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更新日:2021.04.24グルメラボ

時に王道、時に好奇心を掻き立てるコース料理がゲストの心を掴む|【ヴァンサンク・ブランシュ】心斎橋

大阪・心斎橋駅から徒歩1分の路地に佇む【ヴァンサンク・ブランシュ(Vingt-cinq Blanche)】は40年以上もの間、伝説的シェフからシェフへと受け継がれてきたレストラン。洗練された空間で、おいしさを第一に趣向を凝らしたフレンチを味わえます。

ヴァンサンクブランシュの肉料理

避暑地の別荘にいるような、くつろぎのインテリア

    ヴァンサンクブランシュの外観

    賑やかな街中に不思議となじむ、静謐でどこか温かい佇まい

お店があるのは、目抜き通り、御堂筋線からすぐのアクセス便利な場所。商業施設も多い、デートにぴったりのエリアにあり、赤いファサードと白塗りの扉が瀟洒な雰囲気を醸し出しています。

    ヴァンサンクブランシュの内観

    テーブル席の間はカーテンで仕切られ、半個室のような安心の空間に

店は1975年に【ビストロ・ヴァンサンク】として開業し、レストラン【ル・ヴァンサンク】を経て、2014年に【ヴァンサンク・ブランシュ】としてリニューアル。あえて梁を見せた天井やウォールナットの床、テラコッタタイルなどのインテリアが、欧州の避暑地の別荘にいるようなくつろぎを感じさせてくれます。

王道、モダン、両方を楽しめる月替りのコース

こちらで提供しているのは、季節の食材をふんだんに散りばめた月替わりのコース料理。おいしさを第一に、時にクラシカルに、時に遊び心のあるモダンな皿が登場します。コースにより、お好みでメインを2~4皿から選べるのも魅力です。

ここからは『ディナーコース』10,000円(税込)の一例をご紹介します。

    サクラマスのコンフィ

    10,000円コースで3品提供される、前菜の一例『サクラマスのコンフィ 新生姜のマリネと共に ホワイトアスパラガスを添えて』

訪れた日の前菜は、低温で火入れし、やわらかく仕上げたサクラマスのひと皿。ほっくりとした食感とサクラマスの滋味に、キャビアの塩気が軽妙なアクセントを添えてくれます。その身に隠れた、新生姜とマスタードでマリネした野菜たちがまた爽やかで、添えられたホワイトアスパラのみずみずしさもたまりません。

    仔羊のロースト

    肉料理の一例『仔羊のロースト 季節野菜を添えて』。色とりどりの野菜は産地よりもおいしさを重視して、信頼できる卸会社から仕入れる

黒毛和牛、仔羊、鴨、「本日の肉料理」からこの日選んだメインは、『仔羊のロースト 季節野菜を添えて』。仔羊は力強い生命力をそのままに、仔羊のガラと野菜を煮詰めたソースをかけて、奥深い旨味を演出。添えられたコゴミやタケノコが、心地いい苦みで春を感じさせてくれます。

    イチゴのパブロヴァ

    デザートの一例『イチゴのパブロヴァ イチゴアイスクリームを添えて』

デザートも3種類から選べ、この日は名残のイチゴを使ったパブロヴァをチョイス。サクサクのメレンゲとココナッツ風味のクリーム、甘酸っぱいイチゴのコンフィチュールが層をなして奏でる、食感と甘さのハーモニーが絶妙です。

ベテランソムリエ厳選のワインをワゴンサービス

    カラフルなスパークリングやワイン

    ブルー、ロゼ、パープルなど、カラフルなスパークリングやワインが並びます。搾りたてのグレープフルーツのようにフレッシュな味わいが魅力の『LAVAGUE BLEUE』(左)ほか

独自の仕入れルートを持つベテランソムリエが、世界中から取り寄せるワインもこちらの魅力のひとつ。店の中央に、その日グラスで楽しめるワイン8種を乗せたワゴンを置き、常備するスパークリングワイン5種類と共に、料理や好みに合わせておすすめを提案してくれます。基本はグラス1,200円(税込)~ですが、スパークリングワインは二人で頼むと一杯1,000円となるうれしいサービスも。

    日替りワインのワゴン

    希少な銘柄が並ぶことも多い、日替りワインのワゴン

3年前からシェフを務める谷村忠志さんは、本場フランスの星付きレストランで修行し、地元滋賀や名古屋、大阪の名店で腕を振るった経験を持つ実力派。歴代の伝説的シェフ時代から足を運ぶ常連客も満足させられるよう、酸味、甘味、辛味を繊細に配置し、新たなエッセンスと王道を散りばめたコースがリピーターを呼んでいます。家族3世代に渡るファンや、月に1回足しげく通う方も多いそうなので、ぜひ一度訪れてみては。

    「おいしさもボリュームも満足して帰っていただきたい」と笑顔で語る谷村忠志シェフ。その言葉通り、ひと皿のボリュームが大きく、皿数も多いのもこちらの魅力

    「おいしさもボリュームも満足して帰っていただきたい」と笑顔で語る谷村忠志シェフ。その言葉通り、ひと皿のボリュームが大きく、皿数も多いのもこちらの魅力

この記事を作った人

笹間聖子(フリーライター)

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