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更新日:2023.05.08食トレンド 連載

ヒトサラ編集部がオススメする! おいしい「天ぷらの店」厳選5軒|東京

日々おいしいものを食べ歩いているヒトサラ編集部が、毎月テーマを絞ってお店と料理を紹介する連載企画。今回のテーマは「天ぷら」。ほんのり苦みが魅力の超名店の春野菜の天ぷらや、ワイン×天ぷらの注目店のペアリングメニュー、ホクホク芋の天ぷらスイーツなどなど、バリエーション豊かなてんぷらのお店をラインナップ。ぜひお気に入りの天ぷら店を見つけてみてください。

てんぷら近藤

ヒトサラ編集部がオススメする
「おいしい天ぷらの店」

1.春野菜の苦みを愛する 宿坊が推す【てんぷら 近藤】/銀座

職人歴約60年の巨匠が板場に立ち続ける二つ星の名店

    てんぷら近藤のうに

    シソに包まれたふわふわの『ウニ』。なめらかな口どけにうっとり……

野菜のおいしさを最も感じられるのは、天ぷらかもしれない。行くと必ずそう思わせてくれる天ぷらの最高峰とも言える【てんぷら 近藤】は、1991年から銀座に居を構える老舗です。店主の近藤文夫さんの職人歴は約60年、昔も今も変わらずゲストの目の前で腕を振るっています。

同店は「天ぷらに野菜を取り入れる重要性」をうたい、天ぷらを単なる和食の一品に終わらせないことをとても大切にしています。野菜は必ず現地で試食してから契約し、「本当のもの、最高のものをつくって」とお願いしているのだそう。

  • てんぷら近藤のアスパラ

    北海道の契約農家から仕入れる『アスパラガス』

  • てんぷら近藤のミョウガ

    『ミョウガ』は早くも初夏を思わせます

この太いアスパラは、ぎゅっと水分が閉じ込められとてもジューシー。シャキシャキのミョウガはひと口で「甘い!」と感じている自分に驚いてしまいます。同店の特徴である薄い衣は素材を邪魔することがなく、さらに甘みや旨みを最大限に引き出す絶妙な火入れによって、今まで当たり前に食べてきた野菜が、近藤さんの手にかかると主役に生まれ変わるのです。

ランチコースは8,800円から。本当の野菜の味を、その天ぷらが与える感動をぜひ味わってみてください。

2.新発想の天ぷらに虜! 鈴アヤが推す【テンキ】/渋谷

革新的×ノスタルジックの組み合わせ、オシャレすぎる仕立てにも心を奪われて

    テンキ

    これまでに出合った「海老の天ぷら」とは一線を画す、一風変わった見た目が印象的な【テンキ】スペシャリテの『海老』

“いつもの”海老の天ぷらというイメージを鮮やかに覆されたスペシャリテ『海老』に出合った、渋谷桜丘エリアに新たに誕生したお店【テンキ】。メニューに並ぶ『ホタテ』『サツマイモ』『鶏』……どれを頼んでも、丁寧かつ洒落た仕上がりに思わず笑顔がこぼれる品が目の前に登場します。その目新しさに夢中になりながら熱々を口へと運ぶと、気付けば「ノスタルジーを忍ばせた」というオーナーシェフの技と味へのこだわりが身体いっぱいに浸透。その仕掛けにやみつきになりそうな、唯一無二のまさに新しい天ぷらです。

  • テンキ

    大和芋と豆乳、青海苔のソースがふんわりと乗った『帆立』。サクッとジューシーな歯ごたえに、レモンの風味も合わさった軽やかな一品です

  • テンキ

    建物の2階に位置する、ガラス張りの造りが気分も上げてくれる同店。フレンチの技との融合が素晴らしい逸品を、大人カジュアルな雰囲気で楽しめます

実はフレンチの経歴が長かったというオーナーシェフの亀谷さん。ビブグルマンに選出されたこともある実力と手法を日本の天ぷらに落とし込み、気軽に愉しめる場所を目指しているとのことです。コースのイメージが強い天ぷらを、全てアラカルトで選ぶことができるようにしたのもそうした想いからの発想の1つ。また『海老』の中には濃厚なアメリケーヌソースが入っているなど、一見シンプルながら手の込んだフレンチを彷彿させるソース使い、ハーブ使いが垣間見られた瞬間には嬉しくなります。ソムリエによる白ワインペアリングも抜群、素敵な大人時間を過ごせること間違いなしの、私の推しの一軒です!

3.茶色いは正義! トンカティスト寺見が推す【深川 つり舟】/国立

学生街で愛され続ける愛情デカ盛り天丼

    深川 つり舟

    横幅30センチはあろうかという名物『場外天丼』2,500円(税込)※ごはん、味噌汁おかわり無料

学園都市・国立でお腹ペコペコの学生たちに愛されるお店がある。東京・国立【深川 つり舟】は、平成が始まった1989年に寿司割烹として開店した老舗。「美味しいものをお腹一杯食べて欲しい」と語る店主ご夫妻の温かさに魅了される名店です。

丼からはみ出る穴子、そびえ立つエビ、所狭しと敷き詰められたイカ、キス、まいたけ、ナス、カボチャ等々、これでもか!と豪快に盛り付けられた名物の『場外天丼』。ごはんに中々たどり着けない『極上海鮮丼』など、心もお腹も満たされるメニューが並びます。

  • 店名

    国立駅から徒歩3分ほどの学生街の雑居ビル2Fにひっそりとたたずむ趣のある看板

  • 丼からはみ出るネタとねぎとろ、いくらがてんこ盛りの『特上海鮮丼』3,500円(税込)※ごはん、味噌汁おかわり無料

    丼からはみ出るネタとねぎとろ、いくらがてんこ盛りの『特上海鮮丼』3,500円(税込)※ごはん、味噌汁おかわり無料

ラスボス感が半端ない『場外天丼』をいざ実食。意を決してはみ出る穴子天にかぶりついた途端、ふわっとした衣に驚かされます。そこから一気に食べ進めましたが胃もたれ感はゼロ。衣は見た目に反してとても軽やか、タレは素材の味を活かすような薄目のさっぱり仕様。結果、いつまでも食べ続けられるような錯覚に陥ってしまう可能性大なので、食べ過ぎて動けなくならないようくれぐれもご注意ください。

ちなみに、数年前から地域の子どもたちに無料で食事をふるまう「子ども食堂」の取組もされており、筆者が訪れた際も子どもたちが元気いっぱいにボリューム満点の丼を食べている姿を見ることができました。ただのデカ盛りではなくて、愛情もデカ盛り! いつまでも続いて欲しい私イチ推しのお店です。ごちそうさまでした。

4.元テレビマン・中野が推す【天ぷらとワイン しの】/西麻布

好きなものを好きなだけ! アラカルトの天ぷらをワインと共に

    天ぷらとワイン しの

    ワインとの相性抜群の『車海老の天ぷら』(1,300円)

2023年1月にオープンした注目のお店。「時間を気にせずに自由に天ぷらを楽しんでもらいたい」という思いから、コースではなくアラカルトで天ぷらを1品から注文できます。その日仕入れた魚介や野菜を見せてくれて、食べたいものを選ぶスタイル。旬の食材を使った天ぷらは、ソムリエが厳選したワインの余韻を楽しめるよう、薄めの衣で色と香りがあまりついていない油で揚げ、控えめに仕立てています。軽やかに仕上げているため、天ぷら敷紙が汚れていなかった事に驚きました。

  • 天ぷらとワイン しの

    ねっとり感と安納芋の甘さがたまらない『焼き芋の天ぷら』(500円)

  • 天ぷらとワイン しの

    豊洲市場や産地直送で仕入れた刺身(時価)

天ぷらをアラカルトでオーダーできるのはもちろん、和食店で腕を磨いた店主がつくる一品料理も魅力的です。刺身や焼き物などお客様の好みに合わせてつくってくれます。シメに桜海老のかき揚げ丼と季節のフルーツを使ったデザートを頂き、満喫しました。カウンターと個室があるので気軽に一人で食べたい時やデートにもオススメです。

5.無類の芋好き 嶋が推す【Tempura Motoyoshiいも】/代官山

ミシュランガイド一つ星の【天ぷら元吉】が手がける芋の天ぷらスイーツ

    店名

    ソフトクリームと芋の天ぷらが手軽に食べられる『塩そふと丸十』650円(カップ / コーンタイプもあり)。コーンタイプはグラノーラコーンで丸十が2枚入り、カップタイプは丸十3枚入りです(画像はカップタイプ)

無性に「おいしいお芋の天ぷらが食べたい!」ってとき、ありませんか? そんなときにオススメしたいのが、代官山にある【Tempura Motoyoshiいも】。こちらはミシュランガイド東京で一つ星の評価を得ている【天ぷら元吉】が手がける「芋天ぷら専門店」です。

ぱっと見、SNS映えするビジュアルでカジュアルな印象を受けますが、そこは元𠮷さんが手掛けるだけあって、芋も揚げ方もこだわりが満載。糖度が高くなめらかな食感のさつま芋「シルクスイート」を1時間以上かけてじっくり火を通すことで、甘さと個性を最大限に引き出し、熱々でも冷めてもおいしい芋の天ぷらに仕上げているそう。

  • 店名

    天ぷらだけでも注文可能。『丸十』1本 500円。ちなみに“丸十”とは天ぷら屋の隠語でさつま芋のこと

  • 持ち帰りも可能。『丸十箱入り』(5本入り)2,700円、『丸十はーふ箱入り』(6本入り)1,820円

    持ち帰りも可能。『丸十箱入り』(5本入り)2,700円、『丸十はーふ箱入り』(6本入り)1,820円

中でもイチ推しは、ソフトクリームの上に芋の天ぷらがのっている『塩そふと丸十』。甘みの強い丸十と塩味のミルクソフトクリームは相性抜群で、甘じょっぱさがクセになります。シリアルのような食感の揚げ玉と竹炭塩もほどよいアクセントになり、飽きずに食べ続ることができます。

『塩そふと丸十』はコーンとカップの2種があり、イートイン/テイクアウトともに可能。暑い夏を迎えるこれからの季節ならテイクアウトしながら代官山散策がオススメです。ちなみに、丸十はお土産用として箱入りタイプもあるので、お持たせにもぜひ。

この記事を作った人

ヒトサラ編集チーム

日々ウマいものを求め続ける「ヒトサラMAGAZINE」チーム

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