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更新日:2025.07.09食トレンド

屋形船【鮨 おりがみ】開業|ミシュラン一つ星店監修、“8席限定”の東京湾船上鮨体験

春には桜、夏には花火。東京湾や隅田川を臨む風光明媚な景色とともに、極上の鮨を味わえる屋形船【鮨 おりがみ】が、2025年6月30日にグランドオープンしました。水上を進む特別な時間のなかで、銀座のミシュラン一つ星【鮨 むらやま】監修の鮨コースを堪能できるとあって、さっそく乗船。素敵な鮨×屋形船体験をしてきました。

東京湾の屋形船「鮨おりがみ」

江戸前鮨×屋形船――、たった8席の“東京一等席”

東京湾や隅田川といった都内屈指の景観を望みながら、屋形船で本格江戸前鮨を堪能できる新たなグルメ体験【鮨 おりがみ】。江戸時代から受け継がれる屋形船文化と、銀座のミシュラン一つ星店【鮨 むらやま】が監修するコース料理が融合した、唯一無二の船上体験です。

    屋形船の「鮨おりがみ」

    国内外の一流レストランから厚い信頼を得る空間デザイナーが手がけた、伝統と革新が融合する屋形船【鮨 おりがみ】。

    鮨おりがみの船内、カウンター

    ひのきの無垢材で仕立てられた約10メートルのL字型カウンターは、高級鮨店そのもの。炭台も銀座の本店と同仕様で、細部に至るまでこだわりが息づいています。

船内は、洗練された意匠とともにわずか8席のみという贅沢なつくり。そして、料理は銀座の名店でミシュラン一つ星を誇る【鮨 むらやま】が監修。豊洲の老舗仲卸「石司」から仕入れる天然の生本まぐろを筆頭に、江戸前の旬魚を使用した握りやつまみが供されます。

    鮨おりがみのシグネチャー『蒸し鮑』

    シグネチャーの『蒸し鮑』

また、ランチ・ディナーで異なる構成も魅力。昼は5品+握り10貫、夜は7品+握り13貫とボリュームもたっぷり。すべての料理が自家製調味料にこだわっており、酢や醤油ひとつ取っても妥協はありません。※品数は季節や食材によって変わる可能性あり。

銀座の名店監修の“珠玉の握りとつまみ”とクルーズを体験

出航は天王洲アイル駅からほど近い桟橋より。隅田川を上りながら、レインボーブリッジ、東京タワー、浜離宮庭園、勝鬨橋、東京スカイツリーを望み、東京湾を巡るダイジェストクルーズへ。各スポットではガイドによる解説もあり、観光とグルメが同時に楽しめるのも大きな魅力です。

乗船した日は晴天に恵まれ、穏やかな風が吹く絶好のコンディション。船着き場には、まるで割烹のような佇まいのエントランスがあり、乗船前から高揚感が高まります。靴を脱ぎ船内に足を踏み入れると、明るく洗練された空間が広がり、「これが屋形船?」と驚くほど。カウンター越しに交わされる職人とのやりとりも、贅沢な時間をさらに豊かなものにしてくれます。

    天王洲アイル駅すぐの船着き場

    乗船場所は、天王洲アイル駅すぐの船着き場。

    屋形船「鮨おりがみ」の入口

    入口は、まるで高級割烹料理の店構え。

    屋形船「鮨おりがみ」の船内カウンター

    船内はカウンター8席のみで、明るく上質な空間が広がります。これが屋形船の船内とは、驚きです。

    景色とともに、目の前で職人技も堪能できます。

    景色とともに、目の前で職人技も堪能できます。

実食レポート

銀座【鮨 むらやま】が監修するコース料理は、天然⽣本まぐろや江⼾前の新鮮な⿂介を使⽤した旬のつまみと握りで構成。⼀⽫ごとに旬を映し出す厳選素材と、職⼈技が織りなす料理の数々が、五感を刺激し、特別な時間を彩ります。

『気仙沼産かつおの炙り』

    屋形船「鮨おりがみ」の気仙沼産かつおの焼きもの

    皮目を炭火で香ばしく焼き、身はしっとりとレアに。酒盗餡と白髪ねぎが風味の奥行きを加え、赤身魚のおいしさを際立たせます。

『蛸の柔らか煮』

    「鮨おりがみ」の蛸の柔らか煮

    じっくり丁寧に煮込まれた蛸は、ほろりととろけるような食感。わさびとの相性も抜群で、食感と風味の妙が楽しめます。

『蒸し鮑』

    「鮨おりがみ」のシグネチャーの蒸し鮑

    シグネチャーの蒸し鮑は火入れにこだわり、特製の肝ソースを添えていただきます。旨みの深さとコクが口中に広がる、まさに“至高の一皿”。

『切り立てのシャリ』

    「鮨おりがみ」の切り立てのシャリ

    程よい酸味のあるシャリは、その場で混ぜ合わせて提供され、米と酢が織りなす一体感を堪能できます。こちらに先ほどの蒸し鮑の肝ソースをかけ、よく混ぜて味の一体感を楽しみます。

『墨烏賊』

    「鮨おりがみ」の墨烏賊

    そして、握りの時間へ——。
    滑らかで濃厚な墨烏賊。細かく切り込みが入っており、シャリとともにほぐれるので食べやすい。

『鮪』

    「鮨おりがみ」の鮪

    大きめにカットされ、シャリを包むような形で提供される鮪。柔らかな食感と脂の風味が絶品です。

『小肌』

    「鮨おりがみ」の小肌

    酢につけて3日間ほど置き、味をなじませたという小肌。程よい酸味と脂の旨みが口の中で広がります。

『ウニ軍艦』

    「鮨おりがみ」の雲丹

    「鮨おりがみ」の雲丹

    上はムラサキウニ、下はバフンウニの二層になっている雲丹軍艦。とろけるような雲丹の旨みと、海苔の磯の香りが絶妙に調和。

『車海老』

    「鮨おりがみ」の車海老

    そっと忍ばせた朧と味噌の甘みが際立つ車海老。殻むき、カット、握りを職人さんが分担し、手際よく握られる連係プレーも見もの。

『鮪の手巻き』

    「鮨おりがみ」の鮪の手巻き

    炙りたてで香り高い海苔の風味が際立つ鮪の手巻き。シャリの酸が鮪の脂の甘みをそっと包み込みます。

    〆に供された味噌汁。

    〆に供された味噌汁。

鮨の一貫一貫に、食材と技、そして空間すべてが調和した特別な時間。水面に揺られながら味わうその体験は、ただの食事を超えた「記憶に残る美食旅」として、深く心に刻まれました。

東京湾を巡る、昼夜で異なる“美景と鮨”の船旅の詳細

昼は2時間、夜は2時間半をかけ、東京湾の名所をゆったり巡る船上クルージングの詳細はこちら。

スケジュール

◆ランチコース(2時間)
11:30 出航 → 11:45~13:00 食事 → 14:00 帰港
◆ディナーコース(2時間30分)
17:30 出航 → 17:45~19:30 食事 → 20:00 帰港
※運行状況や天候により変更の可能性あり。食事は揺れにくい場所で提供

屋形船「鮨 おりがみ」概要

◆営業時間:昼の部 11:00受付/11:30出航〜14:00帰港、夜の部 17:00受付/17:30出航〜20:00帰港
◆定休日:不定休
◆料金(税込):昼 27,500円/夜 41,800円
※乗船チャージ5,000円(税別)+サービス料10%
◆ドレスコード:スマートカジュアル

◆公式サイト:https://www.origami-yakata.com

  • 「鮨おりがみ」の昼間の景色

  • 「鮨おりがみ」の夜景

この記事を作った人

取材・文/嶋亜希子(ヒトサラ編集部)

東京・下町出身。アパレル業界を経て出版社へ。12年勤務し、編集長も務める。その後「ヒトサラ」で編集を担当し、現在はグルメ業界9年目。パンとフルーツが好きで日々の楽しみに。@papapa_paaan

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