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京の水はすなわち“涼”。川床でさらにおいしくなる鴨川沿いの京風フレンチ&イタリアン2店

京の夏の風物詩、川床。川の上部に桟敷席を設けて食事中の涼をとる、京都ならではの文化です。江戸時代に始まった鴨川の川床ですが、現代はスタイルもさまざま。京料理だけでなく、フレンチやイタリアンもあり、夏の京都に彩りを添えます。

今年の夏は、フレンチ&イタリアンの川床ディナーを楽しんでみませんか

鴨川納涼床の開催期間は5~9月いっぱい

 漢字は同じ「川床」ながら、「かわどこ」あるいは単に「とこ」と呼ぶ貴船に対し、鴨川の川床は「かわゆか」「ゆか」と呼びます。鴨川の川床の歴史は江戸時代にさかのぼり、当時は浅瀬に床机を並べたりしたもので、「河原の涼み」と呼ばれていたそう。料理を楽しむだけでなく、見世物小屋なども立ち並び、大変賑わっていたようです。
 明治時代には7月から8月の風物詩として定着していましたが、現在では「鴨川納涼床」として親しまれ、5月1日から9月30日まで開かれます。そして、かつては夜の楽しみであった川床は、気候の良い5月と9月に限り、昼営業が可能に。6~8月の場合、ランチをやっているお店でも、川床席で食べられる訳ではないので、ここは注意が必要です。

鴨川沿いにはジャンルもさまざま、100軒以上もの店が並びます

 南北に走る鴨川に対し、北は二条通、南は五条通まで、実に約100件もの店が軒を連ねます。それだけに、京料理はもちろん、フレンチやイタリアン、カフェ、バーなどバラエティ豊か。なんと、おなじみの【スターバックスコーヒー】まで、夏の期間中は川床席をつくっています。川床席で『フラペチーノ』を飲めば、とっても涼がとれそうですね。

 京都のフレンチやイタリアンがハイレベルなのは分かってるけど、旅行となると、京料理の名店ばかりを選んでしまいがちな方も多いはず。京風フレンチ&イタリアンデビューを飾るのにふさわしい、川床とともに楽しめる2軒を紹介します。

文化財で味わうフレンチ【FUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORT】

 鴨川の向かいの川端通から眺めると、ひときわ目を引くのがこちらの建物。明治3年開業の元老舗料亭旅館「鮒鶴」は、登録有形文化財にも登録された五層楼閣の日本建築で、随所にあしらわれたモダンな意匠も自慢のひとつ。こちらの川床席は、屋外でありながら、エレガントさと元老舗料亭の風格がしっかりと感じられる雰囲気です。
 料理はクラシカルなフランス料理をベースにしながらも、モダンなエッセンスを散りばめた京風フレンチ。京野菜や滋賀の近江牛など、京都近郊の最高級素材をふんだんに使いながら、目にも鮮やかな料理で楽しませてくれます。

  • 京都の代表的な食材「ハモ」とクスクスを使った季節限定の『ハモのポッシェのクスクス仕立て』

  • 伝統と歴史を引き継ぎつつ、モダンにリノベーションされた洗練空間

 

アラカルトで気軽に味わうイタリアンの精髄。【Vineria t.v.b】

 和食の料亭がひしめき合う四条下ル斉藤町のなかで、異彩を放っているイタリアン。しかしながら、年配の常連客の多いことが、このエリアで市民権をちゃんと獲得していることを物語っています。
 古民家を再生した京町家で楽しめるのは、旬の京野菜を使った料理。幅広く楽しんでいただきたいという信念から、コースを構成せず、アラカルトのおいしいお皿が充実しています。
 川床席は、地元の常連さんにも人気だそうで、旅行で行くならば早めの予約が必須なお店です。

  • 『生うにと季節野菜のスパゲッティーニ』。ペッシェブロード(魚介のブイヨン)のあっさりした風味が人気

  • 「ウナギの寝床」を活かして作られたカウンターを抜けて鴨川側の川床へ。モダンでレトロな空間です

 

この記事を作った人

内藤恭子

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