肉の旨味を引き出す、タレを極めし名店【代官山 焼肉かねこ】| ヒトサラ Bグルマン部 #3
様々なジャンルの“B級グルメ美食家”たちが集い、自分の愛するお店を熱く語る「ヒトサラ Bグルマン部」。今回のテーマは「焼肉」です。担当は書籍『肉バカ』や人気ブログ『No Meat, No Life.』で有名な小池克臣さん。大の肉好きである、小池さんイチオシの【代官山 焼肉かねこ】をご紹介します!
初めまして。「ヒトサラ Bグルマン部」焼肉担当の小池です。横浜にある魚屋の長男として生まれましたが、家業を継がずに毎日肉を焼き歩いている、自他共に認める『肉バカ』です。
年に200回以上焼肉を食べる中で思い知ったことがあります。それは、“焼肉を突き詰めるとタレに行き着く”ということ。牛肉の味を消し去るタレではなく、牛肉の味を“より際立たせるタレ”が存在するのです。
今回紹介するのは、そんなタレを極めし名店【焼肉かねこ】。一口食べたら震えるような、タレ焼肉です。
オシャレな街・代官山の隠れ家【焼肉かねこ】
オープンカフェやブランドショップが立ち並ぶオシャレな街、代官山。ここに、2015年にオープンして以来、すぐに予約困難店の仲間入りを果たした焼肉屋がある。
オープン以来、焼肉通たちが通い詰める【代官山 焼肉かねこ】
蔦屋書店の裏側の路地にひっそりと佇む【代官山 焼肉かねこ】。その存在を知らない人であれば通り過ぎてしまうような隠れ家的な焼肉屋だが、実はその中で、東京最高峰と言われる焼肉を味わうことができる。
田村牛をはじめとした、最高級の牛肉が厳選されている
木箱に盛り込まれたその日のオススメ
かねこのメニューは、焼肉屋としては少し変わっている。前菜や〆は自由にオーダーできるが、メインの焼肉はその日のオススメの部位が約6種盛り込まれた『おまかせ盛り』を全員がオーダーすることになる。木箱に美しく盛られたその姿は、インスタ映えも抜群だろう。
(ちなみに焼肉の追加は自由にオーダーすることができる。)
『おまかせ盛り』7,200円(税別) 美しく盛り付けられた木箱はインスタ映え間違いない
仕入れる牛肉は極上の一言に尽きる。サラブレッドのように血統管理された黒毛和牛の中でも但馬牛や田村牛など、選りすぐりのものがお店に届く。その味は、単に霜降りが入っただけの軟弱なものとは一線を画し、噛むほどに牛肉本来の旨みが広がる。
銀座の高級ステーキ屋で食べたら、諭吉が何枚必要か心配になるような牛肉をリーズナブルな価格で楽しむことができる。
美しい霜降りのサーロインはあっさりとした甘みが広がる
厳選された牛肉は、赤身の部位は肉本来の旨みが溢れ、霜降りの部位は上品であっさりとした甘みが口いっぱいに広がる。赤身だけでなく、霜降りだけでもなく、それぞれをバランスよく盛り合わせてくれるので、肉好きの満足度は間違いなく満たされていく。
部位に合わせて薄切りや厚切りなど、絶妙な厚さにカットされる
タレこそが焼肉屋の命そのもの
極上の牛肉を活かすタレは、店主が修行をした【焼肉くにもと】から受け継いだ逸品。
年間に200回ほど焼肉を食べる僕が辿り着いたのは、“焼肉を突き詰めるとタレに行き着く”ということ。素材の味を消し去り誤魔化すのではなく、逆に引き立てるタレというものが存在する。
【かねこ】のタレは、まろやかさと酸味が絶妙なバランスで共存し、肉の旨味を引き立てるのだ。
そのまろやかさと酸味が肉の味を引き出す【焼肉かねこ】のタレ
このタレがあるからこそ、選び抜かれた牛肉はより味わいを増し、この牛肉があるからこそ、タレは存在感を強める。
限られた人数のみが味わえる、夫婦2人で切り盛りするお店
店主とその奥様の2人だけで切り盛りするお店は、テーブルがたった4つのみ。多くても1日に8組しか訪れることができないプラチナシートだ。
店内はテーブル席が4組のみ。限られた人数のみが味わえるプレミア感もまた、肉の美味さを増す
ご夫婦の温かく、痒いところに手が届く接客もまたこの店の魅力。
焼肉好きはもちろん、震えるほど旨い焼肉を食べてみたいという方に訪れて欲しい。
店主の金子さん。浜松町の名店【焼肉くにもと】の本店で5年、新館で3年修行を積み、匠としての技術を身につけた
焼肉の魅力とは何か。恋人と記念日を祝う席としてや、ぶっきらぼうな店主を相手にワイワイと楽しむ場としてなど、日本料理や鮨、フレンチ、イタリアンよりも、シチュエーションに応じて幅広い楽しみ方ができるのが焼肉であると断言したい。そして、美味しい肉はどんな人も笑顔にしてくれるのが、なによりの魅力なのだ。
【代官山 焼肉かねこ】
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電話:03-6415-4129(完全予約制)
住所:東京都渋谷区猿楽町17-17-1F
アクセス:東横線「代官山」駅から徒歩7分
営業時間:18:00~24:00
※肉がなくなり次第終了
定休日:日曜(月曜不定休)
小池 克臣
横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がず肉を焼く日々。焼肉やステーキを中心に、最高の牛肉を求めて年間200軒以上を焼き歩く。さらには食べるだけでは飽き足らず、生産牧場や食肉市場にも足を運ぶ肉の求道者。
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