フードエッセイスト 平野紗季子さんの、ホテルのおいしい過ごし方 「三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア」
薪窯で焼きあげるバイオーダーの朝食や、絶景のレストラン・バーなどを提供し、国内外のフーディーたちから注目を集める三井ガーデンホテルズ。おいしいものを巡り世界中のホテルステイを楽しむフードエッセイスト・平野紗季子さんが訪ねた「三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア」は、開放感溢れる空間とこだわりの料理で話題のレストランがあり、ホテル周辺にもテイクアウトや美食スポットがひしめきます。食を追求する『ヒトサラMAGAZINE』では、平野さんならではの“ホテルのおいしい過ごし方”とともに、おすすめスポットをご紹介。
フードエッセイスト・フードディレクター 平野紗季子さん
1991年福岡県生まれ。慶應義塾大学法学部在学中、食にまつわるブログが話題となり、2014年に初の著書『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)を出版。雑誌等で多数の連載をもつほか、ラジオ「味な副音声」(J-WAVE)のパーソナリティ、テレビ「きみと食べたい」(NHK)にレギュラー出演、菓子ブランド「(NO) RAISIN SANDWICH」の代表を務めるなど、食を中心とした活動は多岐に渡る。
【インデックス】-
美しい景観に佇む「三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア」
開放感あるバルコニー付の客室をより“私らしく”
屋上テラスで、のんびり足を伸ばして読書
「内食・外食、どちらにもこだわったホテル選び」
自然光を浴びながら、“焼きたて、削りたて、炙りたて”の朝食
店内で焼き上げる天然酵母のパンを、手土産に
「いつもの景色が反転するような、ゆったりと過ごせるホテル」
リブランドした三井ガーデンホテルズ
美しい景観に佇む「三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア」
平野さんが宿泊したのは「国立競技場」から徒歩約1分の場所に位置し、美しい景観と調和する『神宮外苑の杜プレミア』。施設ごとの特長を高め、ワンランク上の滞在価値を提供する“プレミアシリーズ”の中でも、都心の中心にありながら全室バルコニー付きで、観光や買い物、仕事などあらゆる目的を叶えつつ、東京にいながらスローライフを極めたい方や、落ち着いた時間を過ごしたい方にぴったりのホテルです。
開放感あるバルコニー付の客室をより“私らしく”。お気に入りを調達
英語で“心からの”という意味をもつコーディアル
チェックイン前に、ホテルから徒歩約10分の【THE MOTT HOUSE TOKYO】で、ホテルステイを更に楽しむためのアイテムを購入。
平野さんが手に取ったのは、ラベンダーシロップ "calm star”です。
「素敵なものがたくさんあるので、友人へのちょっとしたギフトに利用したりもしています。【calm】のコーディアルシロップも、こちらで出合ったお気に入りなんです」
ホテルから徒歩約10分の【THE MOTT HOUSE TOKYO】
さらに、入口に併設されたフラワーショップでお花を買い、ホテルへ持ち帰ります。
今回、平野さんが宿泊した客室は、50平米以上あるお部屋に、「国立競技場」を眼下に見下ろせるプライベートバルコニーが配された、最上階の「ジュニアスイートツイン」。
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ゆったりとしたプライベートバルコニー付きの「ジュニアスイートツイン」
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「空が広い〜!」
客室を開けた平野さんは、吸い込まれるようにバルコニーへ。
併設された見晴らしのよいプライベートバルコニーで、炭酸割りのコーディアルシロップを飲んで、まずはリフレッシュ。
「すごく開放感があって、都会なのに抜け感というか、こんなに空が広く見えるんですね」
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国立競技場が目の前に広がる、ワイドな眺望が自慢のプライベートバルコニー
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コーディアルシロップは炭酸や白湯で割ったり、アイスにかけたり、ホテルステイのお供にぴったり
『calm』のシロップはオーガニックレストランでの経験を生かして作られるボタニカルな味わいにファンも多く、ラベンダーの心地よい香りは、ホテルステイのお供にぴったりです。
【THE MOTT HOUSE TOKYO】
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷3丁目27-8
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ワイドなソファやミニバーも備える「ジュニアスイートツイン」
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ホテルで借りた花瓶にお花をいけたあとは、大きな窓から自然光がたっぷり注がれたベッドへ。
平野さんが“至福”と感じる、“ベッドの上でのごちそう”タイムです。
今回のお供は、こちらもホテルから徒歩約10分の距離にある【おかしやうっちー】で、「シュークリーム」と「6種のクッキー詰め合わせ」。
「はぁ…こんな綺麗なシュークリームないです。ほんとにしあわせ〜」
目をつぶり、その尊さに向き合う平野さん
「お部屋で食べるから、というより、ベッドの上で食べるっていうのが格別なんです。家でベッドの上で食べてたら、自分がダメ人間のような自己嫌悪に陥りますが(笑)、ホテルのベッドだとなんとなく許される気がする、私にとっては特別な空間」
クッキー小麦粉3種、トンカ、玄米米粉、どんぐり、6種類の味わい
お気に入りのクッキーは、缶を開けた瞬間に焼きたてのような香りが部屋を包みます。
「うっちーさんのクッキー缶やシュークリームは定番的に愛すべき品。シュークリームって、クリームが重過ぎたり、皮の味が弱かったり、シンプルゆえに皮とクリームのバランスがすごく難しいので、“調和が肝”だと思うんです。うっちーさんのは、平べったい皮は香ばしく濃いめの色に焼き上げていて、クリームはすごくリッチなんですが全然重くない。サラッとしていて、例えるなら水みたい(笑)。もともとうっちーさんは和菓子にも長けている方なので、洋菓子のリッチさと、和菓子のキレや澄んだ感じも兼ね備えていて、ハイブリッドなお菓子を生み出しているんです」
【おかしやうっちー】
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷3丁目27-9 ウェスト青山 1F
都心とは思えない緑や眺望を楽しめる屋上テラスで、のんびり足を伸ばして読書
夕暮れどきや夜景はもちろん、神宮の花火大会も間近で観覧できる屋上テラス
ホテル最上階には、宿泊者限定で使用できる屋上テラスも。
「2020年の東京オリンピックの時にテレビとかで見た景色だぁ…と圧倒されました。ビルに囲まれていないので空がすごく広くて、春や秋など心地いい季節はゆっくり読書をするのが気持ちいいですね」
ちなみに平野さんがいま読んでいるのは、フィールドワークに関する本。ホテルに宿泊する時は、荷物にならないデジタルで読むこともあるそうですが、「読み深めたい本は、折ったり書き込んだりするのが好きなので、そういう意味では紙の本が使いやすいんです」とのこと。
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ダブルの洗面台と、リビングからの光も差し込む吊り型の鏡
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【リストランテ&バー エボルタ】には、ゆったりとしたソファー席もありくつろぎの時間が過ごせます
ホテル1階の【RISTORANTE & BAR E'VOLTA(リストランテ&バー エボルタ)】は、14:00~17:00(最終入店 16:30)限定でカフェとしての利用も可能。
平野さんも夕食前に、カフェでメールチェックなどを済ませます。
宿泊者以外のお客さまからも人気のレストランはこの日、ディナー予約が満席。
イタリア語の「粋=Eregante」と「時間=Volta」を掛け合わせた店名通り、ディナーで提供するのは、イタリア文化や地域性と日本の粋を融合させたモダンイタリア料理です。中でも人気は薪火でしっとりと焼き上げる常陸牛や季節野菜のグリル料理や、シェフ高見のスペシャリテ「ラビオローネ 赤牛のパルミジャーノ」。
都心にいることを忘れてしまう開放感ある空間で、朝食、ランチ、カフェ、夕食、バーとさまざまなニーズを叶えます。
【RISTORANTE & BAR E'VOLTA(リストランテ&バー エボルタ)】
三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア1階
「内食・外食、どちらにもこだわってホテルを選びます」
平野さんのホテル選びにとって重要なポイント。それは内食・外食ともに“おいしい”ものが取り巻く「ホテルの立地」だと言います。
「すごく忙しい時期や疲れている時など、少し場所を変える意味で都心のホテルを探したりすることもあるんですが、そうなると、駅から近いなどアクセスのよさはもちろん、近くのレストランが目的のこともありますね。お部屋で食べる用のスイーツを買ってきたり、私の場合はルームサービスも大好きなので、内食・外食、どちらもホテルを選ぶ時のポイントになることが多いです」
夕食までの1〜2時間をホテルで昼寝して過ごすのも幸せと話す平野さん。
「デキる人はそういう時間に仕事してるんでしょうが……(笑)」
この日は少し余裕を持って、美しい景観の散歩道をゆったり歩きながら夕食を取りに向かいます。
学生時代、表参道のカフェでアルバイトをしていたという平野さんにとって、【三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア】の周りは行き慣れたエリア
「当時住んでいた家もホテルに比較的近いので知っているはずなのに、意外と通ったことのない道が多くて新鮮です。こんなにのんびりとした空気感が流れているんですね。知っているようで来たことがない場所って新しい発見があったり、歩いているだけで楽しいですよね」
近隣エリアに素敵なレストランも多数ある神宮外苑の杜プレミアは、夕食ぎりぎりまでお部屋でくつろげるのに加え、散歩道での新しい出合いがあるのもポイント。
夕食は、ホテルから徒歩約10分の場所に、7月末にオープンしたばかりの【CENSU TOKYO】へ。
日本人オーナーシェフによる【CENSU HONG KONG】が、香港で行列の絶えないレストランとして人気を博し、東京上陸を果たした、いわば凱旋帰国の注目店です。
「ひとりで食事しに行くのも好き」という平野さんにとって、シェフとの会話も生まれるカウンター席はお気に入り
香港のスタッフが作ったまかない料理から生まれたという「海南チキンパエリア」は、平野さんがこちらのオープン当初に食べて感激したというリクエストメニュー。
旨みを凝縮したマリネ液に漬け込んだ美桜鶏を、3日間ドライエイジングさせ、クリスピーに焼き上げた一品
目の前に並ぶと、平野さんも「かぶりついていいですか(笑)」と目を輝かせます。
「パリッとした皮と、身のしっとり食感が凄すぎるんです。やっぱり最高においしい。早くもシグネチャーメニューになっている気がします」
「金須郁幸シェフは経歴的にファインダイニングでもできたと思うのですが、あえて“IZAKAYA”のポジションを取っているのも面白い。居酒屋って日本では“大衆”ですが、海外ではレストランに近い少しアッパーなジャンル。【CENSU TOKYO】はサーチャージやドレスコードもなく、ただただ“楽しくおいしいものが食べられる”ことを追求した、フレンチベースのイノベーティブ“IZAKAYA”です」
【CENSU TOKYO】
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2丁目12-9
1日のはじまりは自然光をたっぷり浴びながら、“焼きたて、削りたて、炙りたて”を楽しむ朝食を
緑いっぱいの爽やかなテラス席で朝食
二日目の朝は、1階の【RISTORANTE & BAR E’VOLTA】で朝食。
薪釜が自慢のオープンキッチンで炙る自家製ハムやベーコン、店内で毎日作るフレッシュチーズ、天然酵母の焼きたてパン、搾りたてのフレッシュジュース、スムージーなどを満喫しました。
「朝食が素晴らしくて、キッチンがきちんと機能しているというか、焼き立てや作りたてなど、プラスアルファの部分までしっかり充実していたのを感じました」
平野さんが盛り付けた朝食。ビュッフェスタイルなので好きなものを好きなだけ
「チーズの充実度も素晴らしかったし、削ったばかりのチーズや、ハチミツをかけていただく自家製リコッタチーズもすごくおいしくて、おかわりしました。グリルしたポークも薪で香ばしく仕上げられていたり、ペンネも普通のトマトソースというより、きちんと手間ひまがかかっているのを感じられて。今日は洋食を中心にセレクトしたのですが、きっとディナーもおいしいお店なんだろうなって感じますよね」
天然酵母と天然塩を使用し店内で焼き上げるパンを、手土産に
朝食で楽しんだ、もっちり食感やパリッとした焼き目のパンに触発され、テイクアウトするパンを吟味する平野さん
食後に立ち寄ったのは、レストランに併設するベーカリー【THE GROVE BAKERY】。天然酵母のルヴァン種と天然塩を使用し、店内でベイクされた10種類以上の自家製パンが並びます。
『明太フランス』や『チーベー』『ウィンナーロール』『チーズプレッツェル』など食事パンを中心に、おやつとしての『フレンチトースト』も加えて手土産に。
ホテル宿泊のお客さま以外も利用できるベーカリーには、グルテンフリーの米粉パンも。心遣いに好感度は高まるばかり
「ホテル内だけど、着飾っていないパンたちっていいなって思いました。1個500円みたいな高価格帯でもできたと思うんですけど、やっぱり「明太フランス好きだよね」みたいな(笑)。しかも200円台からきちんとおいしいって、好感度が高いですよね」
【THE GROVE BAKERY(ザ グローブ ベーカリー)】
三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア1階
「いつもの景色が反転するようなくつろぎや、ゆったりとした時間を過ごせるホテルでした」
今回のホテルステイで感じた、三井ガーデンホテルズの魅力について改めて語る平野さん
一泊二日、「三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア」のホテルステイを満喫した平野さん。
「ホテルって、時間の捉え方が変わる場所だと思うんです。
同じ1日でも、ホテルに泊まるのと家で寝るのとでは、時の流れ方が明らかに違っていて。ホテルで過ごす時間は自然と息が深くなるというか、ゆったり流れるんですよね」
そんな言葉を皮切りに、自身が考えるホテルステイの魅力を丁寧に語ります。
「いつもバタバタと通り過ぎる街も、ホテルに宿泊しているという条件が加わるだけでゆったり散歩したくなる。それに都心のホテルだと、めいっぱい時間をステイに充てられますし、ちょっとお金をかけてもいいと思えるんですよね。遠方の旅はどうしたって移動時間をとられるし、空港や大きな駅は歩くだけでもエネルギーを持っていかれますが、そういった煩わしさがなく、さらに都心であれば交通費もかからない分、いつもよりお金をかけて宿泊してもいいのではないか、という気分になれて、都内のホテルステイは好きなんです」
「家よりも集中力が続く気がしていて、ホテルの部屋で原稿を書くことも多い」と話す平野さん。リラックスできるスペースや、仕事をするテーブルが広いなど使いやすい環境が整っていることも、「また泊まりたい」と感じたポイントだそう
「「三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア」は友人たちが泊まっていたり、以前から気になっていて、近くに大好きなスイーツ屋さんやレストランがたくさんあるので今回の宿泊は楽しみにしていました」
「この辺りのエリアは打ち合わせで来ることも多いですし、普段から私自身あくせくしがちなのですが、「三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア」に泊まってみたら、いつもの忙しそうに感じていたエリアも反転したというか、時の流れが本当にゆっくり過ぎていくのを感じました。忙しい時って、“今日の空の色も知らない”みたいなことって多いじゃないですか。外にいてもずっと携帯しか見てないとか、とくに都心の真ん中だと窮屈に感じやすいと思うんですが、その中でも、こんなに空が広いことや、開放感を感じられて、すごくゆったりとした時間を過ごせました」
リブランドした三井ガーデンホテルズ
三井ガーデンホテルズは「Stay in the Garden」をコンセプトに、豊かさと潤いのある滞在体験を提供したいという想いをこめてリブランディング。
平野さんが宿泊した 「神宮外苑の杜プレミア」以外に、全国に33の施設を展開。
六本木の「最上階のレストランからの夜景」、日本橋の「朝食を和食の名店でビュッフェ」など、それぞれの地域の個性を生かしているのが特徴です。
また、平野さんも「今度は新しい横浜の三井ガーデンホテルにも泊まってみたいです」と注目する「横浜みなとみらいプレミア」は、5月に開業したばかり。贅沢な夜景と天空のプールが楽しめます。
新たなブランドタグライン「Stay in the Garden」を掲げ、レジャーやリトリート、リフレッシュ、長期滞在など、様々なシチュエーションで満たしてくれる「三井ガーデンホテルズ」から今後も目が離せません。
取材/藤井存希 撮影/長田果純
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