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更新日:2025.10.22食トレンド 旅グルメ

【日本橋ゆかり】野永喜三夫シェフがメニューを考案、奈良・吉野町の味覚を堪能できる「奈良吉野山」食のポップアップイベント開催

世界遺産の町・奈良県吉野町で、地域食材をふんだんに使った「奈良吉野山」食のポップアップイベントが開催されます。舞台は「MUJI room SAKAMOTOYA」内にあるレストラン【宵の膳 吉野山】。料理を手掛けるのは、多数のメディアで活躍する日本料理の名店【日本橋ゆかり】の野永喜三夫シェフです。吉野ならではの旬の味覚を特別メニューで堪能できる貴重な機会。宿泊なしでも利用できるので、奈良・吉野グルメを目的に足を運んでみてはいかがでしょうか。

【日本橋ゆかり】野永喜三夫シェフがメニューを考案、奈良・吉野町の味覚を堪能できる「奈良吉野山」食のポップアップイベント

Topics

自然・歴史・文化が交差する町、奈良県吉野町

奈良県中部から南部に位置する吉野町は、世界遺産「吉野山」の桜で知られる自然豊かな町。約200種・3万本を超える桜が山を染める春は圧巻で、新緑や紅葉、雪景色と四季折々の美しさも魅力です。『日本書紀』にもその名が登場し、古代から皇族や武将に愛された由緒ある場所でもあります。

    桜の名所「吉野山」の一目千本

    桜の名所「吉野山」。“一目千本”と称される桜の絶景が広がり、国内外から多くの人々が訪れます

観光では、吉野川や大峯山系などの自然散策に加え、歴史的な寺社巡りを楽しめるのも魅力。「吉野・大峯」は2004年に世界遺産に登録された霊場で、修験道の根本道場として知られています。吉野山全体が霊域とされ、吉野水分神社や金峯山寺、吉水神社など多くの寺社仏閣が点在。桜とともに信仰の歴史を伝える場所として今も人々を魅了しています。

    「金峯山寺 蔵王堂(きんぷせんじ ざおうどう)」

    「金峯山寺 蔵王堂(きんぷせんじ ざおうどう)」は、奈良県吉野町・吉野山にある修験道の総本山、金峯山寺の本堂。高さは34mで、木造古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ大きさを誇り、世界遺産かつ国宝に指定されています

    「金峯山寺 仁王門(きんぷせんじ におうもん)」

    「金峯山寺 仁王門(きんぷせんじ におうもん)」は金峯山寺の総門で、蔵王堂へと続く表参道の入口に建つ重要な建造物。現存する門は国の重要文化財に指定されています

金峯山寺の本堂「蔵王堂」は国宝かつ世界遺産に認定された壮大な建築。仁王門をはじめ、歴史的価値の高い建造物が吉野山には数多く残されています。参道を歩けば、歴史や文学に名を刻んだ人物の足跡に触れることができます。

吉野町の食材を使った「奈良吉野山」食のポップアップイベントを開催

四季折々の自然に恵まれた吉野町は、吉野葛や原木しいたけなど多彩な食材の宝庫です。中でも吉野葛は全国的に知られるブランドで、和食や和菓子には欠かせない素材。さらに、吉野杉を使った割り箸や地酒なども、この地ならではの味わいとして楽しめます。

    奈良県吉野町の岡本さんがつくっている「原木しいたけ」

    奈良県吉野町の岡本さん一家が、10年以上育ったクヌギやナラの木に菌を植えて育てる希少な「原木しいたけ」。吉野の森の自然の中でじっくり育まれ、香ばしい香りと肉厚な食感が際立つ逸品です

そんな吉野町では、観光客が夜に食事をできる施設が限られていることが課題の一つとされており、夜でも町で食事を楽しんでもらうため、2025年11月1日(土)~11月30日(日)の期間限定で、「奈良吉野山」食のポップアップイベントを開催します。このイベントは、泊食分離(※)を視野に入れた試験的な取組でもあり、観光客の方はもちろん、素泊まり等で宿泊される方にもご利用いただきたいイベントです。

※泊食分離とは、旅館やホテルなどの宿泊施設で宿泊料金と食事料金を分けて設定し、施設内だけでなく近隣の飲食店も含め利用してもらうことを目指す取組です


料理を手掛けるのは、東京・日本橋の名店【日本橋ゆかり】の野永喜三夫シェフ。国内外で活躍し、メディア出演や海外博覧会を通じて和食の魅力を発信してきたシェフによる、特別なメニューを堪能できます。

    【日本橋ゆかり】野永喜三夫シェフ

    真剣な眼差しで一皿に向き合う、【日本橋ゆかり】野永喜三夫シェフ

「料理人として、地域の未来に貢献したい」
――野永喜三夫さんが見据える“泊食分離”の意義

日本料理が無形文化遺産となった今も、若い世代の“和食離れ”や、地方の生産者・料理人の後継者不足は深刻な問題として残っています。野永さんは、そうした現実を前に「料理人として地域の役に立ちたい」との思いから、今回の奈良・吉野町での実証事業イベントに参加を決めました。

「料理をつくることが目的ではなく、地元の人たちが自分たちで食文化を守り、次世代につないでいける仕組みを残したい。そのために、まずは“現場の声”をきちんと聞くことが大切だと思っています」と、野永さん。

自らのテーマは「温故知新」。
伝統を大切にしながらも、時代や地域に合わせた形で日本の食文化を次の世代へ伝えていく――そんな思いが、この活動の根底にあります。

    「MUJI room SAKAMOTOYA」

    今回の会場となるのは、無印良品が手がける地域共生型宿泊施設「MUJI room SAKAMOTOYA」内にある【宵の膳 吉野山】

    「MUJI room SAKAMOTOYA」2階にある食堂

    「MUJI room SAKAMOTOYA」1階にある食堂。本イベント中はレストラン【宵の膳 吉野山】と名前を変えて料理を提供します。20席(4名席✕2=8、 2名席✕6=12)

野永喜三夫シェフ考案「吉野グルメ」を堪能できる7つの限定メニュー

『奈良 ヤマトポーク 吉野の和風カレーライス』

     『奈良 ヤマトポーク吉野の和風カレーライス』

    吉野葛とろとろ味噌汁、小鉢1品、奈良のお漬物付き 1,800円
    使用食材:ヤマトポーク

奈良のブランド豚「ヤマトポーク」の旨みを引き立てた和のカレー。梅酢や“いのちのだし”である酒・しょうゆ・みりんなどの伝統調味料を重ね、奥行きのあるまろやかな味わいに仕上げています。梅の酸味が後味を引き締め、最後まで飽きずに楽しめる一皿です。

『奈良 大和肉鶏 吉野のバターチキンカレーライス』

    『奈良 大和肉鶏 吉野のバターチキンカレーライス』

    吉野葛とろとろ味噌汁、小鉢1品、奈良のお漬物付き 1,800円
    使用食材:大和肉鶏

大和肉鶏を豪快にカットし、スパイスとココナッツでアジアンテイストに仕上げた一皿。香り高いスパイスとココナッツのまろやかさが調和し、ジューシーな鶏肉の旨みを引き立てます。食べごたえのある、クセになる味わいです。

『奈良 大和肉鶏 吉野の味噌から揚げ』

    『奈良 大和肉鶏 吉野の味噌から揚げ』

    奈良米のご飯、吉野葛とろとろ味噌汁、小鉢1品、奈良のお漬物付き 2,500円
    使用食材:大和肉鶏、梅谷醸造元「吉野味噌」

大和肉鶏を吉野の老舗・梅谷醸造元の「吉野味噌」で漬け込んだ特製唐揚げ。味噌の深みと発酵の力で鶏の旨みを最大限に引き出し、香ばしく上品な味わいに。均等に火が通るよう丁寧にカットし、外はカリッと中はジューシーに仕上げた、料理人の技が光る一品です。

『奈良 大和肉鶏 吉野の鶏味噌漬け南蛮葛うどん』

    『奈良の大和肉鶏の味噌漬け鶏南蛮 葛うどん』

    小鉢1品、奈良のお漬物付き 2,500円
    使用食材:大和肉鶏、梅谷醸造元「吉野味噌」、原木しいたけ、葛うどん

吉野葛を練り込んだ葛うどんに、大和肉鶏と原木しいたけ、吉野味噌を合わせた秋限定の一杯。冷たい状態からじっくり煮る“コールドスタート”で素材の旨みを引き出し、キノコと鶏の風味が溶け合った、体温まる深い味わいのスープに仕上げています。精進料理のような上品さも感じられる一品です。

『奈良 ヤマトポーク 吉野の豆腐とたっぷりきのこのチゲ鍋』

    『吉野豆腐の豆乳チゲ鍋』

    奈良米のご飯、小鉢1品、奈良のお漬物付き 2,000円
    使用食材:ヤマトポーク、林とうふ店の豆腐、原木しいたけ

ヤマトポーク、林とうふ店の豆腐、油揚げ、原木しいたけを使った具だくさんのチゲ鍋。コールドスタートでじっくり煮込むことで、鶏やきのこの旨みがスープに溶け込みます。ピリ辛のスープは体を温め、最後はご飯で雑炊仕立てにして楽しめる、後を引く一品です。

『吉野の田舎あげと季節野菜の炊き合わせ 吉野葛あんかけ』

    『吉野の田舎あげと、野菜の炊き合わせ吉野本葛あんかけ』

    奈良米のご飯、吉野葛とろとろ味噌汁、小鉢一品、奈良のお漬物付き 2,000円
    使用食材:林とうふ店の田舎揚げ、吉野葛粉、原木しいたけ

林とうふ店の田舎揚げ、吉野葛、原木しいたけを使った現代風精進料理。地元食材の旨みを活かし、野菜だけでも満足感のあるヘルシーな一皿に仕上げています。後味も優しく、心温まる野菜の炊き合わせです。

『シェフの気まぐれ 奈良・吉野の名物5品盛合わせ』

     『奈良吉野の小皿盛り合わせ料理長おまかせ5品セット』

    1,500円 ※写真はイメージです
    『鮎佃煮』や『柿の葉寿司』、『小松菜ときのこのお浸し』、『原木しいたけ金山寺味噌和え』など、日替わりで5品提供

奈良・吉野の伝統食材を詰め合わせた、おつまみの盛り合わせを日替わりで5品提供。鮎の佃煮、柿の葉寿司や小松菜のお浸し、原木しいたけの金山寺味噌和え、吉野の漬物、ごま豆腐など、見た目も美しい逸品揃い。昔ながらの保存技術や味の知恵が息づく一皿で、日本の郷土料理の奥深さをあらためて感じられます。

    清酒「吉野正宗」

    吉野グルメのペアリングにオススメの清酒「吉野正宗」

奈良・吉野町ならではの食材と旬の味覚を堪能できる「奈良吉野山」食のポップアップイベントは、宿泊客はもちろん、日帰り観光客も楽しめます。野永喜三夫シェフが手掛ける特別メニューで、吉野葛や原木しいたけ、吉野味噌など地元の逸品を堪能しながら、吉野山の四季や歴史に触れる贅沢なひとときを、ぜひ体験してみてください。

「奈良吉野山」食のポップアップイベント概要

店名:【宵の膳 吉野山】
期間:2025年11月1日(土)~11月30日(日)
時間:17時~20時(19時30分L.O.)
定休日:火・水
施設名:MUJI room SAKAMOTOYA
場所:奈良県吉野郡吉野町吉野山952
アクセス:
・公共交通機関の場合
 吉野ロープウェイ「吉野山」駅より徒歩20分
・お車の場合
 大阪駅より約1時間30分、京都駅より約2時間(有料道路を経由)
 近鉄吉野線「吉野」駅より車で15分
 ※駐車場は宮坂駐車場(無料)をご利用ください

電話番号:0746-32-3051
※ご予約なしでご来店いただけます
※ご予約の場合は前日まで、営業時間中にお願いいたします

単価:1,500~2,500円程度

予約方法

ご予約はお電話のみとなります。

ご予約番号:0746-32-3051

本企画について

本企画は、宿泊業における業務効率化および地域経済の活性化を目的とした、近畿運輸局の「泊食分離による宿泊業の生産性向上事業」の一環として実施しています。

施設情報

施設名:「MUJI room SAKAMOTOYA」
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山952
電話:0746-32-3051/070-3176-2366
https://stay.muji.com/ja/room/sakamotoya/

シェフプロフィール

  • 【日本橋ゆかり】野永喜三夫さん
    老舗【日本橋ゆかり】三代目主人。京都【露庵 菊乃井】で修業後、25歳で家業を継ぐ。『料理の鉄人JAPAN CUP 2002』総合優勝で全国的に注目され、ミラノ国際博覧会や大阪万博でも日本料理を披露。メディア出演や海外での和食普及にも尽力している。

この記事を作った人

撮影/三橋 優美子 取材・文/嶋亜希子(ヒトサラ編集部)

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