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2016.10.09旅グルメ グルメラボ

  • イタリアン
  • フレンチ

京都の情緒あふれる町家イタリアン&フレンチ。トップシェフも推薦する間違いのなしの名店5選

「鰻の寝床」と呼ばれる細長い家屋に、人々の暮らしの知恵が詰まった京都の町家。今回は、そんな町家をリノベーションしてイタリアン&フレンチを営む店のなかから、トップシェフたちも一目置くという珠玉の名店をご紹介します。

味、季節感、食べ応え。端正な大人のイタリアン【Cucina Italiana 東洞】

    『自家製ホウレンソウのシュパッツレ 牛肉のラグー』

 築100年の町家を改装したという一軒家。当時のままの瓦屋根、軒先のつくり、塗り壁などからは、かつてここで生活していた人々の息遣いが感じられる部分が随所に残っています。
この隠れ家のようなお店でいただけるのは、北部の郷土料理を中心としたイタリア料理のコース。

 腕を振るう水谷さんがつくり出すのは、食材ごとに合わせた調理法、そして抜群の火入れと塩加減で仕上げる、イタリアらしい素材が生きた料理。

 特筆すべきは、シェフが北イタリアの修業中にまかないで出会ったショートパスタ『スパッツリ』。現地の味そのままではなく弾力のある食感にアレンジされた、シェフの思いがこもった逸品です。

この店をオススメするシェフ

【室町和久傳】藤山 貴朗氏

「季節感があふれる野菜をたっぷりと使っておられ、生野菜などは有機野菜を提供されています。一品一品の味の濃淡も素晴らしく、最後まで満足しながら食事を終えることができます。カウンター席に座り、シェフの調理するお姿を拝見するのもとても好きです」

 

嬉しい驚きに満ちた、個性派リストランテ【リストランテ キメラ】

    築100年の町家を利用。店内はリノベーションされ、スタイリッシュな空間に

 八坂神社からほど近く、絶好のロケーションに建つ趣ある町家は、一歩店に入ればモダンスタイリッシュな空間が広がります。

 この店で腕を振るうのは、大阪のイタリアンの名店【ポンテベッキオ】で腕を磨いたという筒井シェフ。賀茂ナスや九条ネギ、エビ芋、鮎やハモなどの食材を使い、季節感のあふれた繊細かつ独創的なイタリアンを京都の地で披露します。

 フロアにワゴンを出して調理風景を見せるなど、プレゼンテーションの引き出しも多彩。料理に斬新な驚きがあるだけでなく、こうした演出でもゲストを楽しませています。

この店をオススメするシェフ

【リストランテリナッシェレ堂島】片山 裕貴シェフ

「クリアなお皿の上に温かいものをのせるなど、お皿づかいが斬新。料理の提供の仕方も新鮮で、鴨の胸肉のローストと山菜が一緒に出てきたときは、こんな組合せ方もあるんだと感心しました」

 

情緒ある町家の扉のなかは、モダンでおしゃれな空間【Jumelles 29】

    『濃厚なウニのプリン ガーリックトースト添え』

 古風な町家らしい外観ですが、店内に入るとモダンな雰囲気が漂うこちらのフレンチ。本場フランスのリヨン、カンヌの地で研鑽を積んだシェフがつくる料理は、ひと手間もふた手間もかけた丁寧なものばかり、しかも約60種類ものメニューが揃います。

 そうした真摯な料理ながらも、食べる側があくまで気軽でいられるのは、シェフの気さくな人柄によるところ。

 看板メニューである『濃厚なウニのプリン ガーリックトースト添え』は、その名のとおり、ウニが濃厚に薫るひと品。訪れる客のほとんどが注文するほどの人気メニューです。
ふだん使いできる気軽さに、豊富なメニュー、くわえて価格設定も手ごろとあれば、地元の人でなくとも、その魅力に惹きつけられる人が多くなるのもうなずけます。

この店をオススメするシェフ

【ランベリー ナオト・キシモト(L’EMBELLIR)】 岸本 直人シェフ

「ワインと合う料理がたくさんあります。とくにお気に入りは、『ロニョンドヴォー(仔牛の心臓)』。メニューにあるといつも頼んでしまいます。カウンターでのシェフとの会話も楽しいお店です」

 

肩の力は抜いて、けれど特別感はたっぷりなフレンチ【La famille morinaga】

    『ペリゴール産フォワグラのコンフィ、紅玉リンゴと生落花生』

 シェフの森永氏は東京【シェ・イノ】やフランスの三ツ星レストランなどで腕を磨き、神戸北野【グランメゾン・グラシアニ】で総料理長も務めた誰もが認める実力派です。そんな森永シェフが自身の出身地である京都で腕を振るうお店が【La famille Morinaga】。

 築80年の町家を改装したというこぢんまりとしたお店で、"森永さんの家族"という店名の通り、まるで知人の家に遊びに来たかのような気分でフランス料理が楽しめます。

 コースで提供される料理は、昆布だしや醤油、京野菜など和のものも取り入れつつ、見事にフランス料理に融和させています。特別感もありつつ、どこかホッとする味わい。コースの中でも緩急を自在にあやつり、食べる者を飽きさせません。

この店をオススメするシェフ

【カルチェ・ラタン】 小林 正人シェフ

「とんぼに見立てたバターナイフや、透明なガラスに入って提供されるお料理など遊び心が感じられます。季節ごとの新鮮な食材を使ったお料理はとてもシンプルに調理されていて、いま何を食べているのかがきちんとわかる、という点もいいですよね」

フレンチ×中華で体現する、主客一体のおもてなし【Restaurant MOTOI】

    『中華の技をアクセントにした前菜『鰤とポルチーニのムースリーヌ』

 10年間勤めたホテルの中華料理からフレンチへと転向、華麗な料理で洛外からの客も魅了するガストロノミックなフレンチ【Restaurant MOTOI】。

 中華料理で習得した技も盛り込んだ、新鮮なフランス料理で注目を浴びる前田シェフ。「馳走」という概念を信条に、シェフみずから山や畑に出て食材を調達するなど、ゲストに喜んでもらうための準備は怠りません。
 
 築100年の呉服屋を改装した町家はしっとりとした大人の情緒漂う雰囲気。そんな特別な空気でいただくのは、京都各地から集めた食材でつくる季節感あふれるお料理。日本全国のトップシェフたちからも支持を集めています。グランメゾンに通じる、どんなシーンでも満足できる一軒です。

この店をオススメするシェフ

【フロリレージュ】 川手 寛康シェフ

 「長く中華を極めながらフレンチに転向した前田シェフのお店。あくまでフレンチとして仕上げていますが、食材の扱い、下ごしらえなどに、中華の技や知恵が生かされています。そういったフレンチ×中華というかたちでは究極とも言えるのではないでしょうか? 行くたびに圧倒されます。

 

この記事を作った人

ヒトサラ編集部