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更新日:2025.07.23食トレンド 連載

グルメサイト「ヒトサラ」スタッフが厳選! 実際に通う「本当においしいカレー店」10選

「本当においしいカレー店はどこ?」そんな疑問に応えるべく、グルメ好きのヒトサラスタッフが、自信をもってオススメするカレー店を厳選! 話題の行列店から、知る人ぞ知る隠れた名店まで、スタッフが実際に足を運んで見つけた“いま食べるべき一皿”をご紹介します。

【Curry Spice Gelateria KALPASI】|東京・下北沢の『4種のカレー』

ヒトサラスタッフが実際に通う
「本当においしいカレー店」

【表面張力】|東京・学芸大学
【スパイスカレー6時間】|神奈川・川崎
【ハルダモンカレー】|東京・代々木上原
【フレンチ食堂ボンクルール】|東京・武蔵小山
【月と亀】|東京・森下
【冒険香る牛すじカレーの店 Roman Kitchen】|東京・末広町
【Curry Spice Gelateria KALPASI】|東京・下北沢
【Patta Nakameguro】|東京・中目黒
【アジアンダイニング ヤミー】|東京・新宿
【鮫洲運転免許試験場 食堂】|東京・鮫洲

ナリグルマンTokyo.
【表面張力】|東京・学芸大学

複雑で言語化困難なおいしさ。学芸大学の天才的カレー

    【表面張力】の『ポークシャクティカレー』

    『ポークシャクティカレー』1,860円。ローストナッツとココナッツ、ゴアのマサラで仕上げた香り豊かな鶏肉の煮込みカレー

    【表面張力】の季節の野菜のフリット

    季節の野菜のフリットなど前菜3品もついてくる

以前学芸大学にあるスープカレー屋さんに、近くのオススメのおいしいカレー屋さんを聞いて教えてもらったのがこの【表面張力】。学芸大学駅から目黒通りの方へ歩いて8分程度のところにある穴場インドカレー。

初訪なのでメニューの最初に書かれている『ポークシャクティカレー』をオーダー。店名の通り“表面張力”と言わんばかりお皿に盛り付けられたカレーは、一口目から笑みが溢れるカレーの味わいと、複雑に調合されたマサラが効いて内臓からパワーが沸きあがるのを感じる旨さ。豚肉も柔らかくて絶妙。シェフの研究熱心さも感じる素敵なカレー屋さんがあったとは。カウンター中心の小さな店内は静かで、じっくり味わいたい人にぴったり。席数少ないながら常にお客さんが訪れていて、地域に根ざした人気を感じた。

食べるダンサー・上田
【スパイスカレー6時間】|神奈川・川崎

本格スパイス×和テイストで日本人にも親しみやすい病みつきカレー

    【スパイスカレー6時間】の『3種プレート』

    お店のレギュラーメニューが大集合した一皿『3種プレート』 1,780円 に『うずらのスパイス漬け』 180円をトッピング

    【スパイスカレー6時間】のうずらの卵

    まずはそのまま、次に他のルーとの掛け合わせを楽しむのがあいがけの醍醐味! 付け合わせの酢漬けとの相性も抜群です

レギュラーメニューとしてこのお店に君臨しているのが、辛味がなく梅の酸味が心地良い「梅チキン」、海と陸の旨みがタッグを組んだ「かつおポーク」、八丁味噌のコクとラムのガツンとしたクセがラム好きを唸らせる「八丁味噌とラムの無水キーマ」の3種類。これを全て味わいたいという欲望を満たしてくれるもの、みんな大好き「あいがけ」です。

まずはそれぞれのカレーが魅せるスパイスと和の融合を楽しみ、後半は他のカレーとの融合にも挑戦。そこに加わるのは、付け合わせのうずらの卵や酢漬けの玉ねぎ。特に、さっぱりとした酢漬けは味変のアクセントにも、口の中のリセットにもなってかなり有能。もっと欲しくなる! 卓上に常備してくれたりしないかな……。本格的なスパイスの中に感じる親しみやすい和の一面にホッと和みつつも、食べ進めていくにつれて蓄積されていく辛味と体温の上昇に、暑い夏を乗り切る元気を貰えた気がしました。

フットワーク軽めオトナ女子・鈴
【ハルダモンカレー】|東京・代々木上原

常に進化し続ける、妥協のないおいしさに出合えるカレー店

    【ハルダモンカレー】の『鴨出汁スパイスポークカレー』

    頻繁にカレーの種類が変わることでも有名な同店。この日はスイカの甘みが隠された『鴨出汁スパイスポークカレー』や冷たいグリーンカレーなど、夏を感じるラインアップでした

    【ハルダモンカレー】の店内

    移転したばかりのムーディーな雰囲気の店内。カレーにぴったりな、香り高い自家製の『冷たいチャイ』もオススメです。なお、カレーはテイクアウトをすることも可能

多方向に広がるスパイスの香り、具材の旨み、新しくも調和がとれた味わい――。訪れた方を次々に虜にするこちらの名店は、私も“オススメ”として名前を挙げずにはいられません。3種の「あいがけ」を注文し、その味わいと旨みの幅広さに感動しながら思わず店主の春さんにスパイスについて尋ねると、「今日は使用したスパイスの数自体はそこまで多くないんですよ」という意外な言葉が。どうやらスパイス1種をとっても火入れのタイミングや個数単位での増減に至るまで毎日微調整を繰り返しているそうで、それが見事な味わいに繋がっている様子。絵描きでもある春さんは、カレーづくりにおいても「ゼロから考えることは自分にとって自然なことだし、大変でもある」と笑顔で話します。
なお、お店はつい先日移転したばかり。きっとこれからも人々を魅了し続けていく、オススメの一軒です。

トンカティスト・寺見
【フレンチ食堂ボンクルール】|東京・武蔵小山

女性フレンチシェフが古民家でふるまう欧風ビーフカレー

    【フレンチ食堂ボンクルール】の『ボンクルール特製ビーフカレー』

    フレンチの技法を盛り込み3日間かけてつくる『ボンクルール特製ビーフカレー』1,800円。こちらに『あぶりチーズ』(200円)のトッピングがオススメ

    【フレンチ食堂ボンクルール】のシェフ

    フレンチの名店【モルソー】でスーシェフを務めたのち、スパイスカレーの名店【HI, HOW ARE YOU】での修業を経て独立。若き実力派・服部シェフのハートフルなサービスも魅力的

武蔵小山の住宅街に佇む古民家をリノベーションしたフレンチとカレーが味わえる隠れ家レストラン。看板メニューの『ボンクルール特製ビーフカレー』は、フレンチの技法を活かしたブイヨンをベースに、3日間かけて仕上げる欧風カレーです。奥深いスパイス、トロトロの牛肉、日替わりの野菜グリル、カレーという名のコースをいただいた気分になる逸品です。

カレーもビストロメニューも楽しみたいという方にオススメなのが、前菜2品、メイン、お好きなカレー、食後の飲み物が付いた「ランチコース」(4,500円)。ボリュームと内容を考えるとお店の原価割れが心配になるレベルで、シェフは「お客様が喜んでくれるから辞められない」と苦笑いする超お得コースです。フレンチ食堂と冠する通り、肩肘張らずに愉しめる。そんな私の特別な食堂です。

ちゃきちゃきの江戸っ子・嶋
【月と亀】|東京・森下

下町・森下で“和製ミールス”なる「深川カレー定食」をいただく

    【月と亀】の『チキンカレー定食』

    この日は、『チキンカレー定食』(1,200円)に本日のカレー『ラムと新ごぼうのカレー』(430円)を追加。メインのカレー / 野菜のカレー / ラッサム / サラダ / 十穀御飯 / パパド / アチャール / ポリヤルで構成

    【月と亀】のカレーの食べ方

    食べ方のルール:まずはパパドを砕いてごはんにまぶし、①各カレーをそれぞれ味わう ②複数のカレーを混ぜながら食べる ③ラッサムをごはんにかける ④最後は全部混ぜて一体感を楽しむ

私にとってカレーは、体調がすぐれないときほど食べたくなる“整いフード”。そんなときに思い出すのが、東京・森下にある人気カレー店【月と亀】。南インドの定食「ミールス」を日本人向けにアレンジした“和製ミールス”「深川カレー定食」を提供しています。

この「深川カレー定食」は全部で4種あり、この日は『チキンカレー定食』に本日のカレー「ラムと新ごぼうのカレー」を追加で注文。スパイスの効いた「チキンカレー」はココナッツ感が控えめで鶏の旨みが引き立っており、「ラムと新ごぼうのカレー」は根菜の風味とラムのコクが絶妙なバランス。また、これらを混ぜて食べたとき、個性の異なるカレー同士が合わさることで味に奥行きが生まれ、さらに食が進みます。化学調味料を使わずに丁寧に仕上げられた“和製ミールス”は、食後も胃が軽やか。酷暑を乗り切るのにオススメのカレー店です。

茶色いグルメを愛するZ世代・中園
【冒険香る牛すじカレーの店 Roman Kitchen】|東京・末広町

じっくり仕込んだ牛すじカレーを、冒険香る空間で味わう

    【冒険香る牛すじカレーの店 Roman Kitchen】の『始まりの冒険カレー』

    看板メニューの『始まりの冒険カレー』1,100円。熱々のスキレットで提供されます

    【冒険香る牛すじカレーの店 Roman Kitchen】の牛すじ

    じっくり煮込まれた牛すじもゴロっと入っています

末広町駅から徒歩6分ほどの場所にある【冒険香る牛すじカレーの店 Roman Kitchen】は、2023年10月に間借り営業でスタートした注目のカレー店。金曜のお昼12時すぎに訪問した際は少し混みあってはいたものの、待ち時間なく入店できました。店内はアンティーク家具や異国情緒あふれるBGMに包まれ、まさに“冒険香る”エキゾチックな雰囲気です。

注文したのは看板メニューの『始まりの冒険カレー』。ルーは辛さ控えめながらしっかりとスパイスの効いた本格的な味わいで、バターが混ぜ込まれたライスとの相性も抜群。卓上の辛味スパイス「奇妙な粉」を加えれば、自分好みに辛さの味変できます。じっくり煮込まれた牛すじは、口の中でとろける柔らかさ。思わず目を引くトッピングのカブはじっくりローストされていて、素材本来の旨みと食感を堪能できます。

路地裏グルメしもきた界隈・川端
【Curry Spice Gelateria KALPASI】|東京・下北沢

カレー激戦区・下北沢でひときわ人気! スパイス×カレー×ジェラートの名店

    【Curry Spice Gelateria KALPASI(カルパシ)下北沢店】の『4種のカレー』

    旬や季節に合わせて内容が変わる『4種のカレー』1,800円。この日は左から「パリップ」「レモンチキン」「スリランカポーク」「スマトラキーマ」

    【Curry Spice Gelateria KALPASI(カルパシ)下北沢店】の「花椒ショコラーデ」と「カルダモンマスカルポーネラッシー」

    とくに人気だという「花椒ショコラーデ」と「カルダモンマスカルポーネラッシー」。個性的なフレーバーがカレーの余韻を心地よく引き立てます

スリランカ旅行でスパイス料理にはまった私のお気に入りの店【Curry Spice Gelateria KALPASI】。予約困難な千歳船橋の本店【Kalpasi】の味を気軽に楽しめる姉妹店です。よく行列ができていますが、平日14時頃に訪れたこの日は並ばずに入れました。注文は券売機制(現金のみ)。スタッフが丁寧に案内してくれるので、初めての人でも安心です。

4種のカレーと5種の副菜が盛られたワンプレートは、見た目も華やか。素材ごとに異なるスパイスの組み合わせで、さまざまな香りや辛さ・甘さ・酸味など、一口ごとに奥深い味わいが広がります。最後はすべて混ぜ合わせて食べると、また絶妙に融合したおいしさが楽しめる不思議。そして、外せないのがもう一つの名物・スパイスジェラート(2種・500円)。独創的なスパイスの世界を、カレーとジェラートの両方でたっぷり楽しめるお店です。

ナリグルマンTokyo.
【Patta Nakameguro】|東京・中目黒

中目黒にある新たなボンベイ、デリーの系譜

    【Patta Nakameguro】の『Patta(パッタ)カレー』1,180円

    『Patta(パッタ)カレー』1,180円

    【Patta Nakameguro】のメニュー

    限定のハンバーグキーマカレーや、期間限定メニュー、コラボメニューもおいしいのでオーダーに迷うこともしばしば

2023年12月のオープン時から通っている中目黒の【Patta Nakameguro】は、名店【ボンベイ】で修業を積んだ店主がオーナーのカレー専門店。玉ねぎを丸々一個使用した看板メニューの『Pattaカレー』は、極限まで炒めた玉ねぎの甘さとスパイスの辛さが絶妙でやみつきになる味です。また、ボンベイ直伝の『カシミールカレー』や期間限定メニューなど、個性豊かなカレーが揃っています(カシミールはボンベイほど辛くなくて丁度いい)。おいしさと中毒性が絶妙でリピートしています。

店内はカウンター7席のみの小さな空間で、ランチタイムには行列になる事もしばしば。デリーやボンベイの系譜が好きな人には合うでしょう。

元テレビマン・中野
【アジアンダイニング ヤミー】|東京・新宿

色鮮やかで斬新なチーズナンがSNSで大人気

    【アジアンダイニング ヤミー】の『スペシャルセット』

    お好きなカレーが2種選べる『スペシャルセット』1,309円 ※抹茶チーズナンは+600円

    【アジアンダイニング ヤミー】のバターチキンカレーと抹茶チーズナン

    バターチキンカレーと抹茶チーズナン

カレーはライスよりチーズナン派の私が、SNSで見かけたインパクト抜群のチーズナンに惹かれて訪れたカレー店。チーズナンは、抹茶・チョコ・ガーリック・明太子・ハニー・かぼちゃの全6種類。カレーは7種類から選べ、私はバターチキンとほうれん草チキンにしました。

辛さは5段階で選べて、辛いのが苦手な私は甘口を選択。バターチキンはマイルドで、ほんの少し後味にスパイスの辛みを感じます。ほうれん草がたっぷり入ったカレーは、ドロッとしたテクスチャーが印象的です。どちらも大きなホロホロチキンが3つほど入っていて食べ応え満点です。そして、お待ちかねの抹茶チーズナンは、チーズの塩味、ナンの甘さ、抹茶の苦さが見事にマッチし、カレーを邪魔することなく、やみつきになりました。

ゴールドライセンス・寺見
【鮫洲運転免許試験場 食堂】|東京・鮫洲

日本のカレーはこれだよ、これ。お手本みたいな昔ながらの食堂カレー

    【鮫洲運転免許試験場 食堂】の『カレーライス』

    楕円形のカレー皿によそわれた懐かしささえ感じるオーソドックスな『カレーライス』(650円)

    【鮫洲運転免許試験場 食堂】の店内

    古き良き学食を思い出させてくれるカウンター。食券を出して呼び出しを待つ、アナログならではのぬくもりがこの食堂には残っています。

シンプルこそ至高。インドカレー、欧風カレー、スープカレーなど、数多のカレーが乱立する現代において、逆に見かけることが少なくなった極めてオーソドックスな日本のカレーライスが「鮫洲運転免許試験場」の食堂にあります。

真っ赤な福神漬け、艶やかな白米、豚肉がゴロゴロと入ったシャバシャバのルー、「僕が食べたかったカレーライスはこれだよ、これ!」と言いたくなるほど。SNS映えするビジュアルやこれといった特徴はないけれど、毎日食べて飽きない懐かしい味なのです。650円というコスパ、15秒ほどで供されるスピード、安い・早い・うまいの3拍子がそろった国民食カレーライスなのです。わざわざ食べに行くことはないかもしれませんが、私にとっては5年に一度、免許更新時の密かな楽しみなのです。

この記事を作った人

ヒトサラ編集部

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