更新日:2023.10.17食トレンド
あの【鮨さいとう】【鳥しき】【やま幸】のフェス飯!? 世界初開催の「SAMRISE Festival」に潜入
2023年9月、さいたまスーパアリーナを舞台に世界初開催となったフェス「SAMRISE Festival」。音楽、食、酒、祭を軸に、日本が世界に誇る文化を発信するため、各ジャンルの最高峰を「エンタメ日本代表」として集結させた新たな祭典です。食の分野では、【鮨さいとう】や【鳥しき】、【やま幸】など、まさに日本最高峰のお店が軒を連ねました。そんな大注目のフェスに行ってまいりました!
日本を代表する
音楽、食、酒、祭が集結
今回初開催となった「SAMRISE Festival」は、日本文化を世界へ発信する新たな祭典として誕生しました。音楽だけにフォーカスした「フェス」ではなく、食、酒、祭といった日本が誇るカルチャー、エンターテイメントを集結させた、他とは一線を画すイベントになっています。
音楽
2日間で総勢14組のアーティストが集結
ライブパフォーマンスのラインアップは、もちろん一流です。ジャンルを問わず様々な音楽やパフォーマンスに来場者が熱狂。1日目は人気ロックバンド「sumika」が人気曲「フィクション」などを演奏、11人組グローバルボーイズグループ「INI」からは尾崎匠海・髙塚大夢・藤牧京介が登場しライブでは初となる3人でのパフォーマンスを披露しました。
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尾崎匠海、藤牧京介、高塚大夢 ©︎SAMRISE Festival
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sumika ©︎SAMRISE Festival
2日目はロックバンド「WANIMA」が疾走感たっぷりに客席を沸かせ、「UVERworld」は観客を大いに巻き込み会場が一体となった圧巻のパフォーマンス! トリはダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS」がパワフルなステージで締め括ります。
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UVER World ©︎SAMRISE Festival
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GENERATIONS from EXILE TRIBE ©︎SAMRISE Festival
このフェスは全席指定席というのもポイントです。推しアーティストのステージを近くで見るために、長い時間前方エリアをキープして待つ必要はありませんし、持ち歩きたくない荷物を座席に置いたまま、ちょっとフードエリアに行ってくる、サクッとお酒を買ってくる、が実現可能。これだけのコンテンツ、どれもしっかり楽しみたい! という欲張りな心を余すことなく満たしてくれます。
FOOD&BARエリア。多くの人で賑わう ©︎SAMRISE Festival
食
©︎SAMRISE Festival
特筆すべきはやはり食。これが本当に実現するのか……!?と驚きのラインアップです。予約が取れない鮨店【鮨さいとう】、焼鳥の最高峰と言っても過言ではない【鳥しき】、名だたる銘店がマグロの仕入れに絶大な信頼を寄せる【やま幸】など日本を代表するにふさわしい錚々たる顔ぶれが一堂に会しました。
©︎SAMRISE Festival
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【やま幸】
【鮨さいとう】
【鳥しき】
【よろにく】
【幸也】
【秀ちゃんラーメン】
【あずきとこおり】
それにしてもこの豪華メンバーによる夢の共演、なぜ実現したのでしょうか? 今回は特別に3名の方へのインタビューが叶いました。
左から【鳥しき】池川 義輝さん、【やま幸】山口 幸隆さん、【鮨さいとう】齋藤 孝司さん ©︎SAMRISE Festival
――こういった音楽、酒、祭と融合したイベントに出店されることは多くないと思うのですが、今回参加を決められた理由はありますか?
©︎SAMRISE Festival
山口さん:どういう方が出るのか伺ったときに、池川さんや齋藤さんの名前が挙がり、正直大変驚きました。このメンバーと一緒にできるのか、と。
フェスで出る食事は気軽でカジュアルなものが多い印象がありますが、このような形で我々が出店する意味として重要なのは“発信”だと思っています。小さな島国の日本で古くから受け継がれてきた、文化遺産にもなる食文化。それを次の世代に伝えるバトンランナーとして何をすべきか、というのが我々のテーマにあるなかで、今回のイベントに参加することは世界に発信する場としてふさわしいと考えました。
©︎SAMRISE Festival
齋藤さん:日本を代表する皆さんと一緒に食を盛り上げていきたい気持ちで参加しました。
やはり、普段の客層と来場者層が全く異なるので不安はありました。設定価格は最低限に抑えてもこの程度になってしまうので、それが来場者の方に受け入れられるのかな、と。しかし、限定200食用意したなかで、昨日(初日)かなり早い段階で売り切れまして。
うちはほぼ会員制のようなお店なので、特定の人にしか私たちの鮨を伝えることができないのですが、今回このような機会をいただき、幅広いジェネレーションの方に「お鮨がどういうものか」を知り、感じていただきとても嬉しく思います。
©︎SAMRISE Festival
池川さん:食、音楽とさまざまなフェスがありますが、共通点を自分なりに解釈すると、体感することで気持ちが高揚して、元気になれること。その点でエンタメと食はすごく近いところにあると思うんです。僕は職人として参加して、来場者が料理を食べて「おいしい!」と気分が上がり、元気になってもらいたいという思いで出店を決めました。
そしてご一緒するメンバーも理由の一つです。日本の食文化はとても素晴らしいものですが、なかなか1人で発信していくのは難しい。例えば鮨、焼肉、私は焼鳥。食における横の繋がりは強く、齋藤さんや山口さんも日本の食をともに背負う古くからの仲です。今回この食を広める試みにご一緒でき、とても心強く思っています。
――今回のメニューについて、思いやこだわりを教えてください。
【やま幸】の『マグロ丼』 ©︎SAMRISE Fesitival
山口さん:本物のマグロの美しさ、おいしさを伝えたいという強い思いがあります。
使用するマグロの部位は、マグロ丼一つでおおよそ1匹分を使っています。これは仲買だからこそできることです。マグロは一般市場に出回らない部分にこそ、味があるんです。例えばお肉でも、サーロインには油があるけど、肩ロースの方がお肉の味が濃かったりします。マグロも同じで、 いわゆる腹の一番いいとされる部位は、脂があるけど香りや味わいが弱い。背中側や尻尾など、筋に近い部分や筋肉がよく動く部位に旨みや香りがある。スーパーで目にするマグロしか知らない方が食べたら感動すると思います。これが本当のマグロの味なのか、と。
【鮨さいとう】の『握り(6貫)』 ©︎SAMRISE Festival
――このネタに決められた理由はありますか?
齋藤さん:“原点回帰”です。
もともと、江戸前寿司は屋台から始まっています。当時は冷蔵庫がなく、鮨は保存食として当時からさまざまな技法を駆使していました。今回は屋外のため冷却設備がなく、屋台の歴史を再現しようと赤身の漬けや、小肌、穴子。また白身魚を酢締めや昆布締めにするなど、古典的な手法で提供しようと思いました。それが鮨を「伝える」ことになると同時に、私たちにとっても鮨を再認識する機会となりました。
『鳥しきブラックチキンバーガー』 ©︎SAMRISE Festival
池川さん:焼鳥をまだまだ知ってもらいたいと積極的にイベント出店をしているのですが、焼鳥そのものは直火を扱うのでどうしても制限が多いんです。しかし焼鳥を知ってもらうきっかけ作りのために、どんな形でも出ることが大事だと思い、メニューを試行錯誤しながらも参加させていただいています。
今回はこのイベントのためだけに開発した、焼鳥をいかに表現するかにこだわったバーガーです。まずバンズには竹炭パウダーを入れて炭の香りを感じられるよう工夫しました。中のチキンは炭火で焼き上げたようなクリスピーチキンを意識して、見た目、香り、食感を追求し、ソースには焼鳥のタレを使用しました。お店で、お口直しに大根おろしを召し上がっていただくように、今回は柚子大根をサンドして和の表現も加えています。
酒
©︎SAMRISE Festival
世界各地のワイン、ウイスキー、クラフトビール、日本酒など様々なお酒が揃う究極のバー「Amazon Smile Bar」。本イベントでは「TASTING(テイスティング」をテーマに、Amazonの豊富な品揃えの中から12ジャンル、約340種類ものドリンクを提供しました。「八鹿」や「喜多屋」などの希少な日本酒を時間限定でプレゼントする「レア日本酒特別試飲会」も開催し、大盛況となりました。絶品フードと合わせて自分好みの組み合わせを見つけるのもいいですね。
祭
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「NEO阿波踊り」のパフォーマンス ©︎SAMRISE Festival
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©︎SAMRISE Festival
さいたまスーパーアリーナの外にあるけやきひろばにはパフォーマンスステージや屋台が出現。こちらは入場無料で、チケットを持っていなくても来場できます。「阿波踊り」や「青森ねぶた祭」など、日本各地の伝統的な祭りが披露されるほか、昔ながらの射的やヨーヨー釣りなど、お祭りで人気の縁日屋台が登場し、埼玉をはじめ日本各地のローカルフードの提供も。
©︎SAMRISE Festival
さまざまな側面から日本を感じながら、好きなように楽しめる新しいフェス「SAMRISE Festival」。夏の思い出に強く残ることは間違いないでしょう。次回の開催も企画中とのことで、次はどんなエンターテインメントで迎えてくれるのでしょうか? 今から期待に胸が高鳴っています。
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