コンセプトは「和漢洋才キュイジーヌ」。西洋の技と東洋の香りで創造した世界を楽しむホテルダイニング【MOSS CROSS TOKYO】|渋谷
渋谷「Shibuya Sakura Stage」のハイアット ハウス内にオープンした、モダンジャパニーズフレンチレストラン【MOSS CROSS TOKYO】。食事をした方々の心身を癒し労わる事をコンセプトとした「和漢洋才キュイジーヌ」のお料理は、どれもシェフの想いと技法や味の掛け合わせの愉しみが感じられるものばかりです。
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和漢洋才キュイジーヌ
コース『Inspiration』から伝わる世界観
心豊かにゆったり楽しむひと時を
和漢洋才キュイジーヌ
渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム、渋谷スクランブルスクエアなど……近年、大きく変化している渋谷駅周辺。その渋谷再開発における中心地区のラストピースと位置づけられる「Shibuya Sakura Stage」内にあるホテル、「ハイアット ハウス 東京 渋谷」の16階にオープンしたメインダイニングが【MOSS CROSS TOKYO】です。
大きな窓から広がる渋谷の夜景を見ながらの食事は最高のひと時に
店内に入ると渋谷の景色が一望できる大きな窓があり、非常に開放的。そして各テーブルは間隔を広めにゆったりと設けられており、ホテルならではの上質な空気が流れ、それだけでも特別なひと時が始まることを予感させてくれます。
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「ご縁ある生産者さんと共に歩み、おいしさのバトンをお客様に繋ぐ」ことの意味も込められている店名
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ランチタイムには、夜とはまた違った表情を見せてくれる明るい店内
【MOSS CROSS TOKYO】で掲げている「和漢洋才キュイジーヌ」とは、フランス料理の技法に、医食同源や薬膳・醗酵、東洋の⾷医などの考えを融合させたお料理のこと。その考えを体現化させている総料理長は、グラン パシフィック メリディアン(現グランニッコー東京台場)に勤務後、2005年に渡仏しミシュラン一つ星【Auberge Fond Rose (Lyon)】、三つ星【Maison Lameloise (Chagny, Bourgogne)】で研鑽を積まれ、帰国後にCROSSグループに参画、【Restaurant CROSS TOKYO】や【CROSS WONDER DINING】で料理長を務められた福島信幸シェフです。同店のシェフに就任するにあたり、高級老舗中国料理店で更に技を磨き、また和漢薬膳師やだしソムリエなどの資格も取得されたとのこと。そうした名実ともに素晴らしいシェフの手がけるお料理は、どれも細やかで非常に丁寧な手仕事が伝わってくる、唯一無二の世界観を表すものとなっています。
総料理長、福島信幸シェフ
コース『Inspiration』から伝わる世界観
コースはランチタイム・ディナータイムともに、それぞれ3種類。そのうちランチでもディナーでも同内容のメニュー&値段で楽しむことのできるコース、『Inspiration』(10,780円 /税込)からお料理をご紹介いたします。(内容は取材時のもの。季節により内容は変わります。)メインディッシュ、〆料理、デセールを選ぶことのできるプリフィクススタイルの、全7品を楽しむフルコースとなっています。
amuse『漢方卵のロワイヤル|白木耳|薬膳ブイヨン・ドゥ・レギュームの餡』
一品目は、これから始まるお食事に向け、胃を温める身体に優しいアミューズ。こちらは『Inspiration』だけではなく、全てのコースの始まりに用意されているとのことです。
12種以上の厳選野菜、独自配合のハーブ&スパイス、丸鶏や豚足を丹念に煮込み仕上げた特製のブイヨン・ドゥ・レギュームと、植物性飼料に31種類の漢方を配合した餌で育てられた鶏の卵「漢方卵」で作ったフラン。そこにキクラゲやクコの実など季節に合わせた薬膳食材を加え、上からブイヨン・ドゥ・レギュームの餡をかけたものとなっています。なおブイヨン・ドゥ・レギュームとはフレンチの技法に薬膳のエッセンスを取り入れたスープで、“食べる人の心身を癒し労わる食の提供”を掲げるCROSSグループの料理のベースにもなっています。
appetizer『『SHOKADO-9』 シグニチャー “プティタプティ” 9つの豆皿料理』
松花堂弁当を思わせる白木の箱を開けると、9つの豆皿が登場。こちらが、見た目も味わいも彩り豊かな前菜です。ヒラメと土佐の山葵を組合せたり、棒棒鶏をフレンチの解釈で表現したり、ニンジンのムースに和牛のコンソメジュレをかけたりと掛け合わせの愉しいお料理の数々。日本各地から厳選した旬の野菜やお肉、魚介類を、フランス料理をベースに中国料理のスパイス使いや熱の入れ方、そして薬膳の知恵なども取り入れて風味や食感もバラエティ豊かに仕上げられています。
2nd appetizer 『本日の逸品』
この日は中国料理の印象の強いフカヒレをサフランやビネガーを用いてアレンジしながら、バターの風味にあわせてオイリーでまろやかに仕上げた一品でした。
fish 選択。写真は『スペシャリテ 鮑のペルシヤード|苔庭の香り』
2種から選ぶ、魚料理。写真は皿の上に侘び寂びを表現したという、この季節の新しいスペシャリテです。ふっくら柔らかい肉厚なアワビを店名にちなんだ苔(MOSS)に見立てて香ばしいパセリパン粉をまとわせています。クレソンのリゾット、トピナンプールとアワビの肝のソースを添えていただく、フレンチの技法で仕上げた鮑の持ち味をフルに生かした味わいと遊び心ある盛り付けが楽しめる一皿です。なおこちらはコースの『menu Passion』、『menu Inspiration』にて、+2,500円で選ぶことが可能です。
meat 選択。写真は『漢方和牛フィレの炭焼き 月見コンフィ|ソース・オリエンタル』
『menu Inspiration』のメイン料理は選べるプリフィクススタイルです。中でも『漢方和牛フィレの炭焼き』(+2,000円)は、しっかりとしたフランス料理のメインディッシュでありながら、卵、ネギ、春菊などを加えて日本の伝統的な牛肉料理を感じさせる、【MOSS CROSS TOKYO】ならではの一皿となっています。さらに、14種類の漢方をブレンドしたオリジナル飼料と適度な運動で健康的に育った関村牧場の「漢方和牛」の柔らかさと味わいから、和牛の美味しさを実感します。
なお、meatの中から選べる『漢方和牛×フォアグラのハンバーグステーキ〈クロスバーグ〉西土佐山葵 シャリアピン』(+1,000円)は、シェフが昔まかないで食べた思い出の料理がもとになっている一品なのだとか。どれも気になり選びたくなってしまう、シェフの想いと技のこもったお料理ばかりです。
finishing 選択。写真は『鼈の冷製カペッリーニ|浅利のジュ|柑橘のゼスト』
3種から選ぶことのできる〆のお料理は、この日は『鼈の冷製カペッリーニ|浅利のジュ|柑橘のゼスト』『トマト麻婆豆腐 | ハーブサルシッチャ |ターメリックライス』『特製醤油ラーメン | 薬膳ブイヨン | 自家製チャーシュー』というラインナップ。希望により、2品食べたい方は+800円で頼むこともできるそうです。
dessert『トマトのコンポート|ライチのコンフィチュール |グラスヴァニーユ』
デザートも2種から選ぶことが可能。春~夏の時季に登場する写真のトマトをフルーツに見立てたデザートは、福島シェフがトマトのテーマパーク「ワンダーファーム」のトマトを長年料理してきたことから生まれたものなのだそうです。ローズマリーとレモンのシロップでコンポートしたトマトは、爽やかさの中にトマト本来の甘みが口の中でフワッと広がる逸品。ミルクの風味豊かなバニラアイスとライチのジュレ、アクセントにビスケットクランチと粗塩が添えられています。
なおこの他、店名の苔をイメージしたプレゼンテーション『抹茶のフロマージュクレーム ビターチョコのアクセント』なども。季節に合わせて様々な【MOSS CROSS TOKYO】らしさが表現されたデザートを楽しむことができます。
こちらが上記文中にある『抹茶のフロマージュクレーム ビターチョコのアクセント』
心豊かにゆったり楽しむひと時を
ドリンクは、ソムリエ兼マネージャーの久保田賢さんが厳選したアルコールペアリングがおもしろく、ワインだけではなくマデラ、紹興酒、日本酒などを組み合わせた「和漢洋才キュイジーヌ」に合うラインナップで提案してくださいます。もちろんアラカルトやノンアルコールドリンクも充実。好みに合わせて、ドリンクとのマリアージュを楽しめます。
ワイン、マデラ、紹興酒、日本酒……という豊富なラインナップからのチョイスが、オリジナリティ溢れる「和漢洋才キュイジーヌ」の各お料理にぴったりと当てはまります
マネージャー/ソムリエの久保田賢さん
なお店内にはテーブル席のほか、6名~10名まで利用可能な個室も2つあるため、会食やお子様のいる家族での食事にもおすすめ。またホテルのエントランスは、渋谷駅から歩行者デッキで直結しているSakura Stage内の「にぎわい広場」沿いにあり、アクセスも良好です。
渋谷の駅近でありながら街の喧騒を感じさせない落ち着いた空間で、心満たされる充実した食事の時間を過ごしてみては。
接待や食事会にも丁度良い、大きな窓からの景色が気持ちの良い個室の様子
鈴アヤ(ヒトサラ編集部)
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