ヒトサラマガジンとは RSS

更新日:2017.08.04旅グルメ

肉質も霜降り具合も最高等級、韓牛の名産地で極上の焼肉を味わう!

韓国のソウルからバスで約1時間40分。牛の産地として有名な横城では、畜産協同組合直営のレストランで最高級の焼肉を味わえる。目指すは品質の最高等級「1++」で、かつ霜降りの最高等級「No.9」の極上肉。脂のとろけ具合と肉汁のジューシーさがまったく違う。

産地にある畜産協同組合直営のレストランで最高級の焼肉を味わう

    韓国では韓牛と呼ばれるブランド牛の焼肉が楽しめる

 韓国を紹介するガイドブックやグルメ特集といえば、ひと昔前、いやふた昔ぐらい前までは必ずと言っていいほど、「韓国といえば本場の焼肉!」なんて文字が躍っていた気がします。

 いまはすっかり韓国に関する情報も増えて、「韓国=焼肉」の公式がそこまで目立つことは少なくなりました。焼肉以外にもおいしい韓国料理は山ほどありますしね。

    ロースとミスジ。韓国でも希少部位の焼肉が流行中

 でも、そんなことを思いつつも、改めて韓国で焼肉を食べてみると、それはそれでやっぱりとてもおいしいのですよ。多少値段は張るのは覚悟せねばですが、それなりのお店で、しかるべき品質の牛肉を、間違いのない焼き加減で味わえば、その瞬間、この世に自分ほど幸せな人間はいない! とすら思えるほどのおいしさに身もだえすることができます。韓国の牛焼肉、それも「韓牛(ハヌ)」と呼ばれるブランド牛の焼肉は、やっぱり別格と言ってよいほどにおいしいものです。

    横城の涼やかな高原地域は韓牛の飼育に最適とされる

 そんなおいしい韓牛の中でも特にスペシャルなものを食べるには、やはり産地まで繰り出す以上の方法はありません。韓国で韓牛の産地というと、東側の江原道(カンウォンド)、慶尚北道(キョンサンブクト)といった地域に集まっており、どこのブランド牛もそれぞれに素晴らしいのですが、中でも日本人好みの「霜降り」にこだわる地域として、江原道の横城(フェンソン)郡を紹介したいと思います。

    地元畜産協同組合直営の【横城畜協韓牛プラザ本店】

 韓国人にとって横城といえば、まずは韓牛(2番目は高速道路などで販売されるあんまん)というほどに有名ですが、その理由としては他地域よりもいち早く、1990年代半ばからブランド化戦略に力を入れてきたことが挙げられます。畜産物としての優秀ブランド認定を2005年の開始当時から13年連続で受けていたり、韓牛としては6地域しかない農林部の地理的表示畜産物に指定されてもいたり。地元で畜産協同組合直営の焼肉店をオープンさせ、組合の威信をかけて、選りすぐりの最高級韓牛を提供しているのもその一環です。

    店内の精肉店コーナー。購入した肉を店にも持ち込める

 その【横城畜協韓牛プラザ本店】に入るとまず目に入るのが、入口右手のこちらのコーナー。組合の直営ということで、飲食店としてのみならず、精肉店として販売も行っています。近所に住む人であれば買って帰れるということですが、最近の韓国では焼肉店と精肉店を兼ねるスタイルが流行しており、精肉コーナーで買ったものを店に持ち込んで食べることも可能です。

    陳列された牛肉。選りすぐりの肉ばかりを並べている

 もちろんメニューから注文することもできるのですが、自分で買って持ち込むというのが、思った以上に楽しいんですね。ラベルはハングルなので細かな部位名まで読むのも難しいかもしれませんが、肉の霜降り具合や、色合いだけでも充分な判断材料になるはず。値段と見比べながら、どれを食べようか考えていると、いつの間にかずいぶん真剣になっていたりします。

    最高級を示すシール。希少なため常にあるとは限らない

 悩んだときはコレ。黒いサムズアップのシールが最高級の目印です。親指部分にある「1++」というのが肉の品質を示しており、もっともよい1等級にプラスがひとつつけばワンプラス、ふたつつけばツープラス。上限のツープラスを選んでおけば、たいていどこでも間違いない肉を食べられますが、横城ではそこからさらに霜降り具合によるランク付けも行っていて、その最高級は「No.9」と表します。

 なので「1++」でかつ「No.9」というのが最高級の中の最高級。購入の際はぜひこの黒いシールを目印に、と言いたいところですが、産地でも希少であるため売場にないこともあるのはご承知ください。

    江原道は炭の産地としても有名。香りがさらに引き立つ

 自分で選んだ肉は、焼いて食べてもその味はひとしお。しかもあれだけ脂が差し込んだ霜降りであっても、決してとろけるばかりでなく、ほどよい噛みごたえと赤身のうま味が含まれているんですね。脂に飽きることもなく、次から次へと手が伸びる絶妙なるうまさです。

    米大統領の逸話にちなんだ『ブッシュワンダフル』

 こちらはメニューから注文した『ブッシュワンダフル』1人前150g当たり6万ウォン(約6000円、価格は2016年5月取材当時)。お店の方によれば、2005年に韓国でAPECが開催された際、当時のブッシュ米大統領が横城韓牛を食べて、「ワンダフル!」と言ったことにちなんだとか。霜降りロース、リブロース、ハラミの3種類が盛り合わせになっています。

    横城といえば韓牛。名産地としての評価は非常に高い

 江原道の横城まではソウルの東ソウル総合ターミナルから、高速バスで1時間40分ほどの距離。今回紹介をした【横城畜協韓牛プラザ本店】は横城市外バスターミナルから徒歩10分の距離です。ぜひ美味しい焼肉を求めて横城まで足を運んでみてください。

【横城畜協韓牛プラザ本店(횡성축협 한우프라자 본점)】

住所:江原道横城郡横城邑横城路337
(강원도 횡성군 횡성읍 횡성로 337)
電話:+82-33-343-9908

韓国グルメ 関連記事

この記事を作った人

取材・文/八田靖史(フリーライター)

慶尚北道広報大使、慶尚北道栄州市広報大使。コリアン・フード・コラムニスト。2001年より雑誌、新聞、WEBで執筆開始。トークイベントや講演、韓国グルメツアーのプロデュース。近著に「食の日韓論 ボクらは同じものを食べている」(三五館)。WEBサイト「韓食生活」を運営。

この記事に関連するエリア・タグ

人気のタグ

編集部ピックアップ

週間ランキング(9/14~9/20)

エリアから探す