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更新日:2017.06.09旅グルメ 連載

バンコクのグルメシーンを牽引し続けて約20年【Eat Me】

美しきアート空間に時代に媚びないインターナショナルキュイジーヌ。フーディーズだけに限らず、地元トップレストランのシェフたちからも支持を集める店。それが【Eat Me】。約20年前のオープンから現在まで、バンコクのレストランシーンのトップを走り続ける名店です。

バンコクのグルメシーンを牽引し続けて約20年【Eat Me】

世界を旅するかの如き、自由奔放な食材使いと調理法を駆使

【Eat Me】がバンコクの地にオープンしたのは1998年のこと。今から19年も前から、バンコクのグルメシーンを牽引してきたレストランのひとつです。その人気は衰えるどころか、今なおバンコクのトップレストランのひとつとして君臨し続けています。その理由は何か。それはヘッドシェフ、ティム・バトラー氏の豊かな感性に基づく料理には、常に時代を捉える力があるからでしょう。オーストラリアンフードを謳いながらも、ジャンルに囚われることなく、タイの豊かな食材も使えば、築地から週に数回魚を仕入れたり、地中海の深海海老を使ったりもします。それらの食材に応じて時にフレンチだったり、時に和食であったりと、奔放な料理で世界を旅するのです。それが【Eat Me】の魅力。真のインターナショナルキュイジーヌの形なのかもしれません。

  • 日本の食材も積極的に使うシェフ。こちらは近江牛を日本のウニとワサビとともに

    日本の食材も積極的に使うシェフ。こちらは近江牛を日本のウニとワサビとともに

  • こちらは地中海の深海の海老を使い、パエリアを連想させるリゾットに

    こちらは地中海の深海の海老を使い、パエリアを連想させるリゾットに

モダンアートの地元ギャラリーとコラボしたエッジのきいたスタイリッシュ空間

【Eat Me】は、BTSのサラデーン駅からもほど近い、コンベント通りから一本入った路地にひっそりと佇んでいます。外観は街に馴染むかのううような隠れ家的な雰囲気を漂わせますが、店内に入ればそこは街の雑多な空気感とは異なる、実にスタイリッシュな空間。1階がバーカウンターとテラス、それより上階がレストランエリアになった構成で、各階には、近くにある「H GALLERY」とコラボレートしたコンテンポラリーアートが飾られ、それらがスタイリッシュな雰囲気にエッジを効かせています。純粋に食事を楽しむことはもちろん、15時から深夜まで営業しているため、ディナー前後の軽い1杯も気軽に楽しむことができます。トップレストランでありながら、料理同様に自由なスタイルで寛ぐことができる一軒です。

  • 1階のバーカウンター。街の雑踏とはかけ離れた世界観が広がる

    1階のバーカウンター。街の雑踏とはかけ離れた世界観が広がる

  • 2階、3階がレストラン。ハンドメイドファニチャーなど細部にまでこだわる

    2階、3階がレストラン。ハンドメイドファニチャーなど細部にまでこだわる

ティム・バトラー氏

NYの星付きレストランを渡り歩きバンコクへ

アメリカ・メイン州生まれ。14歳でイタリアンレストランの皿洗いからキャリアをスタート。その後、料理学校に通い、21歳でニューヨークの星付きレストラン【アクアヴィット】のシェフパティシエに。2007年にはニューヨーク・ライジング・スター・シェフを受賞。ニューヨークでは【Restaurant Daniel 】など多くのスターシェフのもとで研鑽を積んだ後、【Eat Me】のヘッドシェフに就任。2017年「アジアのベストレストラン50」23位。

【Eat Me】

☎+66 2 238 0931
住所:1/6 Soi Pipat 2 Convent Road, Silom, Bangkok
営業:15:00~翌1:00
休日:無休

この記事を作った人

撮影/鈴木拓也 取材・文/吉田慎治

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