ヒトサラマガジンとは RSS

更新日:2023.02.09食トレンド 旅グルメ

すべての疲れを置いてくるご褒美旅行 day1|福井県ウェルネスツアー

せわしない日々のなか、ふと遠くへ旅に出たくなる。福井県はそんなあなたにぴったりです。越前がに? 眼鏡? 東尋坊? もちろんそれらも魅力的ですが、それだけではありません。大自然を五感で体験し、日本海や里山の恵みにお腹を満たす。心身まるごとリフレッシュできる、1泊2日のウェルネス(健康)ツアーに出かけましょう。

雄島橋

〈閉店〉森の木々に囲まれながら
ごほうびランチ【アンビション】

    金津創作の森

    自然のなかで五感を総動員

JR芦原温泉駅から車で約8分のところにある「金津創作の森」。年間を通してさまざまな企画展を開催する美術館「アートコア」をはじめ、敷地内にある森には現代アートが点在し、工房ではガラスや陶芸の創作体験もでき、さまざまな角度からアートを楽しめる場所です。

    アンビション

    「アートコア」内にあるレストラン「アンビション」

創作の森で自然とアートを体感したあとは、木々に囲まれたレストラン「アンビション」でごほうびランチをいただきましょう。ショップも併設されており、入居作家の陶器、ガラス、竹細工、染などの作品を展示・販売しています。

    アンビションのローストチキン

    この日のメインは『ローストチキン』

メインを選べるランチメニューのほか、コース料理など好みに合わせて構成できます。この日選んだ料理は『ローストチキン』。焼き目が香ばしく、むちっと弾力のあるお肉に、バルサミコの酸味、ペッパーがアクセントに。お腹も心も満たされていきます。

【アンビション】〈閉店〉
電話:0776-73-4141
住所:あわら市宮谷57-2-19 金津創作の森 内

※情報は2022年12月現在のものです

田園風景の広がる温泉街
「あわら温泉」

    湯巡権三

    マスコットキャラクターは湯巡兄弟の三男「権三(ごんぞう)くん」

お腹が満たされたら、次は温泉地へ。車で15分弱の「あわら温泉」へ向かいます。田園風景が特徴の温泉街ですが、昔、水田に井戸を掘っている際に偶然温泉が湧き出たことで、明治16年に開墾されました。74本もの源泉を引き、旅館それぞれが自家源泉を持っています。

    だるまや菓舗の内科n

    【だるまや菓舗】には数々の和菓子がならぶ

たくさんの温泉宿が軒を連ね、夜に賑わいを見せる屋台グルメスポット「湯けむり横丁」など、飲食店も点在しています。また何軒かある和菓子屋さんのうち、ここ【だるまや菓舗】も人気。看板商品は『どんりん』で、香ばしい最中のなかにフルーツカステラと粒あんがぎゅっと詰まっている、上品な和洋菓子です。

    芦湯

    舟形になっている温泉は、水田で田植や稲刈のときに使用する「田舟」をイメージ

そして外せないのが足湯。あわら湯のまち駅前の広場にある「芦湯」は、誰もが無料で利用できます。すべてヒノキでつくられ、5種類の温泉はすべて源泉かけ流し。なんて贅沢なのでしょう……!

    ふくいトマト水ようかん

    福井県の冬は「コタツで水ようかん」の文化があるのだそう

ここでのお供は、芦湯近くに店舗を構える現役専業農家さんの営む農家カフェ「カメハメハ大農場」さんの『ふくいトマト水ようかん』。「コタツでみかん」は全国共通ではないようです。こちらは越前がにの殻を使用した有機肥料でつくる自社栽培の樹上完熟トマトと、福井県立大学のミニトマト「越のザウルス」を使用し、大学生と一緒に商品開発を行ったもの。濃厚なトマトの甘みがギュギュッと詰まっています。

手つかずの自然が今に残る
神の島「雄島」

    雄島橋

    駐車場の目の前、鮮やかな赤が美しい「雄島橋」。奥に見えるのが「雄島」

ここで日本海の雄大な自然を体験しに行きましょう。東尋坊から一足のばした沖合、越前海岸に浮かぶ周囲2kmほどの無人島「雄島」は、地元の人からは「神の島」と呼ばれ、古くから親しまれてきた場所。

    大湊神社の本殿

    大湊神社の本殿。安島地区内に陸宮(おかみや)拝殿があります

雄島の入り口にある大きな鳥居をくぐり石段を上がると、飛鳥時代に創建された「大湊神社」があります。この周辺の人々は、昔から海の恩恵を受けて生活していましたが、漁は天候などによる危険をはらんでいて、命を落とす人も多くいました。「大湊神社」は、人々が海での無事を祈願するための神社なのです。

    天気のよい日は、本殿から振り返った鳥居の先に、東尋坊を望みます

    天気のよい日は、本殿から振り返った鳥居の先に、東尋坊を望みます

雄島には写真のような「板状節理」と呼ばれる板状の岩がたくさんあり、正確に45度傾いているというので不思議です。これらが島西側から北側にかけて広がる一方で、島南側の海際では柱状の「柱状節理」が見られ、島を一周するごとにこれらの自然がつくり出した不思議な光景を目にすることができます。

    雄島

    雄島の岩は「流紋岩(りゅうもんがん)」と呼ばれ、美しい縞模様が特徴

島内には灯台や、清水の沸く「瓜割の水」、磁石を狂わせるという「磁石岩」などの見どころのほか、手つかずの自然が多く残されていて、コンクリートではない、ふかふかの地面を踏みしめるたび、足底から大地のエネルギーが沸きあがってくる心地がします。

ボランティアガイド北まえ三国
三國湊・雄島・東尋坊ガイド
電話:0776-82-0947
FAX:0776-82-7392
住所:福井県坂井市三国町北本町4-6-54(旧岸名家内)
ガイド1名につき1,500円
※1グループ10名まで
※時間はご相談に応じます

自然そのものこそがアート
「Brilliant Heart Museum」

    戸田正寿

    戸田正寿さん。壁面には、戸田さん自身が集めた1万年前の縄文土器の断片でつくられた作品「5千年の顔」

雄島を散策したあとは、雄島をアートとして楽しみましょう。雄島駐車場から徒歩すぐのところにある「Brilliant Heart Museum(ブリリアントハートミュージアム)」は、福井県出身のアートディレクター、戸田正寿(とだせいじゅ)さんが企画・設計を手掛けた予約制の美術館です。

    ブリリアントハートミュージアム

    4m×1.5mの大窓から望む雄島が一枚の絵画のよう。天候や時間帯によって表情が変わります

ここでは、千年の間変化し続けている雄島の風景を、一枚の絵画ととらえて発信しています。同じ形をとどめることなく移ろう自然の光、音、気配を感じながらゆっくりと向き合う時間はとても豊かなものです。

    ブリリアントハートミュージアム

    毎回変わるお茶菓子は地元の銘菓や金沢や京都から取り寄せている

「Brilliant Heart Museum」
電話:090-6819-9956
住所:福井県坂井市三国町安島字26-21
※要予約(1グループ最大6名まで)

古民家リノベレストラン
三国フレンチをたのしむ【S'A muser】

    サミュゼの外観

    三國湊きたまえ通りにある旧大木道具店(国の登録文化財)をリノベーション

雄大な自然に心を満たされた1日目の最後は、地元の食材をふんだんに使用した「三国フレンチ」をいただきましょう。三國湊きたまえ通りにある【S'A muser(サミュゼ)】は、古民家をリノベーションした温かみのあるフレンチレストラン。三国の豊かな海の幸を贅沢に楽しめるお店です。

    サミュゼの牡蠣

    1品目からテンションの上がる『牡蠣ソテー』

今回は「サミュゼコース(9,000円)」をお願いしました。『牡蠣ソテー』はバターが主役のブールブランソースで仕上げられ、ゆずをアクセントに。牡蠣のミルキーな味わいとバターのコクがぴったりで、華やかな香りとわずかな酸味が引き立ちます。

    サミュゼのホタテ

    『ホタテとスズキのソテー』。ソースは、三国のせいこがにのだしとアンチョビのクリームソース

「せいこがに」は11月から12月までのわずかな期間しか獲ることができないカニで、地元の人にとっては、この時期越前がによりもポピュラーなカニだとか。スズキのしっとりとした身と、旨みがつまったホタテのぷりぷり弾力、どちらも味わえる一皿です。

    サミュゼのシカ肉

    【S'A muser】は海の幸だけでなく、山の幸も魅力。越前でとれた『シカ肉の赤ワインソース』

三国を代表する海の恵みだけでなく、地元の自然をまるごと大切に使った、おいしい料理の数々。そのひとつひとつのありがたみを噛みしめるような時間は、三国で生まれ育った畑シェフが、食材への感謝や生産者の想いをお皿にこめているからこそ生まれるのだと感じました。

この記事を作った人

撮影/志賀 真人 取材・文/宿坊 アカリ

この記事に関連するエリア・タグ

編集部ピックアップ

週間ランキング(5/17~5/23)

エリアから探す