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更新日:2017.04.26食トレンド

趣向を凝らしたコースはもはやフレンチ!? 創意あふれる逸品ぞろいの進化系焼鳥

フレンチの手法を取り入れた焼鳥で注目を集めた芦屋【とり千】の店長が、満を持して自店をオープンしたのが2年前。グルメ激戦区の阪神間にあって、ユニークな存在感は際立っています。コース仕立てで提供する創意に満ちたメニューは、さらに進化を遂げています。

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店主の閃きが生みだす焼鳥の新たな醍醐味を提案【KAMIYA】

フレンチの経験を生かした変幻自在のコース

    店内は天井が高く開放的な雰囲気。個室も備え、「家族連れでもお気軽に」と神谷さん

 芦屋川畔のビル2階。隠れ家的な黒塗りの扉を開けると、広々とした白木のカウンターが広がる【KAMIYA】。すっきりとモダンな店構えは、一見すると焼鳥店とは思えない、洗練された雰囲気が漂います。

「この雰囲気だと、何屋さんか分らないですよね」と笑う店主・神谷道弘さんは、同じ芦屋市内にある焼鳥店【とり千】で3年半、店長を務めた後に2016年に独立。【とり千】時代に創案した、フレンチとパティシエの経験を生かした斬新なコースは、ワイン好きが多い土地柄もあって、口コミで評判を呼びました。

「お客さんの数だけ楽しみ方があるし、来るたびに新鮮さを感じてもらいたい」という神谷さん。「メニューはコースのみ」と言いつつ、お客の好みや気分によって出す品を自在にアレンジ。変幻自在のスタイルは旺盛なサービス精神と抜群のアドリブあってこそ。閃いたアイデアはすぐに形にし、日々を重ねています。

    夜のコース5000円(税抜)より。旬の魚や野菜を使った季節替わりの前菜2種盛合せ

焼鳥のイメージを覆す斬新なアイデアが満載

    タレの甘みと肉汁を引き立てる蕗味噌を添えたもも肉

 新たな店では、定番の焼鳥に加えて、季節感のある料理とワインとともに楽しめるスタイルを提案。コースの最初に登場する、彩り鮮やかな前菜からして、焼鳥のイメージを鮮やかに覆してくれます。

 もちろん、串に刺した定番の焼鳥もありますが、例えば背肝は芳醇な赤ワインベースのタレを合わせたり、せせりには米麹を振ってマリネしたりと、ひと工夫が随所に散りばめられています。時にはブルーチーズやサルサのソースを添えたりと、新たな組み合わせが新鮮です。

 間には、旬の野菜やフルーツを使った一品を挟み、みずみずしい甘味、酸味で口直し。次の料理への期待を高めるコースの構成も心憎いばかりです。

型に捕われない発想を形にした驚きの一品に注目

    「熱々の肉汁を封じ込めたつくねのパイ包み焼。共に包んだフォアグラの旨味を吸ったパイ皮も美味」

 神谷さんのアイデアは、串ものだけにとどまりません。丸ごとパイ皮で包んでオーブンで焼き上げたつくねは、まさにフレンチのパイ包み焼きそのもの。つくねとともにフォアグラを包み、ジューシーな肉汁を封じ込めた一品は、旨味を吸ったパイ皮まで贅沢な味わいに。

    一見、和菓子にしか見えない『フォアグラ最中』。驚きの仕掛けと意外な取合せの妙が印象に残る一品

 さらに、驚きの一品は『フォアグラ最中』。一見すると和菓子にしか見えませんが、最中の中には自家製フォアグラテリーヌと季節のフルーツジャムが練り込まれています。最中の軽い歯ざわりがテリーヌのしっとりした食感と好相性。包装紙までオリジナルで作ってしまう遊び心が楽しい、まさにサプライズな一品です。
 
 当初はフレンチでの開業も考えたそうですが、「このスタイルなら自由に発想できますし、気楽に来ていただけるので」と神谷さん。あふれる創意に華やかぎを加えた新感覚の焼鳥、次なる試みが楽しみです。

【KAMIYA(カミヤ)】

電話:0797-35-7130
住所:兵庫県芦屋市川西町2-37アシヤサウザンドビル 2F
営業:11:30~14:30、18:00~22:00 
定休:月曜

この記事を作った人

取材・文/田中慶一(フリーライター)

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