更新日:2017.02.27グルメラボ
怖いもの見たさで試してみる? 都内で世界のちょっとあれな食材を食べられるお店
世界には、私達日本人の感覚からすると「気持ち悪い」と思ってしまうような、いわゆる「ゲテモノ」食材を使った料理があります。今回は、都内でこうした料理を食べられるお店を、3店舗ご紹介します。
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蟻の卵は栄養豊富! 浅草で珍しいサラダの食べられる、タイ料理のお店
池袋で味わう、じっくり煮込んだ羊の脳みそのカレー
タガメ、イナゴ、サソリ、ムカデ、アリ…、住吉で昆虫料理の食べられるお店
ピリ辛の蟻の卵のサラダは、タイの人々にとって庶民の味
タイでは馴染みのある、蟻の卵がたっぷり入ったサラダ
つくばEX浅草駅から徒歩10分程のところにあるタイ料理店【ソンポーン】は、本場タイの味を楽しめるお店です。
こちらのお店では、蟻の卵のサラダを食べる事ができます。蟻の卵はおもにタイの東北部で食べられている食材で、大切な蛋白源として現地では普通に食べられています。蟻の卵を炒めて、ピリッと辛い味つけで仕上げた温かいサラダは、栄養豊富なタイ庶民のメニューです。
羊の脳みそのカレーは、パキスタンの遊牧民文化の味わい
池袋駅北口から500mほど歩いた所にある、パキスタン料理のお店【マルハバ】は、敬虔なイスラム教国家のお店らしくお酒類は一切置いていません。こちらのお店は、羊の脳みそのカレーが食べられる事でも有名です。
羊の脳みそも、パキスタンでは一般的な食材です。いわゆる「脳みその形」で出て来る訳ではないので、知らずに出されれば食材が何なのか全く気付かないかも知れません。トマトベースで煮込まれた脳みそは、マイルドで癖がなくふわりとした食感。日本の食材で言えば、白子やウニに近いイメージの味わいだそうです。
名物女将の裏メニューは、昆虫料理のフルコース
日本でもイナゴやハチの子を食べる地域がありますし、世界には昆虫食の料理も数多く存在します。昆虫の料理を出してくれるお店も多いのですが、その中から今回は、地下鉄住吉駅のすぐそばにある【やき蛤】をご紹介します。
お店の名前からも分かるように、こちらは本来美味しい蛤が看板の魚介料理がメインのお店。昆虫料理はメニューにも載っていない、いわゆる「裏メニュー」です。名物の女将さんにお願いすれば、楽しい解説とともにタガメ、イナゴ、サソリ、ムカデ、アリといった昆虫の料理を楽しむ事が出来ます。テレビのバラエティー番などで取り上げられた事で、このメニュー目当てのお客さんも増えたそうです。
ちなみに、芋虫はポテトフライの味に似ていて、サソリはカリカリとしていてスナックのような味わいがあるのだとか。
最後に
今回ご紹介したお店は、いずれも「ゲテモノ料理」の専門店ではありません。世界には様々な食文化があり、日本人が気持ち悪いと思う食材も普通に食べている地域があるのです。日本人にとって普通の食材である、ホヤやナマコやタコなども、外国の人からはとんでもない「ゲテモノ」に見えるのだそうです。
少し変わった料理が食べたくなった時には、こうした「日本では珍しい食材」の料理にチャレンジして、ちょっとだけ「怖いもの見たさ」を楽しみながら、異国の食文化に触れてみるのも楽しいかも知れませんね。
斎藤 健