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更新日:2017.02.27食トレンド グルメラボ

夏でも冬でも! 一年通して楽しみたくなる泡盛の5つの魅力

リキュールのようにカクテルに使われたり、比較的低カロリーだったりと、お酒が好きな女性にとっても嬉しいことが多い泡盛。それなのに、このお酒を味わうのが夏だけなんてもったいない! ぜひ忘年会シーズンにも飲んでほしい! ということで今回は泡盛の魅力に迫ります。

夏でも冬でも! 一年通して楽しみたくなる泡盛の5つの魅力

知られざる泡盛の5つの魅力

1.忘年会シーズンにぜひ! 低カロリーが嬉しいお酒

 泡盛は、ウイスキーや焼酎と同じく“蒸留酒”に分類され、糖質、脂質ともにその値はゼロ。加えて、同じアルコール度数で比較した場合、日本酒など他のお酒に比べても低カロリーで、ダイエット中に飲むのにもぴったり。

◆100mlあたりのカロリー
<日本酒>
アルコール度数15% 100mlあたり 103kcal

<泡盛(30度):水=1:1>
アルコール度数15% 100mlあたり 59kcal

引用:沖縄県酒造組合HP

 お酒を飲んだり、外食の機会も増える年末年始。泡盛を飲んで、摂取カロリーを少し押さえてみてはいかがでしょうか。

2.沖縄の人も好む、「水割り」の魅力

 とはいえ、泡盛と聞くと度数が高いイメージがありますよね。しかし、それはあくまでストレートで飲んだ場合の話。沖縄でもストレートで飲む人は多くなく、通好みな飲み方だそうです。では、どんな飲み方が一般的かというと、水割りが圧倒的に多いそう。

 水割りにするとアルコールのきつさがやわらぎ、清涼感のある香りと端麗な口あたりになり飲みやすくなります。銘柄により30~43度と差があるので、度数に応じて水の割合を調整していただくのがおすすめです。

◆割り方の比率の目安
<アルコール度数30%の泡盛の場合>
酒:水=1:1 くらいがオススメ(アルコール度数15%程度)

<アルコール度数43%の泡盛の場合>
酒:水=3:7 くらいがオススメ(アルコール度数13%程度)

 はじめは、上記の割合を目安にして、お好みの飲み方を探してみてください。

3.ホットがおいしい、冬場の楽しみ方

 前段では、「水割り」を紹介しましたが、「お湯割り」をはじめとする、寒い冬にぴったりな飲み方も、いくつかご紹介します。

 冬場、泡盛そのものの味わいと香りを楽しむのにぴったりなのが“お湯割り”。湯気とともに立ち上る泡盛の芳醇な香りが楽しめるのが特徴です。また、柑橘類との相性も抜群なので、シークワーサーやレモン果汁、ゆずジャム(ゆず茶)などをお好みで入れてもおいしくなります。

〈作り方〉
・お湯150cc程度を先にコップに入れる
・泡盛60mlを注ぎ、軽くかき混ぜる

 アセロラジュースは温めると酸味が押さえられ、より飲みやすくなります。また、アセロラはビタミンCをとても多く含んでいるので、日々、ビタミンCが不足していると感じている方にもおすすめのホットカクテルです。

〈作り方〉
・マグカップや湯飲みなどに泡盛30mlを入れる
・レンジや小鍋で温めたアセロラジュース(150ml程度)を注ぐ
・はちみつ(おおさじ1)を加えて、よくかき混ぜる

 体を温め、冷え性や風邪予防などに効果があるといわれる生姜紅茶。それに泡盛を少しだけ入れるホットカクテル。ちょっとアルコールが入る事で、寝つきもよくなりそうです。ハチミツか黒糖を入れることで、しょうがの刺激がやわらぎます。

〈作り方〉
・皮をむかずにしょうが(20g程度)を擦る
・擦った生姜を搾り、搾り汁(小さじ1)を紅茶に入れる
・泡盛(30ml)を入れる
・ハチミツor黒糖(適量)を入れてよくかき混ぜる

4.泡盛用の酒器「カラカラ」がかわいい

 日本酒に徳利とお猪口があるように、実は泡盛にも「カラカラ」と呼ばれる陶製の酒器があります。急須のような注ぎ口をしているのが特徴で、琉球らしい龍が描かれていたりシーサーが乗っていたり、セットのお猪口には魚が描いてあったりと、デザインも異国情緒ムンムン。

 沖縄に旅行した際のおみやげとしても人気が高く、那覇市内の「壺屋やちむん通り」など、沖縄県内のさまざまな工房・窯元・土産店などで買うことができます。

 あらかじめ、水割りやお湯割りにしたものを入れたり、お猪口に氷をひとつだけ浮かべてオンザロックで、なんて楽しみ方もオススメです。

5.熟成されるほどに芳醇な香りを放つ、古酒(クース)の世界

 古酒(クース)という言葉をご存知でしょうか。読んで字のごとく、長期間の熟成を経た古いお酒なのですが、沖縄には昔から、泡盛を貯蔵して熟成させる文化がありました。

 泡盛は長期間熟成させることで、アルコールの角が取れてよりマイルドな味わいになり、鼻から抜けるような香りもいっそう芳醇さを増します。

 とくに甕に保存されたものであれば、ミネラルなど甕自体の成分が溶け出して、お酒自体には黄色っぽい色がついて、泡盛の古酒化を促進します。そのため、樽や瓶による貯蔵に比べ、甕の古酒はぐっと風味に重みが増しおいしくなるといわれています。

 熟成期間が30年を超えるものは、かなり貴重なもので、あまり販売されていないようです。居酒屋などで出合ったら相当レアなので、飲んでみたいですね!



 ちなみに、品川区、青物横丁にある「スキマ」というレンタルスペースに、2016年12月26日までの期間限定で泡盛ショップ【泡盛ノ逆襲】がオープンしています。沖縄の酒造メーカー全47社の泡盛、そして珍しい古酒が揃い、なんと3銘柄までは試飲できるとのこと。これだけの泡盛が揃い、かつ吟味できるショップは、都内ではなかなかありません。

おまけ
沖縄に伝わる古酒のはなし「クースレイギ」

 最後の最後に、沖縄に伝わる「クースレイギ(古酒礼儀)」を紹介します。

 古酒は、昔から子供が誕生した際につくっておいて、その子供が成人したときに飲んだり、嫁入り道具として持たせたりするなど、家庭のなかでも特別なお酒として扱われてきました。家宝のようなこの大事な一杯を客人に振る舞う、というのは沖縄では、親友の証になるのだそうです。

 しかし、その一杯を飲み終えた後、客人が、「あまりにおいしいから、もう一杯ほしい」と言ってしまったなら、関係は親友から友人へと降格。さらにさらに、空気を読まずに三杯目を要求しようものなら、なんと絶縁されてしまう…、というお話です。

「食べ物の恨みは怖い」とはよく言いますが、昔の沖縄の人でいえば「古酒の恨み」でしょうか。しかし、それだけ大事に古酒を育てているということがうかがえる話でもありますね。おいしいからといって調子にのってがぶがぶ飲まず、ぜひ、香りを楽しみつつ舐めるようにしっかりと味わってくださいね。

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ヒトサラ編集部

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