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更新日:2022.06.06食トレンド

イタリアンの実力派・神保佳永さん自らの名前を冠したお店が誕生|南青山【JINBO MINAMI AOYAMA】

野菜を使った多彩な料理を提供していた青山【HATAKE】で腕をふるってきたシェフ神保佳永さんが、自らの名前を冠した【JINBO MINAMI AOYAMA】を南青山にオープン。神保さんが思い描くままにイタリア料理の伝統と技術に根差し、日本全国の食材と文化を取り入れ独創的で優しい独自のセンスを皿に表現した五感で感じるリストランテです。

JINBO MINAMI AOYAMAのスペシャリテ バーニャカウダ

アンティークと自然の木材を使った温かみのある店内

    JINBOMINAMI AOYAMAの外観

    南青山の路地の一角で、名栗加工を施された桜の扉がお出迎え

フランスでの修行も含めフランス料理の道を歩んできた神保さんは、イタリア料理のシェフだった亡き父に応えたいという思いで17年前にイタリアンにシフトチェンジ。2010年には野菜を中心としたイタリア料理店【HATAKE AOYAMA】を立ち上げ取締役総料理長に就任、そして「料理人としての自分にできることでもっとお客様を喜ばせたい」という長年の願いを実現させる場として【JINBO MINAMI AOYAMA】を南青山にオープンしました。

    JINBOMINAMI AOYAMAの内観

    店内にはアンティークのメタルアートとオーストラリアの女性作家の作品が飾られています

南青山の路地を進むと、名栗加工を施された桜の扉が出迎えます。扉を開け、足を踏み入れると、まるで神保家に招かれたかのような温かな空間が待ち受けます。九州・高千穂のシラスの塗り壁に、扉と同じ桜の木材をあしらい、床はブラックチェリー材を使用しています。ゲストが座りやすく、心地よく過ごせるようにと、椅子は北欧デザインのものをチョイス。ダイニングの他に個室も用意しています。

信頼を寄せる生産者から届いた食材がテーブルを彩る

    『北海道根室沖キンキのソテー,筍のバターソース,山菜を添えて』

    『北海道根室沖キンキのソテー 筍のバターソース 山菜を添えて』

神保さんが生産者を訪ねる旅を始めてかれこれ17年。信頼を寄せる約20人もの生産者には、神保さんが直接コンタクトを取って仕入れをしています。生産者が丹精込めた食材を最大限に活かすため「水」にもこだわり、ミネラル成分を多く含む長野県大町市の北アルプスの源水を使用。口当たりがとろっとしてまろやかで、だしはもちろん、お水、コーヒーやお茶類もすべて大町の水を使っています。

全国を旅をするように料理が楽しめるコース仕立て

    『豆の声』,『季節野菜のピクルスとハマグリの低温コンフィ』,『新玉ねぎと蕗の薹のタルト』

    左から『豆の声』、『季節野菜のピクルスとハマグリの低温コンフィ』、『新玉ねぎと蕗の薹のタルト』

料理はシェフ神保さんの創作によるその日限りのコース料理のみ。季節に沿って旬の食材を丁寧に調理します。神保さんが生産者を巡る旅をしてきたように、ゲストも北は北海道、南は鹿児島まで50種類ほどの食材を、お皿の上で旅する気分で味わえます。

    バーニャカウダ

    バーニャカウダソースを添えた野菜が、葉野菜のサラダと別々の器で運ばれ、熱々のソースを目の前でかけて完成する

生産者から届く食材に応じて毎日メニューは変わりますが、夜のコースには神保さんの代名詞ともなったスペシャリテ『バーニャカウダ』だけは必ず登場します。生産者から届いたばかりの野菜を生のまま、茹でる、揚げる、ソテーする、炭で焼く、発酵させる、ペーストにするなど、それぞれに合った調理法で仕上げ、じゃがいも、にんにく、アンチョビ、オリーブオイルをエスプーマでムース状にしたバーニャカウダソースを添えます。

    ヴァローナマンジャリトルタ,鶯嬌のコンポートと-196°Cエディブルフラワー

    『ヴァローナマンジャリトルタ 鶯嬌のコンポートと-196°Cエディブルフラワー』

イタリアンベースにしつつ、フレンチ、和食、中国などの料理技法を取り入れ、素材の個性を際立たせています。中でも神保さんが最近ハマっているのが「発酵」。バーニャカウダの野菜の中に自家製のぬか漬けを加えたり、味噌を手作りしてソースに潜ませたり。発酵の力強い旨味が全体の味を引き締めてくれます。

信頼を寄せる全国の生産者から届く食材がテーブルを彩り、イタリアンながら日本の風土を感じさせるイノベーティブな味が楽しめる【JINBO MINAMI AOYAMA】で、大切な人とスペシャルな時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

料理人プロフィール:神保佳永さん

  • 1977年茨城県生まれ。料理人の父親を持つ。料理専門学校卒業後、フレンチレストランで料理人としてスタート。渡仏・渡伊し、各地方のミシュラン星付きレストランで修行。帰国後は【ホテルエミオン東京ベイ】洋食総料理長、神宮前【Restaurant-I】オープン総料理長などを経て、2010年南青山に野菜料理中心のイタリア料理店【HATAKE AOYAMA】の取締役総料理長に就任。2022年、オーナシェフとして【JINBO MINAMI AOYAMA】をオープン。全国の講演会にて自身の食に携わる活動を伝える他、レストラン料理全般のコンサルティングや地方農業活性化などにも数多く携わる。

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ヒトサラ編集部

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