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更新日:2017.09.19旅グルメ

歴史と現代が交錯する場所に生まれた、伝統とこだわりが息づくそば屋【鹿落堂】

仙台市の中心部を少し抜けた、向山というエリアに一軒のそば屋【鹿落堂】がOPEN。窓の外には仙台市街や川辺が広がり、休日にのんびりと食べに行きたい蕎麦屋として今注目を集めています。辺りに広がる川や山を眺めながら、おいしいと評判の自家製そばに舌鼓してみては?

鹿落堂

 向山から霊屋下へと抜ける鹿落坂の途中。2017年4月26日にオープンした【鹿落堂】は、そばと甘味、そして「古いものが好き」という店主が惚れ込んだ伝統工芸品を扱う店だ。

    白く長いのれんが目印。かつてこの場所には、延宝8(1680)年創業の老舗旅館「鹿落旅館」があった

    白く長いのれんが目印。かつてこの場所には、延宝8(1680)年創業の老舗旅館「鹿落旅館」があった

 藩政時代には、武将たちが月見を楽しんだという鹿落坂。県内産の杉を用いて、景色を最大限に活かすデザインで店を建てたという。「歴史あるこの場所でやるからには、自分の好きなものをとことん詰め込みたかった」と店主が話す通り、至る所にアンティーク家具や工芸品が並ぶ。

    扱う日用品は、思わず手に取ってその使い心地を確かめたくなるようなものばかり

    扱う日用品は、思わず手に取ってその使い心地を確かめたくなるようなものばかり

 数量限定の自家製粉そばは、鳴子・川渡産のそば粉を栗駒で採れる安山岩で作られた石臼で挽くというこだわりぶりだ。15時からは、ガレットや和菓子を提供するティータイムに。ふと目をやれば、外には高層ビルが立ち並ぶ仙台の市街地。歴史とともに時を重ねたインテリアのぬくもりに囲まれながら、ゆったりとした時間を過ごしたい。

  • イギリスの伝統デザイン・ホイールバックチェアを配した2階席。平日でも昼時は家族連れやカップルなどでにぎわいを見せる

    イギリスの伝統デザイン・ホイールバックチェアを配した2階席。平日でも昼時は家族連れやカップルなどでにぎわいを見せる

  • 店主の兵藤雅彦さんと、甘味担当の奥様・紅さん。「すべて手作りにこだわっています」とにっこり

    店主の兵藤雅彦さんと、甘味担当の奥様・紅さん。「すべて手作りにこだわっています」とにっこり

【鹿落堂】

電話:022-395-8074
住所:宮城県仙台市太白区向山1-1-1
アクセス:仙台市営バス向山二丁目から徒歩1分
営業時間:蕎麦11:00~15:00(なくなり次第終了)、甘味15:00~18:00、日用品11:00~18:00
定休日:不定休

この記事を作った人

取材・文=小林薫(編集部) 写真=齋藤太一

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