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更新日:2021.09.17食トレンド デート・会食

すべてに「本物」のこだわり。日本料理の真髄と向き合える幸福 |大阪・心斎橋 【本湖月】

大阪・ミナミの賑わいから少し離れた法善寺横丁に、料理はもちろん、空間や器、もてなしのすべてにおいて日本文化を体現した日本料理の名店【本湖月(ほんこげつ)】があります。日本全国から厳選した旬の食材を使って生み出される料理は、これぞ懐石料理の本筋といえる上品な美しさです。

本湖月のカウンター

決して堅苦しいわけではない、凛とした雰囲気が心地よい

    本湖月の外観

    なぐりの木を外壁に使用するなど、店主のこだわりが行き渡った外観

大阪ミナミの中心、地下鉄なんば駅から徒歩5分のところに静かに佇む【本湖月】。古くから日本建築に使われていたなぐりの木で造られた外観は、古き良きナニワ情緒が漂う法善寺横丁の街並みとも美しく調和。のれんの向こうにどんな世界が広がっているのか、期待がぐっと膨らみます。

    本湖月のカウンター席

    料理人の見事な仕事ぶりと本物の日本料理を堪能できるカウンター

一歩足を踏み入れると、そこに広がるのは見事な数寄屋造りの空間。その中でも特に目を奪われるのが、樹齢600年以上という吉野檜を使った一枚板のカウンター。この店の顔ともいうべき存在であり、1日8人の客だけが座れる特等席です。2階と3階には、掘りごたつや座敷椅子を設けた3つの個室も用意されています。

日本全国の厳選した食材を使った、本物の懐石料理を堪能

【本湖月】のこだわりは、本物と向き合う日本料理。店主の穴見秀夫氏は、「作り手だけではなく、食べ手も本物に触れ合い成長しなければ、日本料理に未来はない」と言い切ります。その言葉通り、日本全国の厳選した旬の食材を使った料理は、どれも心に響く味わいです。

まさに懐石料理の本筋といえるメニューの中から、おすすめの3つを紹介します。

『先付け』

    本湖月の先付け

    季節の味と香りが凝縮された『先付け』

【本湖月】では、日本各地の厳選素材を季節に合わせて組み合わせ、ここでしか食べられない『先付け』でもてなしてくれます。その一例が、酒煎りした愛知県産のミル貝、大阪の伝統野菜のひとつである三島独活、行者ニンニクとおろしをあわせた一品。お酒がすすむこと間違いなし、の上品な一品です。

『煮物椀』

    本湖月の煮物椀

    美しい椀の中で季節の食材が見事なハーモニーを奏でる『煮物椀』

この道50年以上の店主が、「玉手箱」と称するのも頷ける『煮物椀』。島根産の白魚に胡麻豆腐、十六島海苔、日本のトリュフといわれる松露をかきたま仕立てにした、なんとも美しく味わい深い料理です。季節によって食材も変わるので、訪れるたびに新しい味に出会えるのもうれしい。

『お造り』

    本湖月のお造り

    豪快かつ優美な盛り付けに、思わず歓声が沸く『お造り』

その時々によって、食材も彩りも変わる『お造り』。今回登場したのは、宮城県産の赤貝、徳島県産のタイラギ貝、北海道産のツブ貝という、珍しい貝づくしのお造り。薄口醤油、煮切り酒、すだち、ネギ油を加えたものにつけていただくと、口の中に磯の香りがふわっと広がります。

この道50年以上の店主が究める、日本料理を彩るもの

    本湖月の器

    美術館クラスの名品が揃う、店主こだわりの器たち

「言わなければ、意外と気づかない人もいるんですよ」と店主の穴見氏が語るのは、永楽や大樋、魯山人、尾形乾山など名工による器たち。修業時代から身銭をはたいて集めてきたそうで、料理にかける心意気にしびれます。美術館クラスの作品が、料理をより一層引き立ててくれるようです。

    本湖月のお酒

    料理に寄り添うような日本酒を7~8種類用意

「お酒は主役ではない」という店主の言葉が象徴するように、主役である料理によりそうような、さらりとした味わいの日本酒を用意。派手すぎず、旨すぎず。定番はなく、その時々により銘柄は変わりますが、常時7~8種類が揃っています。料理に合う日本酒を相談してみるのもオススメ。

料理、器、空間、もてなしの心。すべてにおいて、本物と向き合える日本料理の至宝と呼ぶにふさわしい【本湖月】。商談にもよし、デートにもよし、時には一人で静かに味わうもよし、の名店。きっと、折に触れて訪れたくなる、大切な一軒になるでしょう。

料理人プロフィール:穴見秀生さん

    店主の穴見秀生さん

1949年、福岡県生まれ。大阪の日本料理店での修行後、20歳でフランスへと渡り、パリでJALの機内食担当となる。帰国後、【吉兆】での修業を経て、法善寺横町の日本料理店【湖月】の料理長に就任。1994年、同店を買い取り、【本湖月】として新たなスタートを切る。2014年に第5回辻静雄食文化賞、専門技術者賞を受賞。料理人歴55年以上、大阪を代表する日本料理界の重鎮。

※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。

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ヒトサラ編集部

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