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更新日:2024.03.11旅グルメ 連載

静岡・御殿場「富士スピードウェイホテル」/【Robata OYAMA】~ヒトサラ編集長の編集後記 第65回

御殿場エリアに一昨年オープンした「富士スピードウェイホテル」に行ってきました。このホテルはハイアットのコレクション・ブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」の日本初上陸となるもので、新しい体験型ホテルとして注目されています。

富士スピードウェイホテル

富士山とサーキット

静岡で食をテーマにする場合、魚のおいしい海側に注目が集まりがちですが、このホテルのある御殿場周辺も山の幸に恵まれた素敵なエリアです。最近ではパリで日本人初のミシュラン3つ星を獲得した小林圭シェフの【Maison KEI(メゾンケイ)】が新しい食の流れをつくっているようにも見えます。

「富士スピードウェイホテル」がユニークなのは、日本を代表するサーキット「富士スピードウェイ」が隣にあって、なんと部屋からサーキットを見ることができることでしょうか。

それとホテル内にはミュージアムが同居しており、約130年にわたるモータースポーツの歴史を、活躍した実物のレーシングカーを見ながら学べるようになっています。

この構成も実に素晴らしく、歴史をつくってきたレーシングカーに囲まれて過ごすといった非日常体験ができるようになっています。車好きの人ならもちろん、そうじゃない人にとっても、レーシングカーの歴史から技術の進歩やらライフスタイルの変遷やら様々なことを学ぶことができます。

サーキットと反対側には雄大な富士山があり、これも客室の広くとられた窓から一望できます。レーシングカーの世界を堪能し、富士山を見ながら湯に浸かり、地元の食材中心に構成された食事をいただき、富士に抱かれて眠る。これは至福の体験です。

レストランとバーはロビーのある3階にあって、それぞれ、【Robata OYAMA】、【TROFEO Lounge】、【TROFEO Italian Cuisine】、【BAR 4563】と名付けられています。

チェックインを済ませ、しばらくラウンジで富士山を眺めながらお茶をいただきます。その後、サーキットやミュージアムを見て入浴、食事という流れで時が過ぎていきます。

食で巡る静岡

ディナーは【Robata OYAMA】でいただきました。その名の通り炉端焼きスタイルのカウンターです。

“OYAMA”はこのホテルのある小山町からとった名前です。静岡県内を旅するような構成で食材が用意されており、焼津の魚、静岡県産牛、御殿場コシヒカリ、などおいしそうな名前が並びます。

  • robataoyama

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丸七製茶のペアリングも魅力的でしたが、やはりアルコールをいただくことにします。食事は基本アラカルトでいろいろ楽しめるようですが、今回はお任せにしてみました。

    robataoyama

シャンパーニュに合わせて、地元の次郎柿をつかったサラダが出てきました。次郎柿はけっこう馴染みのある食材ですが、深みのある甘さで、ドレッシングに使われた天野醤油との相性がすばらしい。シャンパーニュの泡と相まって食欲をそそるお皿からのスタートです。

    robataoyama

次は折戸なすを使ったお浸しです。折戸なすは静岡市清水区三保の在来種で瑞々しく食べやすい。くるみ味噌が使われています。「一富士、二鷹、三茄子」の茄子で、家康が好んだということです。御殿場っぽく日本酒は「鳴鏑」です。

    robataoyama

カウンターの中は広々としています。目の前で火を入れた鰹が出てきました。

    robataoyama

塩たたきなのでペッパーがいいと言われ試してみました。これは日本酒ですね。同時に先ほどの天野醤油の醤油でもいただきましたが、独特の深みのある甘さが鰹を引き立てている感じがしました。お酒は「臥龍梅」。純米吟醸の切れがよく、いいペアリングです。

    robataoyama

焼物です。地元の椎茸にホタテとレンコンのすり身が詰まっています。有名な「磯自慢」を合わせてもらいます。

    robataoyama

メインは「静岡そだち」という黒毛和牛のシャトーブリアンで、塩麹入りわさびと塩でいただきます。肉質は柔らかく食べやすいもので、刺身感覚でいけるものです。地元のぎんなんや蕪が添えられています。

    robataoyama

やはりここは、と持って来ていただいた赤ワインが、かのF1チャンピオン・シューマッハの名を関したピノ・ノワール。ちょっと出来すぎな感じもしましたが、おいしくいただきました。

    robataoyama

最後にあと一つと出てきたのが、これまた近くで養殖されている通称「金太郎マス」の親子丼。爽やかな絞めとなりました。

    富士スピードウェイホテル

食事のあとは、同フロアにあるバーに移動しました。ディテールにこだわった室内で、椅子に腰かけ、月の光でシルエットが美しい富士山を眺めながら、ゆっくり贅沢な夜の時間を過ごしました。

  • 富士スピードウェイホテル

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次の日も天気が良く、散歩をしていると数人、犬を連れた宿泊客に出会いました。ペットと宿泊できる施設も充実しているそうです。富士山を眺めながらの朝食を【TROFEO Italian Cuisine】でとりました。朝に丁子屋のとろろ汁が食べられるのはいいですね。

    富士スピードウェイホテル

隣にあるゴルフ場を予約していたので、その日はゴルフをして帰りました。ちょっと贅沢なゴルフの宿としてもニーズはあるでしょう。御殿場に行く楽しみがひとつ増えた気がします。

この記事を作った人

小西克博/ヒトサラ編集長

北極から南極まで世界100カ国を旅してきた編集者、紀行作家。

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