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更新日:2018.04.06グルメラボ

深夜のカウンター飯は蜜の味 | 珍しい鶏刺しが食べられる 麻布十番【串焼き がいがい.】

『大人の隠れ家』として麻布十番に店を構えている高級炭火焼の店【がいがい.】。種類豊富な串焼きや、鶏刺しが食べられる「鶏好き」にはたまらない人気の店だ。炭火焼店では珍しく、手打ち蕎麦がメニューにあり、これを締めにいただくのがたまらなく旨いと評判である。

がいがい.

 麻布十番商店街の喧騒から離れた一角に、『大人の隠れ家』として密かに評判が伝わる高級炭火焼の店がある。オープンから17年が経つその店は【がいがい.】。飲食店も少ない静かな路地を回り込んでいくと、ビルの黒い壁に、ほのかな灯りに浮き立つ【がいがい.】の文字をやっと見つけることができる。

 数歩のアプローチを進み、扉を開けて入ると、思いの外広く、調度品にも気を配った店内は高級感がある。その一方で、古材を使った趣のあるコの字型のカウンターが、居心地のいい、昔ながらの居酒屋の情緒を漂わせてもいる。

 看板メニューは、国内産の地鶏をはじめ、牛肉や野菜などの厳選した食材を備長炭で焼く『炭火串焼き』。この日は店長の岩藤博輝さんがカウンターの中の焼き場に立ち、ひとりでその仕事を切り盛りする。

 産地直送の比内地鶏、名古屋コーチン、甲州地どりを揃える鶏肉を、『遠火の強火』で焼く串焼きは、店長の腕前が際立つ、ふっくらとした焼き上がり。その旨さを堪能するために、3種の地鶏のもも肉を食べ比べする客も多いという。

 評判の炭火焼きだけでなく、一品料理や酒肴など、メニューの品数の多さも魅力。なかでも他所の店ではめったに食べられないと、客のほとんどがオーダーするのが『鶏刺し』だ。鮮度が命!のその絶品鳥刺しは、比内地鶏、名古屋コーチンから選ぶことができ、ひとりでなら半量づつの盛り合わせでいただくこともできる。

 また、和が基本でありながら洋の要素も融合された、季節のおすすめ料理を楽しみにする客も多いが、その料理を丹精込めてつくるのは、オープンのときから調理場に立つ料理長の平川浩康さん。仕上げに皆が注文するという蕎麦も人気で、この夏からは料理長が新たに考えた『胡桃だれ』も添えた、手打ちざる蕎麦の評判も上々だ。

 23時も過ぎる頃には賑わいも落ち着き、店内に流れるジャズも耳に心地よい。まさに、ひとりカウンター飯に最適な居場所となる。嬉しいことに、日本酒、ウイスキー、ワインなど、メニューに並ぶ酒の種類も多く、ゆっくりと腰を落ち着けて、料理と酒をいただくことができる。
 閉店は朝の5時。窓の外がうっすらと明るくなってから腰をあげる、そんな朝帰りもゆとりで愉しめる、まさに大人の隠れ家だ。

    味わいのある古材を用い、広くゆったりと設えたれたカウンターは12席。他に、2名席の小さな個室が3室、8〜10名の個室がひとつある

    味わいのある古材を用い、広くゆったりと設えたれたカウンターは12席。他に、2名席の小さな個室が3室、8〜10名の個室がひとつある

    地鶏の串焼きは、もも500円、せせり400円、レバー350円、砂ずり300円、など各種。イベリコ豚750円、特選黒毛和牛1,400円、さらに野菜やきのこ類の炭火串焼きも、風味豊かで美味

    地鶏の串焼きは、もも500円、せせり400円、レバー350円、砂ずり300円、など各種。イベリコ豚750円、特選黒毛和牛1,400円、さらに野菜やきのこ類の炭火串焼きも、風味豊かで美味

    ひとり客には半量でもOKという、人気の鶏刺し盛り合わせ2,000円。新鮮だからこと感じる味わいと食感の違いを堪能したい

    ひとり客には半量でもOKという、人気の鶏刺し盛り合わせ2,000円。新鮮だからこと感じる味わいと食感の違いを堪能したい

    締めは、歯ごたえと風味のいい手打ち蕎麦が人気。手打ちざる蕎麦900円は、自家製のかえしと出汁のきいたつゆでいただくのは勿論、優しい味わいのい胡桃だれもおすすめだ

    締めは、歯ごたえと風味のいい手打ち蕎麦が人気。手打ちざる蕎麦900円は、自家製のかえしと出汁のきいたつゆでいただくのは勿論、優しい味わいのい胡桃だれもおすすめだ

    オーナーの故郷である福井県の地酒「黒龍」を始め、日本酒好きにはたまらない名酒を揃える

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※価格はすべて税抜き表示です。

【がいがい.】

電話:03-3586-3335
住所:東京都港区麻布十番1-3-1 APORIAビル1F
アクセス:都営大江戸線・東京メトロ南北線「麻布十番」駅、7番出口より徒歩約2分
営業時間:17:00〜29:00( L.O.28:00)
定休日:無休

ホームページ:http://www.gaigai.jp/

記事元:Men's Precious

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この記事を作った人

撮影/小倉雄一郎 取材・文/掘 けいこ

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