フィンランドの大自然をボトルに詰めた!クリアなジンが日本初上陸「Arctic Blue Gin」
クリアな空気と水は、世界で1、2と言っても過言ではないフィンランド。その土地を流れる雪解け水と、その地に自生する物を使い、独自の製法でつくったクラフト・ジン「アークティック ブルー ジン」が日本初上陸。2018年の「世界スピリッツアワード」で金賞を受賞するなど、世界的に注目されるジンブランドへと躍進した。なぜ、それほど短期間で高評価を得ることに成功したのだろうか――。創業者がその魅力を語る。
フィンランドの雪解け水でつくられる、森の香りがするフィンランドのジン
蒸留所の近く、ノース カレリアの森の中を流れる清流。ミコがジンの着想を得た、世界で一番美しい自然が存在する場所
世界で最も純粋と言われるフィンランドの湧き水と野生のコケモモ(ビルベリー)がもたらす野趣に富んだ、けれど限りなく繊細な風味の「アークティック ブルー ジン」。それは、創業メンバーの一人であるミコが、ある朝森の中を歩いていて、その香りを閉じ込めたいと思ったことから始まったのだという。その閃きから2年間、徹底的な市場調査を行い、研究を続けることで、一般的なジンの製法である凍結濾過蒸留ではない、ボタニカルな風味をダイレクトに抽出できるこだわりの製法に行きついた。だからこそ、これまでのジンの概念を超えるヴィヴィッドな香りと柔らかな口当たり、長い余韻を有する特別なジンを造り上げることができたのだ。
秋から冬への季節の変わり目、ビルベリーの葉が深紅に紅葉している。自然が眠りにつく前のひととき。
そんな特別のジンを、なぜ日本で販売することを決意したのかを問うと、「日本とフィンランドには恵まれた自然、美しい水など、共通点がたくさんあります。ですから、必ずやこの繊細な風味を理解してくれるであろう確信があるからです」との答えが返ってきた。では、この比類なきジンを100%楽しむためにはどのように味わったらよいのだろうか。
「まず、そのままストレートで。強い刺激がありながら、どこまでも透き通ったクリーンな余韻が口中を満たしてくれます。次に氷を入れたグラスに少量を注ぎます。くるりと回すと、とろりとしたテクスチャーが強まり、清々しい芳香が広がるでしょう。閉じ込められていた甘みが一気に開放され、甘露のように感じられるはずです」と。
蒸留マイスター、アスコが厳しく品質を管理。量より質を重んじるポリシーが、類まれなジンを生み出す
実は創業メンバーの一人にはシェフ・ジャッコもおり、食中酒として料理に合うジンでありたいということも、強く意識して造られたのだという。さまざまなミネラルの要素が含まれているが、なかでもヨウド分が強く感じられるため、魚介類との相性も抜群。日本でのリリースを決めたのは、それも理由だという。サーモンに少量ふきつけてマリネするといったように、料理の素材としても用いることができるし、寿司との相性も申し分ない。そしてジンといえば、ジントニックをはじめ、カクテル類のベースとしても重宝されるお酒であるが、アークティック ブルー ジンは、際立つ個性を放ちながらも、他の香りや味わいを受け止める許容範囲の広さも持ち合わせていて、カクテルのベースとしても実に優秀だ。
Vice President:Mikko Spoof(ミコ・スプーフ)、CEO:Kimmo Koivikko(キモ・コイヴィッコ)、料理長:Jaakko Sorsa(ジャッコ・ソルサ)、蒸留マスター:Asko Ryynanen(アスコ・リナレン)
今後は、12月頃に開かれるジョエル・ロブションの【ルージュバー】での提供を皮切りに高感度なセレクトストアやレストランで展開されていく予定だという。2020年オリンピックイヤーには、フィンランド大使館で特別なパビリオンが設営されて、7月から12月までの間に、フィンランドならではの魅力を伝える様々な試みがなされる模様。それを機に、美しい自然を詰め込んだこの極上のジンを味わうバーをオープンとのことで、これまでの概念を超えるジンとして、特別なオケージョンで楽しんでいきたい。
取材・文/小松宏子
-
六本木食トレンド
話題沸騰! パリの三つ星日本人シェフの監修で新しく生まれ変わった「ザ・リッツ・カールトン東京」のフレンチダイニングへ【Héritage by Kei Kobayashi(エリタージュ バイ ケイ コバヤシ)】|六本木
-
東京都デート・会食
落ち着いた雰囲気で大人の時間が過ごせるバー5選|東京
-
銀座グルメラボ
料理人人生62年、【赤坂璃宮】譚 彦彬シェフが辿り着いた広東料理の真髄とは
-
表参道・原宿・青山食トレンド
三つ星レストランのスーシェフが独立! お魚愛に溢れたフレンチ|表参道【NeMo】
-
丸の内食トレンド デート・会食
世界が注目するレストランが「フォーシーズンズ丸の内 東京」にオープン【SÉZANNE (セザン) 】|ニュースな新店
-
佐賀県食トレンド 旅グルメ
美術館級の器と佐賀県の豊かな食が競演「USEUM SAGA」のディナーが凄かった
-
銀座食トレンド
“熱々のシャリ”から始まるドラマティックな鮨|東銀座【佐たけ】~ニュースな新店~
-
銀座食トレンド
ミシュラン店からお取り寄せ! 薪の香漂う絶品「バスクチーズケーキ」|【薪焼 銀座おのでら】
-
西麻布食トレンド
アートとワインと美食と。感性を刺激されるイタリアン【ISSEI YUASA】東京・西麻布
-
大手町食トレンド デート・会食
農家と専属契約! 野菜をともに育て料理する1つ星レストラン|パレスホテル東京【エステール】大手町