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更新日:2020.09.12食トレンド

原宿【シンシアブルー】|ミシュラン一つ星の味をカジュアルに! 気軽にサステナブルを楽しもう

2020年9月11日、東京・原宿に誕生した「JINGUMAE COMICHI(ジングウマエ コミチ)」。日本全国からグルメの名店が集結した“食特化型”の商業施設です。その中でも注目を集めているのが、ミシュラン一つ星【シンシア】のオーナーシェフ、石井さんが手掛けたブッフェレストラン【Sincere BLUE(シンシアブルー)】。カジュアルに名店の味が楽しめて、しかもサステナブルも体験できると話題なのです!

シンシアブルー原宿

【シンシアブルー】の魅力とは

テーブルブッフェで安心! 名店の味をカジュアルに楽しめる

原宿駅から徒歩3分のところにオープンした“食特化型”の商業施設「ジングウマエ コミチ」。渋谷の「ミヤシタパーク」や虎ノ門の「虎ノ門ヒルズ」などと並び、 “横丁型施設”として注目を集めています。

    東郷神社の裏手に誕生した「JINGUMAE COMICHI(ジングウマエ コミチ)」

    東郷神社の裏手に誕生した「JINGUMAE COMICHI(ジングウマエ コミチ)」

そんな「ジングウマエ コミチ」の中でも話題なのが、ミシュラン一つ星【シンシア】のオーナーシェフ、石井さんが手掛けた新業態【シンシアブルー】。星付きクオリティの料理をカジュアルに楽しめる注目の新店なのです。

    シンシアブルーの店内

    テラスつきの開放感あふれる店内。ディナー利用はもちろん、ランチタイムの緑あふれる明るい空間も素敵です

【シンシアブルー】では、サステナブルシーフードを中心とした食材を使用し、ランチタイムは「ブイヤベースラーメン」や「アメリケーヌカレー」を、ディナータイムは「フレンチブッフェ」として提供しています。

ただし、ブッフェといっても一般的なブッフェスタイルではなく、各テーブルに料理が運ばれてくる“テーブルブッフェ”形式を採用。これは安心・安全だけでなく、料理が常にでき立てで運ばれてくるという利点もあるのです。

  • 【シンシア】のランチビュッフェ「シンシアプラス」のスタイルを踏襲

    【シンシア】のランチビュッフェ「シンシアプラス」のスタイルを踏襲

  • ひとりひとりに配られる、‟マイトング”。これなら安心!

    ひとりひとりに配られる、‟マイトング”。これなら安心!

そんな「フレンチブッフェ」では、最初にオードブルが全種類(10種以上)運ばれ、もっと食べたい場合はタブレットで追加注文できます。この追加システムは、「このオードブル、もっと食べたかったのに……」という食いしん坊の心を満たしてくれる、嬉しいシステムです。

ではさっそく、気になる料理を紹介します!

星付きクオリティの料理を好きなだけ食べられる! メインにはあのたい焼きも!!

この日のオードブルは、『FIPビンチョウ鮪と根セロリ』や『MSC帆立と岩海苔のクロケット』、『ASCブラックタイガーのカダイフ』など全14種。カルパッチョやフリットなど、様々な調理法で魚介を楽しめます。

オードブル

    漁業改善プロジェクト(FIP)推進中の和歌山のビンチョウマグロを使用した『FIPビンチョウ鮪と根セロリ』。マグロの身はやわらかく、クセのない根セロリのソースとも好相性

    漁業改善プロジェクト(FIP)推進中の和歌山のビンチョウマグロを使用した『FIPビンチョウ鮪と根セロリ』。マグロの身はやわらかく、クセのない根セロリのソースとも好相性

  • 北海道産のホタテを使った『MSC帆立と岩海苔のクロケット』。ホタテ本来の甘さがしっかりと感じられる一品

  • 『ASC燻製銀鮭(宮城産)とカリフラワームース』。銀鮭の塩気をカリフラワーソースが優しく包み込みます

  • 『ASCブラックタイガー(ベトナム産)のカダイフ』。海老のプリっとした弾力とサクサク衣の食感のコントラストが楽しめます

    水揚げしても食用として流通しない「未利用魚(ミリヨーギョ)」のオアカムロ(神奈川・長井産)を使った『オアカムロと春菊のソース』。オアカムロはアジ科の魚で脂がのっており、いまが旬。

    水揚げしても食用として流通しない「未利用魚(ミリヨーギョ)」のオアカムロ(神奈川・長井産)を使った『オアカムロと春菊のソース』。オアカムロはアジ科の魚で脂がのっており、いまが旬。

  • こちらもミリヨーギョの『ウッカリカサゴ(静岡・焼津産)のカルパッチョ』。淡泊な味わいで、弾力があり歯ごたえもしっかり

  • ベトナム産の西洋ナマズ「パンガシウス」を使った『ASCパンガシウスのベニエ』

  • 冷製『玉蜀黍のスープ』。さっぱりとした味わいの中に自然に甘さが広がります

メニューにはあまり聞き慣れない「オアカムロ」や「ウッカリカサゴ」などもありますが、パッと見は至って普通の魚介類。味わいも鯵など食べ慣れた食材とほぼ変わりません。

「オアカムロは安い魚ですがきちんとした処理をし、炙ったり蒸したりするだけで味わいが異なる。今回初めて使ってみたのですが、様々な可能性があると実感しました」と石井シェフ。

    中にフォアグラが入った『うさぎの最中』。見た目のかわいらしさに遊び心が感じられます

    中にフォアグラが入った『うさぎの最中』。見た目のかわいらしさに遊び心が感じられます

  • 【シンシア】でも人気のキューブ型『特製ブリオッシュ』

  • 蟹味噌ソースがとにかく美味!『バーニャカウダ 蟹味噌のソース』

ほかにも、【シンシア】で人気の『特製ブリオッシュ』や『うさぎの最中』、『バーニャカウダ 蟹味噌のソース』も! 前菜でお腹いっぱいになった後は、メインやデセールが運ばれてきます。

メイン

    千葉で漁業改善プロジェクト(FIP)推進中の漁業者から調達した鱸を使った『FIP瞬〆鱸のたい焼き』

    千葉で漁業改善プロジェクト(FIP)推進中の漁業者から調達した鱸を使った『FIP瞬〆鱸のたい焼き』

メインディッシュは2種から選べます。この日は、【シンシア】のスペシャリテのたい焼き『FIP瞬〆鱸(すずき)のたい焼き』と『イベリコ豚の炭火焼き』。シンシアのスペシャリテが楽しめるのもポイント高いですよね。前菜がお腹いっぱい食べられ、メインではスペシャリテまで楽しめるお得なブッフェです。

おいしく、楽しく、サステナブルを体験できる

こんなにおいしい料理をお腹いっぱい食べて幸せ気分になれると同時に、もうひとつ良いことが。実はこれらは、‟サステナブル”なシーフードなんです。サステナブルとは、“持続可能”という意味で、環境や生態系に配慮した、いわば“ミライを守る食”なのです。

    メニューに記載されている「MSC(海洋管理協議会)」「ASC(水産養殖管理協議会)」は、信頼性の高い国際認証

    メニューに記載されている「MSC(海洋管理協議会)」「ASC(水産養殖管理協議会)」は、信頼性の高い国際認証

ただ、「あまり難しいことは考えず、楽しくおいしくサステナブルに貢献できる、気軽に訪れられるレストランがつくりたかった」と石井シェフが語る通り、食事を楽しみながらサステナブルに興味が持てるそんな空間でした。

カジュアルに楽しめて、それが食に関わる全ての人を幸せにし、海の未来を守ることに繋がる、まさに「食」の理想系とも言えるお店。ぜひ一度足を運んでみてください。

店舗情報

メニュー詳細

◆ランチタイム 11:30~14:00
①平日のランチ
「アラカルトランチ」
1,000円~1,500円ほどの『ブイヤベースラーメン』や『アメリケーヌカレー』のビジネスランチ

②週末のランチ
「ブッフェスタイル」※2時間制

③ディナータイム
「ブッフェスタイル」※2時間制

②③のブッフェについて
「フレンチブッフェ」4,900円(税抜)
・オードブル(10種類以上の中から好きなだけ食べられます)
・メインディッシュ(2品からチョイス)
・デセール

※小学生以下 2,000円(税抜)、未就学生 無料
※小学生以下のお子様は土日祝日のみご利用いただけます
※サービス料 5%

◆「フリードリンク」
・アルコール&ノンアルコールフリードリンク 3,000円(税抜)
・アルコール1杯+ノンアルコールフリードリンク 2,500円(税抜)
・ノンアルフリードリンク 1,900円(税抜)
※アルコール&ドリンク各種単品での用意あり

【シンシアブルー】オーナーシェフ
石井 真介 さん

  • 日本の有名レストランで修業後、フランスの二つ星、三つ星店で腕を磨き帰国。2008年より【バカール】のシェフを7年間務め、「予約の取れないレストラン」として名を馳せる。2016年にオープンした【シンシア】は東京を代表するフレンチレストランの一つとなり、2018年度版よりミシュラン一つ星。フランス料理の伝統的なテクニックをベースに日本ならではの素材を組み合わせ、美しく遊び心あふれるプレゼンテーションを伴った料理で人気を博している。一般社団法人Chefs for the Blueの創設時よりリードシェフをつとめる。

<参考>
● MSC (海洋管理協議会)
https://www.msc.org/jp
● ASC (水産養殖管理協議会)
https://www.asc-aqua.org/ja/
● FIP(漁業改善プロジェクト)AIP(養殖漁業改善プロジェクト)
https://seafoodlegacy.com/about_fip_aip/

この記事を作った人

取材・文/嶋亜希子(ヒトサラ編集部)

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