み合わせは至高。7種の味噌をブレンドした秘伝の汁に、あさりや野菜の出汁が浸み出したその味わいは、やや甘めで、どこか懐かしさを感じさせます。

    和を感じさせる店内。亀戸天神へのお参りや、亀戸七福神巡りの際に訪れるのにはぴったり。昼も夜も『亀戸大根あさり鍋』をいただけます

    和を感じさせる店内。亀戸天神へのお参りや、亀戸七福神巡りの際に訪れるのにはぴったり。昼も夜も『亀戸大根あさり鍋』をいただけます

 聞けば、この地域では古くからあさりと大根の組み合わせがお味噌汁の定番の具だったそう。そこで、最後はお汁を麦菜飯にかけていただく“ぶっかけ飯”で豪快に締めるのが升本流です。

 庶民的なこのスタイルこそが、下町の人々に愛され続けている理由ではないでしょうか。

旬のものを、大切な方と食べに行きたくなる「旬味への誘い」はこちら

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ヒトサラ編集部

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