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六本木の隠れ家【御曹司 松六家】で極上の「水炊き鍋」を堪能。〆はランチで人気の『和牛ひつまぶし』にアップグレードも!

JR六本木駅から徒歩1分、賑やかな街の喧騒をすり抜けた裏路地に、松の古木が静かに佇む一軒の和食店があります。その名は【御曹司 松六家】。ランチでは1日10食限定の『黒毛和牛ひつまぶし』を求めて行列が絶えない名店ですが、その真髄は、夜の帳が下りてから始まる「水炊き会席」にあります。丸一日かけて煮込まれる極上の白濁スープと、夜しか出合えない〆の贅。五感を揺さぶる実食レポートをお届けします。

【御曹司 松六家】の「水炊き会席」

六本木の路地裏に佇む、静謐な時が流れる和の賓客席

    御曹司 松六家の外観

    大通りから1本入った路地の一角にある松の木が目印の店

打ち水が施された玄関をくぐると、そこには外の喧騒が嘘のような静寂が広がっています。全席個室の店内は、木の質感が温かい重厚な純和風の設え。2名専用の隠れ家のような個室から、12名まで対応可能な格調高い広間まで完備されており、まさに「大切な人を招くための特別な空間」です。

    御曹司 松六家の個室

    この日は2名で伺ったのですが、4名まで入れる「楓の間」という掘りごたつ席へ案内されました

こちらの料理の根底にあるのは、「妥協のない極みの食材を使った、伝統に縛られない和食」という姿勢。使用する牛肉はすべて最高級の国産A5ランクのみ。そのほかの食材も料理長自らの目で確かめ、納得したものだけを最適な姿で提供してくれます。

五感を満たす「水炊き会席」。旬の先附から名物鍋へのプロローグ

今回は、お店の看板を背負う「水炊き会席」(12,000円/税込)を注文。松六家名物「水炊き鍋」を堪能できる全7品です。

■コース内容

先附:『黒毛和牛肉じゃが』芽キャベツ 新玉葱 人参
凌ぎ:『黒毛和牛の炙り寿司』雲丹 白がり
造里:『本鮪 平目 北海蛸』 山葵 あしらい彩々 
焼物:『鰆の西京焼き』モッツァ 緑アスパラ 鹿児島県産筍
鍋物:『鶏の水炊き鍋』鶏ぶつ肉 キャベツ 薬味
   ※本コースの雑炊を+2,000円で変更(雑炊なしは500円引)
   ※雑炊との両方注文も可能です
甘味:『チョコレートムース』あまおう ミント

    御曹司 松六家の水炊き鍋

    松六家名物『鶏の水炊き鍋』。材料は鶏と水と塩のみ。12時間以上かけて煮込み、旨みを凝縮させた白濁スープは驚くほど濃厚

    羽根屋の煌火

    この日は羽根屋の煌火をいただきました

先附は、色鮮やかで上品な『黒毛和牛肉じゃが』から。おだしがしみ込んだ野菜と、ほろりとほどけるやわらかな和牛の旨みが広がります。続く凌ぎの『黒毛和牛の炙り寿司』は、雲丹と和牛の相性の良さを改めて確信させる、濃厚でとろけるような口どけに、思わず目を細めます。

    先附『黒毛和牛肉じゃが』

    先附『黒毛和牛肉じゃが』

    凌ぎ『黒毛和牛の炙り寿司』

    凌ぎ『黒毛和牛の炙り寿司』

造里には、本鮪、平目、北海蛸が美しく並び、つまの大根までもが瑞々しく甘い。細部にまで行き届いた仕事に思わず唸ります。焼物は、筆者の好物である『鰆の西京焼き』。しっとりと脂をたたえた身に、まろやかな味噌の甘み、さらにとろりと重なるモッツァレラチーズがコクを添え、和と洋の妙が光る一皿に仕上がっています。どれもこれも日本酒との相性が抜群で、ついつい日本酒が進んでしまいます。

    造里は本鮪、平目、北海蛸

    造里『本鮪 平目 北海蛸』

    焼物『鰆の西京焼き』

    焼物『鰆の西京焼き』

そして、いよいよ名物『鶏の水炊き鍋』が運ばれてきます。ここには、素材の持ち味を最大限に引き出すためのお店独自の「こだわり」と「作法」がありました。

まずはスープをそのままで。じっくりと煮込まれた白濁スープは驚くほど濃厚。一口含めば、唇にまとわりつくようなコラーゲン質の重厚感と、鶏本来の旨みが染み渡ります。具材の鶏肉は皮目がプルプルと瑞々しく、身は驚くほどほろほろ。スープを吸ってくたっと煮込まれたキャベツの甘みも、主役に引けを取らない存在感を放っています

    ぐつぐつと煮込まれた水炊き鍋。白いスープにキャベツの柔らかな色が映え、食欲をそそります

    ぐつぐつと煮込まれた水炊き鍋。白いスープにキャベツの柔らかな色が映え、食欲をそそります

    まずはスープを楽しみます<br />

    まずはスープを楽しみます

楽しみをさらに広げてくれるのが、ネギ、もみじおろし、胡椒、塩と多彩に用意された薬味の数々です。ネギのシャキシャキ感やもみじおろしの爽やかな辛味をアクセントにしつつ、個人的にヒットだったのが、肉団子にパラリと振る胡椒。肉の旨みがギュッと凝縮された団子に、胡椒の刺激が加わることで、味の輪郭がより鮮明に際立ちます。

中盤からは、別皿にポン酢と薬味を加えて味変を。濃厚な旨みに柔らかな酸味が重なり、最後の一滴まで飲み干したくなる美食のグラデーションに、名店たる所以を痛感しました。

ランチの行列メニューがいただける、ディナーならではの“究極の締め”

    御曹司 松六家『黒毛和牛のひつまぶし』ディナー

    ランチで人気の『黒毛和牛のひつまぶし』をディナーで(ランチとサイズは異なる)。雑炊をこちらに変更できる、名物2つを一挙に楽しむ贅沢

松六家の名物のひとつといえば、行列を呼ぶランチの『黒毛和牛ひつまぶし』。現在は1日10食限定の超人気メニューですが、実はディナーでも、この逸品を味わう特別な方法があります。

本鮪や和牛ひつまぶしをメインに据えた専用コース(14,500円〜)はもちろん、今回いただいた「水炊きコース」などの他コースでも、その感動を味わうことができるのです。
締めは通常「雑炊」ですが、プラス2,000円(1名)で『黒毛和牛のひつまぶし』への変更が可能。名物の水炊きとひつまぶし、その両方を一度に堪能できるのは、夜の訪問者だけに許された贅沢な特権です。

    まずはそのままで。最高級A5ランク和牛の甘みと、炭火の香ばしさをダイレクトに堪能します

    まずはそのままで。最高級A5ランク和牛の甘みと、炭火の香ばしさをダイレクトに堪能します

    お肉を楽しんだあとは、熱々のおだしをかけて。サラリとかき込めば、肉の旨みが優しく溶け出します

    お肉を楽しんだあとは、熱々のおだしをかけて。サラリとかき込めば、肉の旨みが優しく溶け出します

運ばれてきた瞬間、宝石のように輝くA5ランク和牛に目が釘付けになります。まずはそのまま、とろける肉の甘みを。次に薬味で変化をつけ、最後はだしをかけてさらさらと。濃厚な水炊きの余韻を、和牛の力強い旨みが贅沢に塗り替えていく——。お店の二大名物を一度の食事で制覇できる、これ以上ない至福のフィナーレです。

    甘味『チョコレートムース』

    甘味『チョコレートムース』

個室というプライベートな空間で、厳選された食材と真摯に向き合う時間。ここ【御曹司 松六家】での会食は、ただの「外食」ではなく、大切な人との記憶に刻まれる「体験」となります。名物の水炊きと、ディナー限定のアップグレードひつまぶし。六本木の夜を彩る、唯一無二の美食体験をぜひその舌で確かめてみてください。

※その他料金 サービス料:10% チャージ料金:900円(お通し)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。

この記事を作った人

取材・文/嶋亜希子(ヒトサラ編集部)

東京・下町出身。アパレル業界を経て出版社へ。12年勤務し、編集長も務める。その後「ヒトサラ」で編集を担当し、現在はグルメ業界9年目。パンとフルーツが好きで日々の楽しみに。@papapa_paaan

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