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更新日:2021.10.03食トレンド デート・会食

神戸三つ星の実力店【Ca Sent】兵庫・神戸元町|スペイン料理を軸に、チームでつくり上げる「我らの料理」

神戸・山の手のメインストリート、中山手通の北、異人館通より南。坂道がよく似合う、少し入りくんだ住宅街の中に【カセント】はあります。イタリアとスペインで8年を過ごし、現在のスタイルにたどり着いたという福本伸也シェフが生み出す料理はどれも素材の味を生かしきり、細部まで研ぎすませたような味。神戸唯一の、三つ星店の味をぜひ。

カセントの料理

特徴的なR型の天井と間接照明がオシャレな雰囲気

    カセントの外観

    閑静な裏通りにそっととけ込むような粋なルックス

神戸市営地下鉄「県庁前駅」から徒歩5分、またはJR「元町駅」から徒歩15分ほど。神戸らしい閑静な裏通りで迎えてくれるのが【カセント】です。にぎやかな繁華街を離れ、そぞろ歩きながら店を探すのもまた、乙なもの。ちょっぴり隠れ家風なルックスに、期待が高まります。

    カセントの内観

    オシャレな雰囲気は大切な記念日や接待におすすめ

低めの天井、特徴的なRが用いられたメインのテーブル席。ほどよい囲まれ感が、隠れ家風の雰囲気を演出してくれます。当初予定されていた個室同様の素材感や色合いから、思い切ってやや無彩色で無機質なつくりに一転。そこに少しずつ、有機的なモチーフを加えて完成させたそうです。

料理はひとりでつくるものではなく、総力で生み出すもの

    カセントの料理

    海老、カニなど、魚介のスープを米で煮込んだ日本のおじやのようなもの。リピータープに愛される永遠のスペシャリテ

自らをアスリートタイプと言う福本伸也シェフ。「あえて言えばスペイン料理なんでしょうが、食べていただいて“違うやん”と思われるかも。同じエビでもスペインと日本ではポテンシャルが違いますから」とにっこり。それはひとりでつくるものではなく、生産者や、物言わぬキッチンの一角まで含めて、総力で生み出すものとシェフは言います。
シェフの思いが込められた味わいの中から、お店オススメのメニュー3つをご紹介します!

『自家製アンチョビ』

    カセントの料理

    気持ちよくワインが進む、シェフ自慢のアンチョビ

鰯の小骨を供する直前までとり、丁寧に仕上げた一品。スペイン、カンタブリア産のものを塩蔵状態で仕入れ、きれいに塩抜きにし、丸く削った加賀太きゅうりをあしらいました。これを楽しみに訪れるファンが多いという『自家製アンチョビ』は、ワインのお供にぴったりです。

『トマトonトマト』

    カセントの料理

    手は加えても味は足さないのは、良い食材あってこそというセオリー

濃い甘みと酸味が調和しながら口いっぱいに広がる、地元の「いながきファーム」のトマトを使った一品は【カセント】の自信作です。毎年2月頃から6月頃に入るトマトのローストをエスプーマとフレッシュソースに。ほんの少しの塩とバター以外は全部トマト味、というなんともぜいたくな一皿。

『ブラッドオレンジのアイス』

    カセントの料理

    木の器で供するデザートは、和食の最後にいただく風情

ルタの葉のジュレと、和歌山のブラッドオレンジのアイス。山椒の仲間であるルタは、かわいらしい花もあしらって。木の器で供されるインパクトのあるデザートは、和食の最後にいただく風情を感じます。ブラッドオレンジならではの鮮やかな色味もまた、ごちそうです。

まるで書庫のような個室は、特別感たっぷりの空間

    カセントの個室

    非日常の空気に満たされ、ゆったりと食事やワインが堪能できる個室

店の最奥部にある個室。木が持つ暖かい色と、琥珀色の光が記憶に残る特別な空間です。【カセント】の持つ総合的なイメージとは少し違い、書斎もしくは書庫のような趣き。「オープン当初はテーブル席もすべて、店内はこの雰囲気で統一する予定でした」とシェフ。記念日デートや大切な会食に、彩りを添えてくれるでしょう。

神戸・山の手にとけこむスタイリッシュな外観と、デコラティブな要素を廃した粋な内装が記憶に残る【カセント】。「料理はひとりでつくるものではなく、生産者や、物言わぬキッチンの一角まで含めて、総力で生み出すもの」と語るシェフが切り盛りする神戸唯一の三ツ星店は、大切なゲストをもてなすシーンに最適です。

料理人プロフィール:福本 伸也さん

    カセントの料理人

    1978年、神戸市生まれ。15歳からこの世界で腕を磨き続ける、職人。イタリア、スペインで8年間修業、26歳にしてスペイン・バレンシアの名店【Ca sento】に勤務。料理人はエゴイスティックなアーティストではいけない、チーム論のなかで捉えるべきである、という現在の持論に行き着く。帰国後、2008年に自身の店をオープン。

※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください

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ヒトサラ編集部

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