大阪の路地裏からヨーロッパの三つ星レストランまで!“出張のプロ”【賛否両論】笠原将弘さんの最新刊「うまい旅」出版!
大人気店【賛否両論】の店主であり、公式YouTube「笠原将弘の料理のほそ道」も好評の料理人・笠原将弘さん。名古屋や金沢の直営店、全国のイベントへと飛び回るなか、出張先で出合った“忘れがたい味”を綴った新刊『うまい旅 笠原将弘のあちこち出張日記』(光文社)を刊行しました。本記事では、コウケンテツさんとの対談や再現レシピの試食も行われた出版イベントの模様をレポートします。
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旧知の料理人仲間、コウケンテツさんを迎えての出版イベント
これまで以上に、“笠原将弘らしさ”が色濃くにじむ一冊
地方で紹介すべきは「王道ではない…」。他書に類を見ない選出ポイント
“出張文学”なる新たなジャンルを確立
旧知の料理人仲間、コウケンテツさんを迎えての出版イベント
イベント参加者は試食付き。一つ一つストーリーが盛り込まれた、書籍に登場するレシピを再現した料理
笠原さんの新刊『うまい旅 笠原将弘のあちこち出張日記』(光文社)の発売記念イベントが行われたのは、2月上旬。試食付きトークショーでは、参加者とともに、笠原将弘さんとコウケンテツさんもお酒を飲みながら、陽気にスタートです。
「コウさんも、日本だけでなくアジアやヨーロッパ各地でいろいろな食体験をされているので、一緒に旅先での食べ物の話などをしたら楽しそうだなと思いましたし、単純にお互い忙しくてしばらく会えてなかったので、この機会を利用して会いたい人に会っちゃおうと(笑)。最近は、忙しい中でもどう効率的に仕事を活用して飲むかが僕のモットーになりつつあり、今回のエッセイもその延長線上ですね(笑)」と笠原さん。
笠原将弘さん(右)とコウケンテツさん(左)。「仕事での出合いから15年以上のお付き合い」というコウケンテツさんと
これまでレシピ本を中心に、笠原さんが上梓した本は100冊超え(ご自身も数えたことがなかったそうで、担当編集さんに教えてもらったそう!)。その9割以上がレシピ本ですが、今回の新刊は、まさに仕事で訪れた大阪の路地裏で、京都の居酒屋で、ヨーロッパの三つ星レストランで…出合った“忘れがたい味”を、料理人の視点と鋭い観察眼で切り取った、食と旅のエッセイです。
これまで以上に、“笠原将弘らしさ”が色濃くにじむ一冊
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笠原将弘(かさはら・まさひろ)
1972年生まれ。東京・恵比寿の日本料理店【賛否両論】店主。プロの技を惜しみなく公開しながらも、気取りのない軽妙洒脱な語り口で、テレビ番組や雑誌連載、食育など多方面のメディアで活躍
昔から、東海林さだお氏や、椎名誠氏の『怪しい探検隊』など、食にまつわるエッセイが大好きだったという笠原さん。毎月、名古屋や金沢にある【賛否両論】直営店へ、また地方でのイベントや撮影などの依頼を受けて全国を飛び回るなかで、したためたくなるようなエピソードが次々と生まれていったといいます。
書籍内で紹介される「野遊び」のメニューをイメージして、会場となった廣瀬輿兵衛商店特製のローストビーフもふるまわれた
「これまでのレシピ本やエッセイ本とは異なり、もっと気軽に読んでもらいたい」と、出張先でのクスッと笑えて時々ほろりとさせられるエピソードを中心に、各地の訪れるべき店の情報が出し惜しみなく書かれているばかりか、旅先で出合った料理を再現したレシピも多数掲載。これまで以上に“笠原将弘らしさ”が色濃くにじむ一冊です。
地方で紹介すべきは「王道ではない…」。他書に類を見ない選出ポイント
「第二の故郷とまでは言わないが…」と笠原さんも馴染み深い“博多”では、ある店の「おむすび」を紹介
また、数えきれない出張メシの中から、笠原さんが選出したポイントの基準にご注目。
「自分の中で強烈なインパクトが残っている料理はもちろんですが、例えば博多ならベタに豚骨ラーメンなど名物を追いかけるのではなく、ある人気居酒屋の「おむすび」を取り上げたり、あえて王道でないものを多く紹介しています。当然、名物も含めて書いた部分もありますが、やっぱり出張が多い人にとっては、こういった情報が新鮮で嬉しいですよね」
ピンチョス発祥の地とされるサン・セバスチャンで着想を得た『笠原流ピンチョス三種盛』も披露
また、日本のみにとどまらず、スペイン北部の美食の街、サン・セバスチャンでは、バスク地方の串刺しのつまみ「ピンチョス」などさまざまな料理を紹介。笠原さんが撮影した臨場感あふれる写真と丁寧なコメント付きで、カラー16ページにわたってまとめられた「食い倒れガイド」も必見! サン・セバスチャンを目指す人にとっては、この章のためだけに手に取る価値がありそうです。
“出張文学”なる新たなジャンルを確立
2026年1月21日に発売された新刊『うまい旅 笠原将弘のあちこち出張日記』(光文社)
プロの視点で薦める充実のグルメ情報に、再現可能でありながらきちんと“物語”を帯びた料理。それらを出張先で笠原さんに紹介する“出友(しゅっとも)”と呼ばれる仲間たちの存在も含め、旅と食の魅力が余すところなく詰め込まれた本書は、“出張文学”なる新たなジャンルといえます。
「僕みたいに出張が多い人には、『笠原が行ってた店あったな』と使ってもらえたら嬉しいですし、逆に『なかなか旅に行けない』という方や子育て中のお母さんたちには、読んで旅した気分になってもらえたら」と笠原さん。
イベント後にはサイン会も
最後は神妙な面持ちで「ゆくゆくはシリーズ化して、最終的には映画化を狙います(笑)」とにやり。そんな軽妙洒脱な姿勢とともに、本書の今後の展開にも期待が高まります。
この記事を作った人
取材・文/藤井存希
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