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女性も男性も気になる日、「聖バレンタインデー」の起源と歴史

カップルの愛の誓いの日とされる聖バレンタインデー。日本でも女性が男性にチョコレートを贈る習慣が定着し、バレンタインの売り上げはチョコの年間売り上げの10%を越える程で、今や国民的行事と言っても良いでしょう。そんなバレンタインデーの起源や歴史をご紹介します。

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「バレンタインデー」の名の由来は、殉職したキリスト教司祭の名前だった

 バレンタインデーの「バレンタイン」とは3世紀のローマのキリスト教司祭であるバレンティヌス(英語読みでバレンタイン)と言う人物に由来します。どのような人物だったかと言うと……。

 当時のローマ皇帝は、兵士たちがなかなか戦争に出たがらない理由を彼らが自分の家族や愛する者たちの元を去りたくないからだと考え、若い兵士の結婚を禁じていました。そんな若者達を憂いた聖バレンタインは、彼らを密かに結婚させていたのです。当時ローマ帝国では、ローマ国教という宗教が優勢で、キリスト教徒であった聖バレンタインも、改宗を命じられたものの拒否した為に投獄され、ついには処刑されてしまいました。この聖バレンタインが処刑された日が、西暦269年(270年と言う説もあります)2月14日だったという事です。

くじびきで恋人ゲット!? バレンタイン行事の起源とは

 この時代のローマでは、聖バレンタインが処刑されるより前から、2月14日にルペルカーリアという祭が行われていました。その内容は、若い未婚女性の名前を紙に書き、それを集めて翌日に未婚の男性がくじのように引いて、あたった娘とこの祭の間、時には翌年のくじびきまでの1年間交際するというものでした。

 ローマ国教よりもキリスト教が優勢になった496年になって、その内容が風紀を乱すとしてキリスト教下ではこれが禁止され、代わりにくじびきで様々な聖人を奉る行事へと改変されました。その時に、約200年前の同じ日に殉教したキリスト教の聖者バレンタインを祭る行事となったのだそうです。

 やがてこの行事は、恋人同士が贈り物やメッセージカードを、互いに交換するという内容になっていったのです。

女性が男性にチョコレートを渡す日本独自の習慣はいつ広がったのか

 欧米では、バレンタインには、恋人や友達,家族などがお互いにカードや花束、お菓子などを贈ります。女性が男性にチョコレートを贈るのは、日本独自の習慣なのですが、これはどのように始まったのでしょうか? これには諸説ありますが、有名なものをご紹介します。

 古くは、イギリスのチョコレート会社であるキャドバリー社が考えだした行事なのだそうですが、日本では1936年に神戸モロゾフ洋菓子店が1936年「バレンタインデーにチョコレートを」という新聞広告を出したのが最初と言われています。戦後の1958年には、伊勢丹新宿本店でメリーチョコレートがバレンタインセールを行い、これが初めて百貨店で行われたバレンタインデーのキャンペーンとされています。

 実際には、日本でチョコを贈る習慣が全国的に広まったのは1970年代になってからの事。お菓子メーカー等の働きかけで、徐々に日本中に広まって行って今日に至ります。クリスマス同様、キリスト教になじみの薄い日本ではこうした行事の本来の意味が薄れて、セールスとして拡大し一般化する事が多いようです。

この記事を作った人

斎藤 健(フリーライター)

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