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更新日:2018.10.14食トレンド 旅グルメ

見目麗しいお造りと大宮初登場の「アオナマ」で一献 【酒蔵 栄楽】

東北や上信越地方と東京を結ぶ鉄路の分岐点を担い、全国でも指折りの乗降者数を誇る巨大ターミナル・大宮駅。西口に降り立つと周辺には老舗百貨店のそごう大宮店をはじめとする商業施設や、ランドマーク的存在の大宮ソニックシティなどオフィスビルが広がっている。そんな賑わいを見せる界隈の一角に【酒蔵 栄楽】はある。西口から歩いて2分。便利な立地も手伝って仕事帰りのサラリーマンの宴会やOLの女子会、さらには発車時刻を待つ旅行客など、幅広い層から利用されている。

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大宮駅の目の前にある老舗酒場でのんびり一献

    各テーブルの間に収納式の仕切りがあり、プライベートな雰囲気も楽しめるテーブル席

 創業は戦後まもなく、それから70年以上も大宮の移り変わりを見守ってきた老舗の居酒屋。代々、家族で切り盛りして、現在の店主は3代目の安田大輔さん。父親である元2代目店主も厨房に立って職人技の包丁さばきを披露し、母親の女将もホールをチャキチャキと取り仕切る。

    店内の奥に位置するカウンター席。宴席の喧騒から離れ、静かな時間を過ごせる

 アットホームの雰囲気に包まれた和風空間の店内は大きな宴会を催せるほど広く、カウンター、テーブル席、座敷と趣の異なる飲み処が用意されている。たとえば一人でふらりと立ち寄ったり、料理人と直接会話して料理を楽しみたいならカウンターへ。まわりを気にせずゆっくりと食事を楽しむなら、仕切りがあるプライベート感たっぷりのテーブル席へ。のんびりとくつろぎながら酒宴を楽しむなら、掘りごたつ式で背もたれがあるお座敷へ。客人の人数や用途、気分に応じておもてなしする。

真心がしみる一工夫を加えた酒肴の数々

    天つゆや抹茶塩でいただく、リーズナブルな『ふぐ天もり』600円

【栄楽】の食卓を賑やかにするのは趣向を凝らした酒肴の数々。お造りや煮物、天ぷらなど、代々、和食を中心にお品書きを構成し、出来立ての一品が多いのも、こだわりのひとつだ。

    素材を生かした調理で濃厚な風味を堪能できる『あさり酒蒸し』600円

「料理のほとんどは、みなさまが食べたことがあるモノです。でも、そこに一工夫を加えて提供することを心がけています。たとえば豆腐『できたてやっこ(450円)』なら注文を受けてからつくります。いつも食べているモノでも出来立てのおいしさはやっぱり一味違います。ぜひ味わってほしいですね」と3代目の安田さん。『できたてちくわ(450円)』や『揚げたて厚揚(450円)』もおすすめだ。

    2代目店主が独自に考案したという『〆さばの木ノ葉造り』700円

 なかでも栄楽で圧倒的な人気を誇る一品が『〆さばの木ノ葉造り(700円)』。毎日、朝から長時間仕込んだ〆さばに、かつらむきをした大根をくるんで木の葉に見立てた、見目麗しいお造り。「おもしろいこと、新しいことを常にとり入れたい」という店の心意気をもっとも表し、高度な職人技の技術を習得しているからこそ実現した一品だ。

「食べるのがもったいないと、箸をつけることをためらうお客様もいらっしゃいますね」

 ビジュアルのインパクトだけでなく味のクオリティも衝撃的。身が引き締まったさばの身は歯ごたえも良好でうま味がギュッと凝縮されて深い味わいを楽しめる。試食をすると取材陣から「今まで食べた〆さばで一番うまい!」との声も上がった。この一品が提供されるまでに、どれほどの手間暇がかかったのだろう。口に運ぶたびに感心させられる一品だった。

「アオナマ」は古さの中に新しさを感じさせる“温故知新”の味わい

    店内でひときわ存在感を放つ「大宮初登場!」のポスター

 そんな『〆さばの木ノ葉な造り』と相性が良く、常連客が愛飲しているのが『アサヒ生ビール樽詰(500円)』、通称“マルエフ”だ。

 店内に入ると、まず目につくのが大きな“マルエフ”のポスター。紙面には「大宮初登場」と書かれており、栄楽のみに貼られている一枚だ。料理はもちろんのことお酒のラインナップにもこだわる安田さんは幻のビールといわれた"マルエフ"に着目。名店ひしめく大宮の街で、どこよりも早く“マルエフ”を導入した。

    「アオナマ」こと「アサヒ生ビール樽詰」は500円で提供している

“マルエフ”は通称で、「樽生」と呼んだり、店によって愛称も変わる。この店では、従業員も客人もマルエフのラベル文字が青いことから「青生(アオナマ)」と呼んで親しんでいる。

「アオナマはきめ細かい泡と爽やかなキレ、深みのあるコクがいいですね。ごくごく飲めるし、これぞザ・生ビールという味わいが楽しめる。濃すぎない薄すぎないという印象を私は受けます。どんな料理とも合いますが、魚料理との相性もすごくいい。歴史のあるビールだから温故知新というのかな。古さのなかに新しさを感じさせます。うちで一押しのビールです」

「スーパードライ エクストラコールドクオリティセミナー」で高品質のまま提供する知識と技術を習得した安田さんの指導を受けた従業員も手際よく、最良の一杯のビールを注ぐ。「忙しい時ほど丁寧に」は従業員一同の合言葉だ。

    栄楽の3代目店主として老舗居酒屋を切り盛りする安田大輔さん

 一押しのアオナマでも、一般的には知名度は発展途上。そこで、栄楽ではアオナマの魅力を知ってもらうため『飲み比べセット(500円)』を提供している。スーパードライとアオナマを小ジョッキで一杯ずつ。この価格設定もあって大変好評を呼んでいる。

「好みですから(味の)勝ち負けを求めてはいないです。まず、アオナマを知ってもらい、自分はこっちが好みとか、おいしいビールを通じて会話が広がってほしいというのが一番の狙いです。年輩の方は懐かしいと言う方もいたり、若い世代だと新しいビールと出会ったと驚いたり、アオナマへの反応はおもしろいですよ」と、安田さんは目を細める。

    スーパードライと「アオナマ」の試飲を楽しめる『飲み比べセット』500円

「主役はあくまでもお客様。私たちはその時間と空間をいかに楽しんでいただけるかというのが最優先です。そのためにどんなお酒を提供すれば良いか、こんな料理を提供したら喜んでいただけるかと、そればかり考えています。ビールや料理はあくまでも主役を引き立てるわき役という意識で、これからもお客様をお迎えしたいですね」

 再開発が進む大宮の街で、昔ながらの人情に触れられる酒場。深く長く付き合いたい名店を発見した。

    3代目店主は新婚ホヤホヤ。奥様の慧さんも若女将として修業中

    和風空間の店内は行燈のような優しい光に包まれる

* 価格はすべて税込み

【酒蔵 栄楽】

電話:048-644-7461
住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-159安田ビル2F
アクセス:大宮駅西口徒歩2分
営業:月~土、祝前日: 17:00~23:00 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O. 22:30)
定休:日、祝日

■ アサヒの樽生が飲めるお店

この記事を作った人

取材・文/内山賢一  撮影/佐藤顕子 

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