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更新日:2021.05.28デート・会食

もてなしの心で供する一日限りの美味を、情緒あふれる空間で|京都・祇園【祇園(ぎおん) にしかわ】

名店で修業を重ね、独立後わずか1年でミシュランに掲載された京料理の精鋭 西川正芳さんが腕を振るう会席料理店【祇園 にしかわ】。その日の仕入れで献立を決め、一品一品素材のよさを生かした料理は、味や盛り付けにどこか遊び心と独自の感性が感じられ、食べる楽しさを思い出させてくれます。

にしかわの造り

しっとりとした京の風情と静けさを満喫

    祇園にしかわの外観

    中門から店へと続く、風情あふれる石畳の小道

祇園四条駅から徒歩15分、“祇園さん”と呼ばれる八坂神社へと続く下河原通、路地の奥に【祇園 にしかわ】は佇んでいます。建物は、竹や檜を贅沢に用いた数寄屋造り。茶庭に倣い、路地から中門をくぐって店内へ歩を進めるごとに静けさに包まれます。どの部屋からも情緒ある坪庭が眺められ、季節のお軸が飾られるなど、京の粋が満ちています。

    祇園にしかわの内観

    カウンター内には茶をたてるための炉を設置。厨房には、主人たっての希望で火力の強いおくどさんも

店内は柔らかな陰影のある聚楽壁に、木をふんだんに用いた内装。竹網代や杉柾網代などの天井、柱一本までも表情豊かで、深い趣きを感じさせてくれます。カウンター、テーブル、掘りごたつの個室があり、シーンに合わせて使い分けがかなうのもうれしいところ。器は料理に合わせ、永楽(清水焼)やバカラなどが巧みに使い分けされ、目でも楽しませてくれます。

京の伝統と格式に、独自の感性と遊び心を散りばめて

こちらで味わえるのは、毎朝仕入れた素材で献立を決める会席料理。「少しずついろいろな味を楽しんでいただきたい」という想いから小皿のコース仕立てになっており、夜なら14品ほどが提供されます。素材のよさを際立て、見た目にも細部まで気を配った料理は、京料理の伝統と格式を守りながらも、西川さんの感性と遊び心が散りばめられています。

ここからはその中でも、お店オススメのメニュー3つをご紹介します。

『朴葉味噌焼き』

    祇園にしかわの朴葉味噌焼き

    秋ならカマス、松茸、ぎんなん…。季節感あふれる『朴葉味噌焼き』

白味噌に卵黄、煮切りみりん、ごまなどを練り込む『朴葉味噌焼き』は、季節によって食材がまったく変わり、何度味わっても異なる魅力を発見できるひと品。訪れた秋の食材は、カマス、松茸、ぎんなん。それぞれの食感の妙と、コクのある甘さと香ばしさがあとを引き、ご飯にも日本酒にもよく合います。

『お造り』

    祇園にしかわの造り

    この日の『お造り』。氷の上に、カラフルな小皿が花びらのように並ぶ盛り付けに目を奪われる

全国から選りすぐった魚介から、その日のおすすめをまるで八寸のように艶やかに仕立てる『お造り』は、こちらの名物の一つ。季節や風物にちなんだ器選びや趣向も魅力です。この日の魚介は、秋刀魚、甘鯛、イクラなど。わさびのほか、魚介ごとにその風味を引き立てる薬味が添えられています。

『鯖寿司』

    祇園にしかわの鯖寿司

    『鯖寿司』はレアに焼き上げることで、鯖ならではの旨味がしっかりと堪能できる

表面に刻まれた、丁寧な隠し包丁が美しい『鯖寿司』は肉厚で、しっかりと乗った脂と塩加減が絶妙。レアに焼き上げることで、品のある脂のおいしさが際立ち、一度知れば忘れられない味わいに。シャリと鯖の間には、茎を加えた練りわさびが挟まれており、爽やかな風味をプラスしてくれるので飽きがきません。

馳走には「食材ありき」の姿勢で、全国から食材を吟味

    祇園にしかわの食材

    この日の朝に仕入れた活きのいい魚介。ひと目でその新鮮さが伝わってくる

食材は鮮度と国産にこだわり、全国各地から吟味し仕入れています。例えば、この日仕入れた対馬産のぐじ(甘鯛)は、よく身が締まっており、脂玉を抱えた味わい深さが特徴。地の京野菜が中心の野菜やお米は、「生産者の顔が見えて信頼が置ける」契約農家から仕入れているそうです。

「生産者が精魂込めてつくったものを、最高の一品にしてお出しすることが使命」と語る西川さん。生産者とお客様を結びつけるべく日々カウンターに立ち、親しみやすい笑顔と気さくな語り口でお客様をもてなしています。“間口は広く出口は高く”がモットーだそうで、初めてでも安心な一軒。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

料理人プロフィール:西川 正芳さん

    祇園にしかわの西川さん

    1975年京都・室町生まれ。祖父は友禅の絵付け職人で、おいしいものや美しいものに触れて育つ中で京料理人に憧れ、高校卒業後料理の道へ。名店【祇園さヽ木】などで修業し、【わらびの里】料理長などを経て、2008年、【祇園にしかわ】を開店。

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ヒトサラ編集部

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