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更新日:2018.02.02食トレンド

深夜のカウンター飯は蜜の味 | 四谷 荒木町のワイン割烹 【コントラスト】

果てしない残業で、すっかり帰りも遅くなった夜。そんな時こそ、深夜でも迎え入れてくれる店のカウンターに腰を下ろしてみてはいかがだろうか。シェフのこだわりが詰まった美味しい料理とお酒が舌を潤し、同時に一日の疲れも流してくれる。今回は、美味しい和食とワインを楽しめる一軒を紹介しよう。

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【CONTRASTE コントラスト】 27:00 L.O.
和食の料理人自らがすすめるワインとの絶妙の組み合わせを楽しむ

    『塩水雲丹 焼きなす』¥2,070(税込)品書きの造里の中から選んだ一品。夏場はこの焼きなすだが、季節によって、長芋、湯葉など、塩水雲丹と合わせる素材が変わる。

    『塩水雲丹 焼きなす』¥2,070(税込)品書きの造里の中から選んだ一品。夏場はこの焼きなすだが、季節によって、長芋、湯葉など、塩水雲丹と合わせる素材が変わる。

 割烹の名のとおり、メニューには、先付けから、酢の物、焼き物、お造り、そして、食事、止め椀といった、会席(懐石)料理の名が並ぶ。コースもあるが、深夜なら、おまかせやアラカルトで楽しむのがおすすめ。そして、ワインは酸味がきれいで、料理の味を凌駕しない“冷涼産地”のものを中心に、およそ200種が揃えられている。

 和食の料理人である下家さんが料理にワインを合わせる店をつくった理由は、自身がワイン好きだから。20歳代の初めからワインにぞっこんになり、板前の仕事をしながらワインスクールに通うほどに。もちろん無理強いはしないが、下家さんのワイン選びに信頼を寄せる常連客も多いという。

    揃えているワインの基本はブルゴーニュだが、アルザス、ドイツ、オーストラリアなどの冷涼産地のワインを選んでいるという。 グラスワインは、白が¥920~、赤が¥700~(共に税込)。

    揃えているワインの基本はブルゴーニュだが、アルザス、ドイツ、オーストラリアなどの冷涼産地のワインを選んでいるという。 グラスワインは、白が¥920~、赤が¥700~(共に税込)。

 カウンターに座ると、鮎が泳ぎまわる生簀が目に入る。基本、料理につかう魚は“活”で、全部で3つある生簀には、6月からの鮎をはじめ、鰻、すっぽん、ワタリガニ、ハモなど、その日のおすすめの一品になる魚たちが入っている。

 そんな活魚をつかった料理のなかでも、一番人気が鰻。「うちの鰻は、ちょい蒸しカリカリです」と下家さん。白焼き、蒲焼き、どちらもできるが、例えば、蒲焼をオーダーして、おすすめの赤ワインをグラスでいただく、というのはどうだろう。白焼きなら濃いめのシャルドネ、というのが下家さん推し。

 夜更けの荒木町で、四季菜豊かな日本料理の一皿と、ワインとのコントラストを楽しむ。なんとも贅沢なカウンター飯だ。

    鰻 蒲焼 ¥2,070(税込)1/2尾で、白焼もある。生簀から取り出した浜名湖直送の鰻は、熱湯をかけてぬめりをとり、きりふきで日本酒をかけながら焼く。その手間が旨さを引き出す。一緒に出される二杯酢に、添えられたきゅうりを一緒につけていただくと、なんと、『鰻ざく』としても楽しめる。

    鰻 蒲焼 ¥2,070(税込)1/2尾で、白焼もある。生簀から取り出した浜名湖直送の鰻は、熱湯をかけてぬめりをとり、きりふきで日本酒をかけながら焼く。その手間が旨さを引き出す。一緒に出される二杯酢に、添えられたきゅうりを一緒につけていただくと、なんと、『鰻ざく』としても楽しめる。

【コントラスト】
電話:03-6457-7130
住所:東京都新宿区荒木町9 美舟ビル1F
営業:18:00~27:00 L.O.
定休:不定休
アクセス:丸ノ内線「四谷三丁目」4番出口から徒歩3分

この記事を作った人

TEXT:堀 けいこ

音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。

PHOTO : 安里昌悟(本誌)

記事元:MEN'S Precious

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