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更新日:2017.03.27グルメラボ

イタリア各地の名門で修業したシェフが腕を振るう。旬の地素材を生かしたメニューをカジュアルに

イタリア各地で修業を積んだシェフが、2010年に芦屋で店をオープン。星付き店での修業経験も持ちながら、店構えは至ってカジュアル。現地の郷土料理をベースにした手間を惜しまないメニューは、舌の肥えた芦屋マダムからの厚い支持を得ています。

イタリア各地の名門で修業したシェフが腕を振るう。旬の地素材を生かしたメニューをカジュアルに

現地の郷土料理をベースに地産の素材で四季の醍醐味を提案【BOTTEGA BLUE(ボッテガ・ブルー) 】

イタリア各地の名店で修業を積んだ気鋭のシェフ

    本場イタリア仕込みのパスタは人気メニューの一つ

    本場イタリア仕込みのパスタは人気メニューの一つ

 住宅街の隠れ家イタリアンとして7年。イタリアン激戦区の阪神間でも人気店としてすっかり定着した【BOTTEGA BLUE(ボッテガ・ブルー)】。

 店主の大島隆司さんは、名古屋の名門リストランテを経てイタリアへ渡り、腕を磨いた経験の持ち主です。

 現地では、ブレーシアの一ツ星レストラン【トラットリア ラルティギエーレ】を皮切りに、ボローニャ【マルコファディーガ ビストロ】、イタリア世界最高峰リストランテ【リストランテ グアルティエーロ・マルケージ】、プーリア州アルベロベッロの唯一の星つきレストラン【リストランテ イル ポエタ コンタディーノ】ほか、各地の名店で修業。

 帰国後、芦屋に店を構えたのは、大阪のホテルの立ち上げで関西に滞在したのがきっかけ。

 「土地柄が、最初にイタリアで滞在したブレーシアの街に近く、親しみを感じて」と大島さん。以来、「地域密着で愛される店に」と、着実に地元の支持を得てきました。

地の素材を生かして郷土に根ざした料理を

    日々、地元の素材との出合いを活かした料理が魅力

    日々、地元の素材との出合いを活かした料理が魅力

 「イタリアンは郷土料理の集合。この地の素材を活かした料理を」という大島さん。北イタリアでの滞在が長く、当初は肉料理を主に考えたものの、市場が近いことから魚介も充実させることに。

 ピタ生地で自家製ソーセージや野菜を巻くボローニャ名物・ピアディーナなど郷土色を残しつつ、瀬戸内の海の幸、松茸、じゅん菜など旬の味覚を巧みに取り入れた季節感あふれる味わいが人気です。

 またシェフの修業先、ボローニャの伝統的なパスタ、トルテリーニ・インブロートをはじめ、注文を受けてから手打ちするバスタや、自家製パン、ソースやマヨネーズに至るまで、手間を惜しまない仕事ぶりが光ります。

  • 2013年にJR芦屋駅前に移転リニューアル

    2013年にJR芦屋駅前に移転リニューアル

  • 店内を飾る奥様の淑好さんが明るく生き生きと描いたチョークアートもしっかり堪能したい

    店内を飾る奥様の淑好さんが明るく生き生きと描いたチョークアートもしっかり堪能したい

 2013年に移転してからは、プリフィクスからおまかせコースを主体に、毎朝シェフが市場に出向いて仕入れる食材との出会いから日々の変化を楽しめるメニューを提案。素材を活かすシンプルな調理と丁寧な下処理に加え、香りや食感、組み合わせで鮮やかに際立つ、四季折々の素材の持ち味が印象的です。

 「現地では、お客さんの声にシェフが即興で対応するんです。リクエストもどんどん聞きますし、毎日でも食べ飽きない味をお出ししたいですね」と大島シェフ。2016 年には、「第7回ICCJイタリア料理コンクール」グランプリとジャーナリスト賞を受賞するなど、日々、研鑽を続けています。

    「第7回ICCJイタリア料理コンクール」で優勝を果たした大島シェフ。

    「第7回ICCJイタリア料理コンクール」で優勝を果たした大島シェフ。

 子ども連れの家族からビジネスマン、食通の熟年まで、地元の幅広い層が集うのも納得の、居心地のいい一軒です。

この記事を作った人

取材・文/田中慶一(フリーライター)

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