ヒトサラマガジンとは RSS

更新日:2022.02.02グルメラボ

食材を奥深く追求し、純粋な美味しさで三つ星に輝き続ける名店|東京・神楽坂【石かわ】

東京・神楽坂を見守る毘沙門天善国寺の裏手にひっそり佇む【石かわ】。2003年に暖簾を掲げて以来、素材を活かしつつ創意のある日本料理で評判となり、『ミシュランガイド 東京』においては2009年から連続で三つ星を獲得しています。口にすれば、心が洗われるような感覚に包まれる、至高の日本料理店をご紹介します。

石かわのエントランス

神楽坂の路地にひっそりと佇む星付きの日本料理店

東京・神楽坂を見守る毘沙門天善国寺の裏手にひっそりと佇む、黒塀に囲まれた日本料理店。丁寧に打ち水が施された石畳を奥へすすんで引き戸を開けると、一転して美しい白木に覆われた空間が出現し、その凛とした雰囲気に心が動かされます。

    黒塀に囲まれたお店に一歩入れば、美しい石畳がお出迎え

    黒塀に囲まれたお店に一歩入れば、美しい石畳がお出迎え

カウンター席では、料理人の手さばきを視覚で楽しみつつ、食材の魅力を聴覚で堪能。五感を使って食事を楽しむことができます。ここで供されるのは、季節の恵みの活かし方を知り尽くす主人・石川秀樹さんによる『おまかせコース』。「餅は餅屋。その道の専門家にまかせるのが一番」という考えのもと、食材は石川さんが修業時代から付き合ってきた「亀本商店」の番頭さん他、信頼する仲買の方々から仕入れています。

    凛とした雰囲気が漂うカウンター席

    凛とした雰囲気が漂うカウンター席

「日本の食材を使いながらも、よそとはひと味違う料理を目指しています」という石川さん。創意工夫を常に念頭に置き、新たな味覚の探求に挑んでいます。そして旬の食材を使い、さらにその上を、深く、そして奥へと追求し、研ぎ、磨き続ける、そうして【石かわ】の料理は完成していきます。

たゆまない探求心が同店ならではの味を生み出す

厳選素材ならではの美味しさを引き出したお料理は、華美すぎず飾らない上品な見た目に仕上げられています。旬の食材の輪郭がくっきりと際立ち、日本の四季の素晴らしさを力強く語りかけます。

赤ナマコのほどよい歯応えと、このわたの旨みを堪能

中皿の一例。穏やかな潮流に育まれた長崎県大村湾産の赤ナマコの上に、瀬戸内海産のこのわた。さらにその上には、鰹と昆布のだし、酢、柚子でつくったゼリーを。爽やかな風味が、ナマコの旨みを引き立てます。

    赤ナマコの独特の風味と旨味を存分に

    赤ナマコの独特の風味と旨味を存分に

上質なふぐと料理人の確かな技術が見事に融合

『おまかせコース』の中皿の一例。手前は大分県産のふぐの白子の塩焼き。奥は、生のふぐ、菊菜、青じそ、ふぐねぎで和えた一品。特製のおろし酢で爽やかに、ふぐと香菜の相性のよさを堪能できます。

    石川さんの手さばきがふぐの美味しさを引き出す

    石川さんの手さばきがふぐの美味しさを引き出す

新感覚の〆の一品『牛しゃぶご飯』

〆のご飯ものの一例。釜炊きのご飯の上に薄切りにした黒毛和牛の生のサーロインを敷き詰めた『牛しゃぶご飯』。ざっくりと混ぜ合わせると余熱で牛肉に熱が入り、旨みが溶け出すので、甘みが出てから味わいます。

    釜炊きご飯の熱で黒毛和牛をしゃぶしゃぶする

    釜炊きご飯の熱で黒毛和牛をしゃぶしゃぶする

料理のきらめきを引き立てる名わき役

【石かわ】の料理を引き立てる器は、店主の石川さんがギャラリーに足を運んでセレクト。フランス製のアンティーク、大正時代のガラス皿、古染付、現代作家の作品など、さまざまなテイストを揃えます。

    料理を引き立てる多彩な器たち

    料理を引き立てる多彩な器たち

お料理とマッチする日本酒や焼酎、ワインも豊富なので、ここでしか味わえない贅沢なマリアージュも愉しめます。カウンター席のほか、お店の奥には4つの完全個室が。洗練された空間は、利用シーンを問わずプライベートな時間を過ごすのに最適です。

料理人プロフィール:石川 秀樹さん

    1965年生まれ。新潟県出身。20歳で上京して料理の世界に入り、乃木坂【神谷】などで修業した後に独立。師弟関係にあった小泉瑚佑慈氏らに支えられ、2003年に【石かわ】をオープンする。その後、2008年には【虎白】、2009年には【蓮】を開業。また、2017年には【RESTAURANT NANPEIDAI】、2020年には【波濤】【NK】【愚直に】、2021年には【jinen.】帝国ホテルとの提携店【帝国ホテル 寅黒】を立て続けに開業し、石かわグループをまとめ上げている。

    1965年生まれ。新潟県出身。20歳で上京して料理の世界に入り、乃木坂【神谷】などで修業した後に独立。師弟関係にあった小泉瑚佑慈氏らに支えられ、2003年に【石かわ】をオープンする。その後、2008年には【虎白】、2009年には【蓮】を開業。また、2017年には【RESTAURANT NANPEIDAI】、2020年には【波濤】【NK】【愚直に】、2021年には【jinen.】帝国ホテルとの提携店【帝国ホテル 寅黒】を立て続けに開業し、石かわグループをまとめ上げている。

※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。

この記事を作った人

ヒトサラ編集部

この記事に関連するエリア・タグ

編集部ピックアップ

週間ランキング(11/20~11/26)

エリアから探す