更新日:2021.07.29食トレンド
焼鳥の〆に『粗挽きそぼろ丼』を食べる幸せ加減。恵比寿【鶏敏】|シェフがオススメするお店に行ってみよう
こんにちは。毎週木曜〈シェフがオススメするお店に行ってみよう〉をお届けしている、編集部の郡司です!
今回紹介するのは、焼鳥から絶品『そぼろ丼』にいたるまでの食体験です。空腹時に読まないほうがいいかもしれません。
さて、今回も「シェフがオススメするお店」サイトからピックアップした、お店と料理をご紹介!
ご紹介するのは、恵比寿にある焼鳥店【鶏敏】さん。テレビや雑誌にもたびたび登場する、東京中国料理界の雄、【MASA’S KITCHEN】の鯰江 真仁シェフが、通っているという焼鳥店なのです。
週に1回通っている焼鳥屋です。一杯飲んで、焼鳥食べて大将と話して仕事終わりにホッとする。そんな、ザ・男飯の店ですね。『レバー』や『だんご』がおいしいですよ。
……ということで今回も、鯰江さん推しの【鶏敏】さんの焼鳥を味わうべく、いい店が立ち並ぶ恵比寿のビール坂へうかがってきました!
前情報では、どうやら焼鳥だけでなく〆の『そぼろ丼』も絶品とのこと。焼鳥をつまみながら杯を重ねて、ほろ酔いになったところで最後の『そぼろ丼』。
想像しているだけで楽しみが膨らみます。
お通し700円。一般の焼鳥店に比べるとやや高いかと思いきや『香の物』『小鉢』『鶏スープ』の3つがセットになっている
鯰江さんのオススメは、『レバー』と『だんご』(つくね)だったので、まずはファーストオーダーでこの2本を注文します。
『レバー』250円
レ…レバーうま〜〜〜〜〜!!!
表面にはしっかり火が通りながら、薄い一層を隔てた、中心部はなまめかしい真紅のルビー色。大粒の塩が振られていて、これがいい感じにガツンときます。岩塩のアタックとなめらかな舌ざわりの対比が、「恍惚〜」な一串でございました。
もう一つの『だんご』はというと……
『だんご』250円
むはっ……おいし。。
ふわふわ食感と肉肉しさが同居する、あまり出会ったことのないタイプ。火の入れ具合が絶妙で、これ以上でも以下でもこんな仕上がりにならないだろう、と思えてきます。
かじる、と言っても歯の力はほとんど入りません。だんごの方から、勝手に口の中でほぐれていくからです。だけど、ほぐれた小さな粗挽きの鶏肉を噛んでいると、じゅわじゅわと旨みの汁が口の中を侵略してきてくれるのです。
続いては趣向を変えて、大将に「人気がある串はなんですか?」と、聞いてみることに。
「ハツモトがわりと早めになくなりますね」
それがこちら。
『ハツモト』300円
何これ〜〜〜! 擬音でいえば「ぷりゅんぷりゅん」だ……
ほどよい弾力が歯をやさしく押し返してきます。が、ひとたび歯が表面をつらぬけば、中から肉汁が……! ハツモト独特のフレッシュな食感と味わいが、まるで“新鮮”そのものを噛んでるような気持ちになってきます。
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『ささみ』250円。中は透明感のあるレアめな仕上がり
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『手羽先』350円。炭火の香りとパンチのある肉感で、食べ応えは十二分
ほかにも『つぼから』『ねぎ巻』などをいただき、気づけば最初から飲んでいた、知多ハイボールは4杯目。当初の目論見どおり、いい具合に焼鳥をつまんでほろ酔い気分になってきました。
いよいよ〆の『粗挽きそぼろ丼』を注文することに!
『粗挽きそぼろ丼』(茶碗)500円。茶碗か丼ぶり、腹具合に合わせて2サイズから注文できる
粗くひかれた鶏肉が白いご飯を埋めつくし、真ん中にはうずらの卵が上品に鎮座。もう、これを見ているだけでご飯が一膳食べられそうだ……。
ぱくり。
お……おいしい〜〜〜!!
粗挽きなそぼろの、肉肉しさが際立っています。
「焼鳥をさんざん食べたあとだから、肉肉しさなんて求めてナイヨ!」という方は、もう少しだけ先をお読みください。
味付けがタレではなく、塩系の味付けになっていまして、意外なほどに“あっさり”なんです。だけど、その味付けのおかげで、粗挽きの肉肉しさが際立っているのも事実。
肉肉しいけど、あっさり。食べた感覚としては「重い」よりも「軽い」んです。
お通しに含まれている『鶏スープ』。しょうががほんのり香り、最後に胃袋をやさしく温める
あぁ……ごちそうさまでした🙏
焼鳥ってタレにしても塩にしても、本来は白米にすごく合う食べ物だと思うんです。
でも、ほとんどの場合、串と白米を同時に食べることってありませんよね。
これが、最後に『そぼろ丼』があると思うと、焼鳥を食べている間中、奥に幸せが待ち構えている気分になれるんですよね。
さて、この【鶏敏】さんの『そぼろ丼』ですが、じつはテイクアウトもできてしまいます。
テイクアウトの『粗挽きそぼろ弁当』(黄身は、自宅のもの)
お店で〆をいただいたにもかかわらず、おみやげとして『そぼろ弁当』を一つテイクアウトし、同日のうちに食べきってしまったのは秘密です。チーン
ヒトサラ編集部・郡司
旅行ガイドブックの編集者だったが、外食・居酒屋好きが昂じてヒトサラへ。居酒屋文化とシューマイ、痺れる麻婆豆腐が大好き。
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