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愛され続ける名店へ。大人が集う、“食”と“時”の至福の場所へ|【クラージュ】麻布十番

数々の賞を受賞されていることでも知られる名店【クラージュ】。艶やかな大人の色気漂うその場所は、食も空間も、幾重にも“素敵”が重なった場所でした。とある初秋に訪れてから、今もなお色鮮やかに思い出せる特別なひと時を過ごさせて頂いた同店の魅力をお伝えいたします。

クラージュ

いざ、艶やかな大人のレストランへ

    クラージュ外観

    一度目にしたら忘れられなくなる、色鮮やかなエントランス

麻布十番駅から歩いてほどなく。路地から少し入っていくと、高貴な雰囲気漂う隠れ家的な一軒【クラージュ】があらわれます。

自由さと鮮やかさが印象的な看板が目を引くエントランスから扉を開けると、そこは、深紅を基調とした艶やかな空間。大人の社交場を思わせるような華やかさと落ち着きを兼ね備えたその場所は、なんとも言葉にし難い色気に満ちており、足を踏み入れるだけでも胸が高鳴ります。

    クラージュ内観

    深紅を基調とした店内。落ち着いた艶やかな空間で、特別な日に訪れたくなります

デートや会食、記念日……。そうした特別な日に大切な人と訪れたら素敵だろうな、と席に着く前から早々に思ってしまうのも、お店全体が醸し出す雰囲気ゆえでしょうか。ゆったりと設けられた席に着くと、傍の窓からはライトアップされた緑が風に揺られているのが見え、程よいリラックス感に包まれます。

感度の高い大人たちを魅了する、アートな“食”

「ゴ・エ・ミヨ 2022」における「期待の若手シェフ賞」や、「ゴエミヨ2024」での3トック獲得、先日の「ミシュランガイド東京 2025年版」での「セレクテッドレストラン」など、数々の受賞歴でも注目を集め続ける同店のシェフは、古屋聖良さん。「目にも美しい料理の数々」と噂されるお料理はどれも本当に繊細で、色彩の豊かさや仕上がりのカタチ・味わいの愉しさからは、五感を優しく刺激する“アート”を自然に思わせてくれます。

    メニュー

    とある初秋の日のメニュー。スペシャリテの『クラージュサンド』の文字に、早くもワクワクが止まりません

◆ある日のコースの一部をご紹介いたします。(取材当時。時期により内容は変わります。)

    クラージュサンド

    『クラージュ サンド』。「クラージュ・ブレッド」の食感と、旨みの詰まった鴨肉、トリュフの豊かな香り……それら1つ1つが計算しつくされた、おいしさの重なりに思わず目を輝かせてしまった【クラージュ】のスペシャリテです

    静岡サーモン

    登場した途端、思わずわぁと感嘆の声を漏らしてしまった可愛らしい仕立ての『静岡 サーモン』

    宮城鰹

    『宮城 鰹』も、とても丁寧に仕上げられた一皿。ジューシーな食感と衣のサックリ感、味わうほどに奥深いソースとの組み合わせなど、愉しみたいポイントが盛りだくさんで五感が研ぎ澄まされるようです。「クラージュ・ブレッド」を添えて

    千葉鱸

    香ばしく焼き上げられた『千葉 鱸』は、マイルドな秋の味覚を感じられるソースとともに

    広島神石牛

    幻の和牛とも呼ばれる、希少な黒毛和牛「神石牛」を使用した『広島 神石牛』。そのおいしさを、絶妙な火入れで旨みをさらにぎゅっと閉じ込めた一皿となっています

    福島和梨

    季節の味覚と自然の甘さが心地よい『福島 和梨』。食後感も重くならず、コースのラストまでおいしく愉しめるラインナップです

心地よさを追求した、ホスピタリティ溢れる空間と“時”

入店時からラストまで、終始スムーズにご案内下さったのは、同店のオーナー相澤ジーノさん。“伝説のサービスマン”との異名も持つ彼の、颯爽と立ち回りながらも上品な空気を持ち合わせたサーブはもちろんのこと、「〇〇したいな」といったこちらの想いを先回りして汲み取ってくださるベテランのもてなしには、もはや“技”という言葉が似合いそうです。

「僕がしているのは場所づくり。笑顔を見られる空間を作るのが仕事です。だから、自分1人でも、お客様が200人であろうが見ますよ。人が好きなので。」

一度訪れた人たちが“ぜひまた来たい”と思える特別なラグジュアリー感&心地よさという絶妙なバランスの取れた空間が成り立っている秘密が、この言葉から紐解けていく気がしました。

    クラージュ内観

    店内のテーマカラーでもある赤は、昔、格闘技をやっていたという相澤さんならではの発想から。既に名店である今でもなお、常に上を見続ける姿勢には感銘を受けます

居心地のよさに、ついつい長居してしまいました。全身が幸せな気持ちに包まれながら、お店をあとにします。

食事も、空間も。【クラージュ】は、訪れた方たちがきっと忘れられない“時”を得ることができる、素敵な体験ができる場所でした。

この記事を作った人

鈴アヤ(ヒトサラ編集部)

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