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更新日:2020.02.06食トレンド

京都【Patisserie Les Moineaux】|「オ グルニエ ドール」系譜のパティスリーが、烏丸御池の京町家に誕生

2018年、惜しまれつつ閉店した伝説の名店【オ グルニエ ドール】。オーナーパティシエの店は姿を変えて復活しましたが、その遺伝子を受け継いだパティシエが2019年9月30日、烏丸御池に【Patisserie Les Moineaux(パティスリー レ モワノー)】をオープン。さっそく伺ってみました。

パティスリー、ケーキ、女子会、Patisserie Les Moineaux

築160年の京町家でアンティーク家具に囲まれて

お店があるのは、京都烏丸線「烏丸御池」駅から徒歩7分ほどの静かな住宅街。築160年の味わいのある京町家が、今回ご紹介するパティスリー【パティスリー レ モワノー】です。

    格子窓が京都らしい風情を醸し出す京町家。ロゴ入りの暖簾が目印

    格子窓が京都らしい風情を醸し出す京町家。ロゴ入りの暖簾が目印

白い暖簾をくぐれば、歳月を経て温もりをまとった柱と、欧風アンティークのソファやタンスがお出迎え。飾られた小物や食器もレトロかわいく、ほっこり癒される空間です。

  • モダンな佇まいで京町家にしっくり馴染む、ヨーロッパのアンティーク家具

  • ショーケース上のメニュー立てやカード入れ一つにもこだわりが満載

ショーケースの中を覗いてみると、6種のプチガトーとデコラティブなホールケーキがスタンバイ。ケース上にもタルトやマドレーヌなどの焼き菓子が、アンティークなお盆に乗ってうやうやしく並んでいます。

    格子戸から光が降り注ぐショーケース

    格子戸から光が降り注ぐショーケース

“きちんと”甘い、繊細な仕掛けが満載のスイーツ

お店の方にイチオシを伺うと、「『和栗のモンブラン』が一番のオススメ」とのこと。さっそく頂いてみることに。

    『和栗のモンブラン』600円(税抜)。10月~1月途中、栗の入荷が無くなるまでの季節限定

    『和栗のモンブラン』600円(税抜)。10月~1月途中、栗の入荷が無くなるまでの季節限定

濃厚な風味の熊本県産「利平栗」をたっぷり使っており、そこにバターと空気を含ませてリッチななめらかさを演出したマロンクリームが絶品です。クリームは少し固めで、口の中に長く留まってくれるから存分に栗の風味を堪能できるのもうれしい。折重なる生クリーム、柔らかなメレンゲ生地との三重奏もなんとも言えません。

    いちご5粒が贅沢に使われている『ガトーフレーズ』590円(税抜)

    いちご5粒が贅沢に使われている『ガトーフレーズ』590円(税抜)

続いては、定番だからこそ差がつくイチゴショート、『ガトーフレーズ』。その時期旬の品種を産地から直接取り寄せるいちごが、ミルキーな北海道産生クリームと一緒に、ギュウギュウに敷き詰められています。卵黄多めのスポンジは、しっとりときめ細やか。約8㎝と高さもあり、ボリュームも満点です。

    『シューモワノー』360円(税抜)

    『シューモワノー』360円(税抜)

ちょっとした手土産やおもたせにぴったりなのが、こちらの『シューモワノー』。しっかり焼きこまれたシュー皮は、トップのアーモンドと相まって、ザクザクとした食感が食べていて楽しい! すきまなくたっぷりと入っているカスタードクリームのまろやかなコクが、リピーターを呼ぶ秘密です。

    『エクレール オ カフェ』400円(税抜)

    『エクレール オ カフェ』400円(税抜)

『エクレール オ カフェ』は、さきほどの『シューモワノー』のカスタードクリームにコーヒーを加えたエクレア。コーヒーのコクと苦み、甘さのバランスが絶妙で、コーヒーの芳ばしい香りがふわっと漂います。表面にあしらったコーヒー味のフォンダンも好アクセント。

    『ガトー オ ポム ~りんごのケーキ~』500円(税抜)

    『ガトー オ ポム ~りんごのケーキ~』500円(税抜)

次はショーケースの上の焼き菓子へ。密かにリピート率No.1という『ガトー オ ポム』は、なんと紅玉林檎をまるまる一個贅沢にキャラメリゼ。じっくり焼かれとろとろになった紅玉のキリッとした酸味と、下に敷かれたシナモン風味のバターケーキの相性が抜群です。

    『タルト オ アマンディン オ ポワル』小950円、カット350円(税抜)

    『タルト オ アマンディン オ ポワル』小950円、カット350円(税抜)

こちらは、フランスで大定番という洋梨のタルト『タルト オ アマンディン オ ポワル』。洋梨の品種で味わいは変わるそうですが、今季のラ・フランスはジューシーで甘さもしっかり。「オ グルニエ ドール」直伝の、サクサクのタルト生地とのコントラストがたまりません。さりげなくあしらわれたアーモンドも名脇役。

おやつ感覚で楽しめる、でき立てアツアツの焼き菓子

さらに、ご近所の方にぜひ食べて欲しいのが、毎日お昼頃に焼き立て熱々で登場する『フィナンシェ』と『マドレーヌ』。

    『フィナンシェ』個包装なし210円/個包装あり240円、『マドレーヌ』個包装なし200円/個包装あり230円(すべて税抜) 売り切れ必至のため事前に予約がオススメ

    『フィナンシェ』個包装なし210円/個包装あり240円、『マドレーヌ』個包装なし200円/個包装あり230円(すべて税抜) 売り切れ必至のため事前に予約がオススメ

アマレットの香りが上品な『フィナンシェ』は、艶やかな生地のカリっとした食感に驚きます。また、レモン風味の『マドレーヌ』は、繊細なふわふわとした食感がちびっこ達に大人気! どちらも個包装なしの簡易な紙袋入なら30円引きでお得です。

    「ご近所のみなさんに愛されるケーキ屋さんになりたい」と話す勝本さん

    「ご近所のみなさんに愛されるケーキ屋さんになりたい」と話す勝本さん

こんな素敵なスイーツを作り上げるパティシエの勝本真理さんは、短大卒業後、地元神戸で地域に愛されるパティスリーに就職。その後あちこち食べ歩き、一番美味しかったという【オ グルニエ ドール】で販売から修行を重ね、約10年腕を磨いた実力派。

今回、「大人の女性に喜ばれるテイスト」をテーマに、大好きなアンティークに囲まれたパティスリーをオープン。名店のレシピを独自にアレンジしたスイーツは、勝本さんならではのひと工夫が魅力で、一度食べたらリピートしたくなることうけあいです。

すでにかなり注目を集めていて、開店と同時にたくさんお客様が来られるので、訪れるなら早めの時間がおすすめです。

この記事を作った人

笹間聖子(フリーライター)

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