ワタリウム美術館がレストランに!? 宮城県・石巻で人気のレストラン【四季彩食 いまむら】がやってくる
宮城県・石巻市にある和食店【四季彩食 いまむら】が東京・外苑前のワタリウム美術館にやってきます! 美術館内に11月19、20、21日の3日間限定で開かれるポップアップレストラン。 芸術と和食のコラボレーションはどんなものになるのでしょうか。(イベントは終了しました)
2017年8月28日に宮城県・牡鹿ビレッジで開催された、【四季彩食 いまむら】による衝撃的ダイニングイベント「~石巻で生きていく~」。あの感動をもう一度…と願っていたその時、ダイニングイベント「~石巻で生きている~」が、東京・ワタリウム美術館で2017年11月19、20、21日の3日間限定で開催することが決定しました。
2017年8月28日に開催された「~石巻で生きていく~」の様子。石巻の海を眺めながらランチコースが振る舞われた
宮城県・石巻に店を構える【四季彩食 いまむら】の料理はただ美味しいだけでなく、石巻に対する想いが溢れていて、ひしひしとアツいものを感じます。そう思ったきっかけが8月28日に開催されたリボーンアートダイニング「~石巻で生きていく~」でした。
【四季彩食 いまむら】オーナーシェフの今村 正輝さん。エプロンもばっちりMADE IN ISHINOMAKI
「~石巻で生きていく~」の1品目、『2011.05.11』という名目で出されたのは、紙袋。中にはどんなお料理が入っているのだろうと期待を膨らませて出てきたのは、誰もが親しみのあるヤクルトとチョコパン、そして石巻の海が描かれた貝殻でした。
1品目、『2011.05.11』。石巻の海が描かれた貝殻は、地元のアーティストの作品
「タイトルでもある5月11日は、僕が石巻に来た日です。震災の復興ボランティアをする中で、ヤクルトとチョコパンにはかなりお世話になりました。震災からまだ日が浅かったあのとき、頑張り時にはこれを食べていました。それを伝えたかっただけなので、今は食べなくていいです(笑)。帰りに小腹が減ったときにでも、今日の思い出を語りながら食べてください」と今村さん。
時には面白く、時にはしっかりと料理に込めた想いを説明する今村さん。その場で「牡蠣を獲ってきます」と謎のダイバーも出現
2品目には、石巻漁港で獲られた新鮮な魚介のサラダ『絆(2012年)』。3品目には枝豆と落花生を使ったお豆腐『決意(2013年)』。その後も『連携(2014年)』、『船出(2015)』、『航海(2016)』、『潜在(2017)』と計7品が提供されました。カトラリー、テーブル、イラストなど、いろいろな部分に石巻のアーティストが絡んでおり、今村さんだからこそ表現できる「石巻」が再現されていました。
『決意(2013年)』は、落花生の優しい甘さのぷるぷるとしたお豆腐。枝豆のつぶつぶが残してあり、食感も面白い
リボーンアートダイニングのヘッドシェフ【ISOLA】の渡辺シェフとの共作『伊豆沼農産赤豚 肩ロース』は、とろける口どけ
熱唱あり、サプライズあり、豪快な焼きの演出あり。もはやエンターテインメントと化した食事を終えたあと、ゲストは皆笑顔に包まれていました。今村さんの料理を通して、石巻が魅力的だと思ったに違いありません。
震災でかなりのダメージを受けた印象が強い宮城県石巻市ですが、6年経った今「他の場所ではなく、このまちを盛り上げたい!」という強い信念をもった、食、芸術、写真などさまざまなジャンルのアーティスト達が集まる町へと進化しています。
レストラン会場「牡鹿ビレッジ」の隣にある鹿のアート作品
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今回のレストラン会場であるワタリウム美術館では、リボーンアートフェスティバル2017のアート作品が鑑賞できる
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金氏徹平の作品「White Dischage(建物のようにつみあげたもの)」
今村さんも、やはり「石巻」という地をあえて選択したアーティストの一人。震災のボランティアをきっかけに石巻へ訪れ、地域と触れ合っていく中で、石巻の海や人に惚れこみ、石巻での独立を決断したそう。
【四季彩食 いまむら】の料理は、震災の爪痕でもなく、被災地でもない、力強い「今の石巻」を物語ります。東京で、そんな石巻の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
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【ISOLA】の渡辺シェフも腕を振るいます
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宮城といえばホヤと牡蠣。海の香りが鼻に抜ける
~石巻で生きている~/四季彩食いまむら
開催日:2017年11月19日(日)、20日(月)、21日(火)
時間:20:00〜22:00
定員:各回20名様限定※要予約
お食事代:各回10,000円(税込)、別途ドリンク代
▼詳細、参加方法はワタリウム美術館ホームページにてご覧ください。
▼お問合せ
ワタリウム美術館
TEL:03-3402-3001
order@watarium.co.jp
四季彩食いまむら
TEL:0225-90-3739
遠藤 麻矢(ヒトサラ編集部)
宮城県仙台市出身。2011年3月11日、宮城県にて東日本大震災を経験。その後、東北エリアのヒトサラを2年間任い、震災後のリアルな飲食業界を目の当りにする。現在は生産物や生産者、料理人の想いを届けるべく、食にスポットをあてた取材を続けている。
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