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更新日:2021.12.20食トレンド デート・会食

名店出身のシェフが腕を振るう、東京中華の新星5選|第一弾

中華料理のルーツは北京、四川、広東、上海以外にも地域や調理方法で数多くあります。日本の中華の名店は、本場の味を追求して辿り着いた、いわば日本の中華料理の先駆者的な存在。今回は、その名だたる中華料理の名店で修業をしたシェフが、新しい中華の可能性に挑む、東京中華の新鋭店を厳選して紹介します。

わさの担々麺

江戸川橋【中華 汀(みぎわ)】

名店の系譜を継ぎつつ、カジュアルに楽しめる四川料理を展開

    【中華 汀】内観

    元はカフェだった空間を利用。カジュアルな雰囲気の店内にはカウンターとテーブルが全13席

地下鉄江戸川橋駅から徒歩8分のところにある【中華 汀】。店主の江崎さんは、四川料理で名高い四谷三丁目【峨眉山】、神楽坂【芝蘭】を経て2021年に独立。以前はカフェだったという空間を生かし、カジュアルな雰囲気で楽しめる本格中華を提供しています。町中華としてランチタイムには定食や麵料理を取り揃えています。

    【中華 汀(みぎわ)】『名物! 鶏手羽の燻製、山椒唐辛子炒め』

    柔らかく仕上げた鶏手羽に、鮮烈な香りを纏わせた『名物! 鶏手羽の燻製、山椒唐辛子炒め』1,320円(税込)

【中華 汀】の魅力は、カジュアルに楽しめるアラカルトメニューの豊富さにあります。15品以上ある前菜や焼売、春巻、ワンタンなどの点心。真っ赤な唐辛子とともに登場する鶏手羽や〆に食べたい麻婆豆腐、麺料理。どれも四川料理ならではの辛味がありますが、ヒリヒリした刺激はなく旨みや香りと調和する味わいです。

西麻布【Ji-Cube】

四川料理の枠を越えた、創意溢れるコース料理が評判

    【Ji-Cube】内観

    調理の様子が見られるカウンターは、臨場感あふれる特等席

地下鉄六本木駅から徒歩8分。閑静な西麻布の住宅街に佇む【Ji-Cube】。四川料理の巨匠・菰田欣也シェフのもとで腕を磨いた佐々シェフが料理長を務めます。四川料理に加え、広東や上海など他の地方の味も取り入れた独創性あふれる料理が人気。個室も3部屋あり、家族連れや気のおけない友人同士との会食にもぴったりです。

    【Ji-Cube】『香鶏のパリパリ焼き 麻辣風味』

    豪快に丸ごと焼いて切り分ける『香鶏のパリパリ焼き 麻辣風味』

中華のおいしさを追求する佐々シェフが辿り着いたのは、四川料理に広東や上海の調理を取り入れた中華のフュージョン系。メニューはおまかせコースのみで、どの料理も独創的です。旬の食材を取り入れているためコースの内容は月毎に変わりますが、素材にこだわり、手間を惜しまない丁寧な仕事が生み出す料理は絶品です。

六本木【桃仙閣 東京】

町中華の定番からリッチな一品までメニューの幅広さが魅力

    【桃仙閣 東京】内観

    洗練されたお洒落な店内で味わう、町中華の定番メニュー

地下鉄六本木駅から徒歩30秒のところにある【桃仙閣 東京】。店主の林シェフは恵比寿【筑紫樓】、西麻布【麻布長江】で修業の後、島根で50年以上続く実家の【桃仙閣】の味を東京に伝えたいとの想いから、2020年に六本木で開業。酢豚やエビチリ、天津飯など、昔懐かしい日本中華のメニューを中心に勝負をする店です。

    【桃仙閣】『おなじみの蟹玉ご飯』

    島根の【桃仙閣】の人気メニュー、おなじみの蟹玉ご飯

メニューはアラカルトが基本で、麻婆豆腐やユーリンチー、焼売に餃子といった町中華の定番から、フカヒレの姿煮のようなリッチな一品まで揃える幅広さが魅力。いずれも下ごしらえの丁寧さが伝わる穏やかな味わいが印象的。おなじみの蟹玉ご飯や上海出身の点心師がつくる点心は特に外せません。

恵比寿【わさ】

時間や手間を惜しまず、食材の持ち味を生かした創作中華

    【わさ】内観

    できたてのおいしさを食べてほしい、との想いから取り入れたオープンキッチン

JR恵比寿駅から徒歩5分のところにある【わさ】は、目黒区八雲、六本木けやき坂での営業を経て、2020年10月に恵比寿で再スタート。シェフの山下さんは広東料理【福臨門酒家】で基本を学び、その後西麻布の四川料理【epicer】を経て、岐阜の名店【開化亭】で古田等氏に師事。受け継いだ魂はそのままに、寡黙に味にこだわるお店です。

    【わさ】『担々麺』

    厳選した水で仕上げた、香ばしく甘いゴマの風味漂う『担々麺』

新生【わさ】は、時間や手間をかけることを惜しまない料理が特徴。それを象徴するのが名物の『搾菜』。包丁の入れ方や下処理など、丁寧な仕事の積み重ねで生まれる前菜はシンプルながら絶品です。また、旨みあふれる3種の餡を包んだ『餃子』や豊かな風味の『担々麺』など、料理はどれも完成形。特別な日にこそ訪れたい一軒です。

渋谷【中華寝台】

広東料理×四川料理。伝統と革新の融合から生まれる珠玉の味

    【中華寝台】内観

    劇場型のオープンキッチンはカウンター8席のみ。シェフの躍動感あふれる調理風景が楽しめます

JR渋谷駅から徒歩6分のところにある【中華寝台】。厨房を預かる上笹シェフは、南青山の薬膳中華【エッセンス】で広東料理の魅力に開眼し、【PRIVATE CHEF’S STUDIO 山岡】で修業。モダンチャイニーズ【虎峰】の山本雅氏に見込まれ2019年から【中華寝台】の料理長に。珠玉のコース料理をペアリングとともにお楽しみください。

    【中華寝台】『すっぽんの餡かけ天津飯』

    スッポンの身を玉子とじにした『すっぽんの餡かけ天津飯』※事前予約必須

【中華寝台】は季節感に重きを置いた料理が特徴で、薬膳を取り入れるなど毎月メニューを更新。コース全体もシーズンごとに入れ替え、春夏秋冬が伝わる内容になっています。お酒とも相性抜群の10品をフレンチ風に盛り付けた『前菜盛り合わせ』や8時間煮込んだ白湯が染み渡る『鱶鰭(フカヒレ)』など、傑出した逸品揃いです。

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ヒトサラ編集部

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