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更新日:2017.02.27グルメラボ

未来の食はどうなるのか。新しい技術と宇宙での食事

人類が直面しつつある食料問題。SF映画などでは、その解決策としてチューブ入りの液体や錠剤を飲むだけでお腹いっぱい、といった未来の食事が描かれています。実際の未来の食事はどのようなものになるのでしょうか? 既に実用化しつつある様々な研究を紹介します。 

未来食の原料? 様々な利用法が研究されているミドリムシ

 「ミドリムシを食べる」と聞くと、「ムシ」という言葉に驚いてしまう方もいるかも知れませんが、ミドリムシはいわゆる昆虫のような虫ではありません。生物学的には「ユーグレナ藻(そう)」という分類ですが、一般的な植物でもありません。ミドリムシは動物と植物の性質を併せ持つ微細藻類です。

 非常に豊富な栄養素が含まれているミドリムシは、水と二酸化炭素があれば光合成で増えて行く為、食糧問題の救世主となる可能性が期待されています。現在既にコンビニやスーパーなどでもユーグレナ(ミドリムシ)を用いたパンやクッキー、デザート等が扱われるようになって来ています。

 ただし、これらの「ミドリムシ食品」は、今の所他の美味しい食品にミドリムシを混ぜて利用しているのが現状です。栄養価と生産性に優れたミドリムシですが、味自体は残念ながら現時点ではお世辞にも“美味しい”とは言いがたいようです。

「美味しく」栄養コントロール。 バーチャル食はダイエットにも有効

 近年、あらゆる方面で研究が進むVR(バーチャルリアリティー)は、決してテレビゲームやアトラクションだけのものではありません。VRを食事に応用する研究も、様々な企業で始まっています。ヘッドギアからの映像に加え、本物のような食感・味・香りを提供する事によって、ゴージャスで美味しい食事を疑似体験しながら、先程紹介したミドリムシのような、栄養豊富でもあまり味が良いとはいえないような食材を美味しく食べる事も可能になります。

 栄養価のコントロールされた食事を摂る事が容易になる上に、実際に食べた量が少量でも満腹感や満足感を得られる為、この技術が実現すればダイエットにも非常に効果的です。

未来の宇宙食は意外と贅沢? 宇宙でも美味しさを求める技術

 宇宙飛行士が食べる宇宙食は、私達が想像する「未来の食事」のイメージに一番近いかもしれません。実際未来の人類は、宇宙旅行をしたり地球の外で生活するかもしれないのですから(?)、宇宙食はまさに未来の食事と言えますね。

 宇宙船に食事を持ち込むには様々な制限があり、初期の宇宙食はまさにSF映画などで描かれるチューブ式のペーストや錠剤のようなものばかりでした。しかし、味気ない食事は宇宙飛行士達に不評だった事と、人間は無重力状態でも問題なく食べ物を嚥下し消化出来ると分かった事などから、美味しい宇宙食を開発する研究が進みました。

 例えば、現在私達の食べる食品にも普通に使われているフリーズドライの技術は、元々は宇宙食の開発から産まれたものだったのです。

 現在の宇宙食は、様々な技術の導入によって豊富なメニューを美味しく食べられるようになり、一部は市販され誰でも手に入れる事が出来るようになりました。食に対する人間のこだわりは非常に強いものなのです。

 未来の人類が食べる食事も、昔のSFのような味気ないものではなく、豪華で美味しく楽しく食べられるように、新しい技術が益々発展して行く事になりそうです。

この記事を作った人

斉藤 健(フリーライター)

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