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更新日:2020.01.14食トレンド

半数がひとり客! ふらりと気軽に飲めるビストロ|学芸大学【えさけ(Et Ca Qu’est)】

※記事は取材当時の情報です。この店舗はリニューアルし、2021年2月13日より【洋食ノスリ】に業態変更しました。

駒澤大学にある【ビストロコンフル】の姉妹店として、2019年7月に学芸大学に小さなビストロ【えさけ(Et Ca Qu’est)】が誕生しました。シンプルながら個性のある定番ビストロ料理に魅かれ、夜になると地元の人を中心ににぎわいます。

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学芸大学にオープンした小さなビストロ

    お店の外観画像

    パリの街角のような外観が目印

シェフとして【えさけ】を切り盛りするのは、【ビストロコンフル】で調理を担当していた倉田一海さん。【えさけ】を出店するにあたって、「いつか自分のお店を持ちたい」と思っていた倉田さんがシェフに抜擢され、腕をふるっています。

    内観画像,カウンター席

    「お客さんとしゃべりながら料理をするのが好き」と話す倉田さん。ひとり客はもちろん、カウンターがL字形なので4~5人でも歓迎だという

「えさけ(Et Ca Qu’est)」となんだかフランス語っぽい響きの店名は、実は倉田さんの出身地である秋田県の方言で「いえ(家)さ(に)け(来て)」という、「うちにおいでよ」という意味。そんな店名に招かれるようにやってくる人々の、半数くらいがひとり客なのだそう!

『モンドールチーズとじゃがいも』

    モンドールチーズとじゃがいも

    『モンドールチーズとじゃがいも』1,100円(税抜)

「一皿にたくさんの要素を入れるのではなく、そのお皿のなかで食べてほしいテーマがはっきりしている」と話す倉田さん。『モンドールチーズとじゃがいも』の一皿で味わってほしいのはやはりモンドールチーズの風味。

オーブンから出てきた瞬間から独特の香りを漂わせるモンドールチーズは、フランス産のウォッシュタイプのチーズで、食べられるのは秋から冬にかけてのみ。白ワインとクリームのソースを合わせたチーズはまろやかで、北海道産の甘くてねっとりとした男爵いもと相性抜群です。

『牛ザブトンステーキ』

    牛ザブトンステーキ

    『牛ザブトンステーキ』2,000円(税抜)

『牛ザブトンステーキ』はミディアムくらいまでじっくり火入れをし、時間をかけて休ませながら丁寧に仕上げていきます。肉の旨みが凝縮した弾力のあるステーキを引き立てるのは、西洋ワサビと赤ワインのソース。主役はお肉ながら、根菜など季節の野菜もしっかりローストしており、ホクホクの食感と濃い野菜の味が広がります。

『魚介ダシの具なしカレー』

    魚介ダシの具なしカレー

    『魚介ダシの具なしカレー』800円(税抜)

〆にオススメなのが『魚介ダシの具なしカレー』。ひとりでもぺろりと食べられてしまう小ぶりサイズです。具なしとはいえ、魚介の出汁に加え、ニンジンやセロリなどの野菜を煮込んで旨みが溶けだしたルーは、コクを感じられながらも重たくなく、サラリとした口当たり。締めにふさわしい一品です。

    フランスのコート・デュ・ローヌのワイン,牛ザブトンステーキ

    飲んだのはフランスのコート・デュ・ローヌのワイン

ワインはフランス産を中心に、グラス800~1,100円の価格帯で数種類置いています。この日、肉料理に合わせて選んでくれたのは軽めの赤ワイン。「ジューシーさ、まろやかさ、スパイシーな風味が一気にきます!」という倉田さんの表現に期待感を高めながら飲んでみると、まさにそのおもしろさが楽しめる味わい! 果実味があって、渋みはほどほどでスルスルと飲めてしまう一杯でした。

    シェフの倉田一海さん

    シェフの倉田一海さん。お客さんが再来店してくれたときの感動はひとしおだという

料理に合うワインを聞けばもちろんオススメしてくれますが、「好きなものを飲んでほしいので、肉料理でも白が好きだったらぜひ白をリクエストしてください!」と倉田さんは話します。

    定番のラインナップもあるが、季節を感じられるメニューが並ぶ。ひとりの場合も、量を調整してくれるとのこと

    定番のラインナップもあるが、季節を感じられるメニューが並ぶ。ひとりの場合も、量を調整してくれるとのこと

ひとり客が半数ということで、ふらっと気軽に訪れて、じっくりとワインと料理を味わう時間を楽しんでほしい一軒です。

※記事は取材当時の情報です。この店舗はリニューアルし、2021年2月13日より【洋食ノスリ】に業態変更しました。

この記事を作った人

取材・文/泉友果子 撮影/冨樫実和

メディアに勤務後、フリーランスの編集者、ライターに。街や食、旅といったテーマに携わる。

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