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更新日:2017.09.07食トレンド 旅グルメ

​名実ともにアジアNo,1のイタリアン【8 1/2 Otto e Mezzo Bombana】

決して華やかでなく、奇をてらっているわけでもない。運ばれてきた料理だけを見たら、「なぜ、これほどまでの人気が?」と思う人もいるでしょう。しかし、味わえばその美味しさが雄弁に答えをくれるはずです。人々が数ヶ月先を楽しみに予約を取ることを。

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​オープン以来空席はなし。数ヶ月先までの予約が埋まる人気店

 1993年に香港のリッツ・カールトンにある【トスカーナ】でシェフに就任してして以来、香港在住歴はすでに四半世紀近く。【8 1/2 Otto e Mezzo Bombana】のシェフ、ウンヴェルド・ボンバーナ氏は、ここ香港で、否アジアで最も有名なイタリアンシェフの一人となりました。なぜなら氏は、2011年にイタリア国外にあるイタリア料理店でミシュラン初の三つ星を獲得したばかりでなく、今日に至るまでその輝きを保ち続けてきたシェフ。さらには、最新の「アジアのベストレストラン50」においても4位にランクされるなど、名実とともにアジアのNo,1イタリアンシェフといっても過言ではありません。

    シェフのボンバーナ氏。食材も人も文化も国際色豊かな香港に惚れ込む

 事実、その人気ぶりは凄まじく、オープン以来、ランチもディナーも空席がでたことはなく、ハイシーズンともなれば数ヶ月先までの予約が取れない状態だといいます。店内のエントランスにあるバースペースも「アジアのベストバー」のひとつに選出されたことのある有名店で、レストランと同じ料理をオーダーできますが、中にはそこでお酒と料理を楽しみながら、当日キャンセルが出るのを待つ人もいるのだとか。そうまでして人々を惹きつける魅力とは何でしょうか?

    エントランスにあるバー。こちらも「アジアのベストバー」のひとつに選出されている

素材感と凝縮感、一体感。圧倒的な味わいに心酔する

    シシリー産エビのソースのパスタ。濃厚なエビのフレーバーがパスタに絡む

 はっきりいえば、この店の料理が最先端のイタリアンかといえばそうではありません。イノベーティブで前衛的な料理を出す店なら他にもあるでしょう。かといって郷土色豊かなイタリアンとも異なり、シェフ自身、自らの料理を「オールラウンド」と表現しています。しかし、この店の料理の凄みは、そこでにはありません。圧倒的な素材感、凝縮感、一体感こそ、人々を惹きつける理由なのです。この日登場した、トマトのように真っ赤なソースが絡んだパスタがいい例です。赤いソースの正体はトマトでなく、実はエビ。シシリー産のエビの頭を潰してニンニクなどとともにミキサーにかけて火にかけたソースだといいます。「エビのフレーバーを大切にしたかった」とはシェフの弁ですが、まさにエビそのものが迫り来るような濃厚さ。そこにトマトのコンフィを加えることでわずかな酸が寄り添い、全体の見事なバランス感が引き出されるのです。

    細切りにされたトリュフがたっぷりとのったホタテのマリネ。豊かすぎる香りが贅沢

 ホタテのマリネもそう。ウニの濃厚さ、青リンゴの爽やかな酸、トリュフの香りが折り重なり、さまざまな食感を残した後に一体となっていくのです。一度味わえばクセになるほどの、素材感、凝縮感、一体感。人々が数ヶ月先の予約を楽しみにする理由はそこにあるのではないでしょうか。

ウンヴェルド・ボンバーナ氏

アジアのベストシェフを受賞、イタリア国外初の三つ星イタリア料理店に

 北イタリア・ベルガモ出身。ミラノ郊外の名店【アンティカ オステリア デル ポンテ】などで研鑽を重ね、1993年にザ・リッツ・カールトン香港の【トスカーナ】のシェフとなると、瞬く間にその名を香港中に知らしめた。15年後の2008年に【8 1/2 Otto e Mezzo Bombana】をオープン。これまで「アジアのベストイタリアンシェフ賞」、ミシュランガイドではイタリア国外で初の三つ星イタリアンレストランになるなど、数々の実績を築いてきた。

【8 1/2 Otto e Mezzo Bombana】

オット エ メッツォ ボンバーナ
☎+852 2537 8859
住所:Shop 202, Landmark Alexandra, 18 Chater Road, Central, Hong Kong
営業:12:00~14:30、18:30~22:30(バー12:00~深夜)
休日:日曜

この記事を作った人

撮影/鈴木拓也 取材・文/吉田慎治

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