更新日:2020.02.08食トレンド
西小山【Cizia(チッツィア)】|イタリア料理に合う美味しいパンが楽しめる! 最旬パン飲み店
一大トレンドとなっている、ワイングラスを片手にパンを楽しむ 「パン飲み」の最新店が登場。2019年11月7日にオープンした【Cizia(チッツィア)】では、「料理に合わせてこそ美味しいパン」を提案しています。本格イタリアンと自家製パン、選りすぐりの自然派ワインで迎えてくれます。
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イタリア料理と自家製パン、合わせてさらに美味しく
生産者への思いを込めて、素材を生かした一品に
一人ごはんに嬉しい、予約なしのカウンター&小皿料理
素材の持ち味を生かしたイタリアンに、自家製パンが好相性
西小山駅から徒歩2分ほど。大きなガラス窓が開放的なレストランに、小さいパン工房を併設している
西小山駅を降りてすぐ、昔ながらの商店が並ぶ短いアーケード街を抜けると、思わず足を止めたくなる一軒が現れます。白い外観に大きなガラス窓、そしてオーブンが構えるパン工房のスペースが印象的なこちらは、2019年11月にオープンしたばかり。シェフのばばかつえさんが切り盛りする、イタリアンとパンのお店です。
キッチンを望む、ゆったりとしたカウンター席。ほかに、テーブル16席を設けている
料理人としてのキャリアを重ねていたばばさんが一転、「料理に合うパンをつくりたい」と門をたたいたのが【パーラー江古田】。今やレストランシーンの新潮流となっている「パン飲み」の先駆的存在です。そこでパン職人としての腕も磨き、満を持して構えた【Cizia】だから、抜群に美味しいイタリア料理と自家製パン、自然派ワインが揃い踏み。
季節素材を生かしたパスタは、自家製のからすみをたっぷりかけて。『菜の花としらすのペペロンチーノ』1,400円(税抜)
ばばさんの料理は、目で見ても「旨い」。ドンと盛りがよく直球勝負のパスタ、肉や魚介の存在感が際立つメインディッシュなど、メニューの数々には食欲がくすぐられるはず。口に入れたら、素材が持つ力強さや滋味深さがストレートに伝わり、さらに美味しいのは言うまでもありません。
ムール貝やハマグリ、アサリを平らげたら、パンでお皿をぬぐって貝の旨みを余すことなく味わいたい。『ムール貝と仲間たちの白ワイン蒸し』1,300円(税抜)
そして、料理をいただけば、自然にパンへと手が伸びます。「焼きたてを提供したい」と、ランチとディナーが始まる前に、併設する工房でパンをつくるばばさん。国産小麦のみを扱い、ときに自ら製粉し、自家製酵母をつかって焼き上げるパンは、日替わりで3~4種類ほど。
プレーンの他、この日は桐炭やラベンダーを混ぜ込んだパンを盛り合わせに。『パン盛り』100g 300円(税抜)
「パンだけ食べたら普通だけど」なんて謙遜するばばさんですが、「食事に合わせると美味しいですよ」という言葉通り、小麦と酵母がもたらす自然な味わいが料理に相性抜群なのです。マーブル仕立てにした桐炭や、ほのかに香るラベンダーなど、+αで加えた素材もいいアクセントに。
併設しているパン工房。ばばさんがパンをつくり上げていく様子を、通りから目の当たりにできる
惚れ込んだ作り手だからこそ、思いを込めた一品に仕上げる
イタリア料理とパン、この組み合わせを堪能したら、欲しくなるのはやっぱりワインです。こちらに揃えているのは、ばばさんが好きな作り手を中心に、イタリアや日本、南アフリカなどを産地とする自然派ワイン。
国内外から取り揃えた自然派ワインはグラス650円(税抜)~、ボトル4,000円(税抜)~
惚れ込んだ作り手だからこそ、素材には真摯に向き合います。あるとき思いがけず、宮城のワイナリー【Fattoria AL FIORE】からもらったブドウ。ならばと、そのブドウから酵母を起こしてパンをつくったことも。
ブドウやりんご、季節素材から起こした酵母をはじめ、マスタードやピクルスなど自家製の瓶詰めが並ぶ
作り手への思いは、ワインだけではありません。「自分が好きだと思う人たちのものをつかいたい」というばばさん。例えば、「いい笑顔しているなぁと思って」という北海道の農家・中川さんがつくる麦はパンにつかわれるだけでなく、サラダとしてオンメニュー。1粒1粒をしっかりと感じ、噛みしめるほどに旨みが増す一皿に仕上げています。ばばさんの料理を通して、遠く離れている生産者さんとの距離がぐっと近くなるのが楽しい。
ワインに合う小皿料理も充実。麦の食感が楽しい『北海道中川さんの麦サラダ』600円(税抜)、寺田本家の発芽玄米酒粕をカリッと揚げてちらした『Ciziaのポテトサラダ』600円(税抜)
一人でも、家族とでも、ほっと寛げる居心地の良さ
全4席のカウンターは予約を受け付けていません。ふらりと立ち寄って美味しいものを食べたいお一人さまにはぴったり。小皿料理をあれこれとアテにしてもよし、メインディッシュからパスタまでしっかりディナーでもよし。
カウンターは予約不可。美味しいものを目指してきたお一人さまにも、ふらりとお店を覗いたご近所さんにも優しい
とはいえ、カウンター目当てのお客さんが多いのも事実。ときには「エネルギーを吸い取られた」とばばさんが苦笑するほど、ばばさんとのコミュニケーションを楽しみに訪れる人もいるのだそう。
調理風景を眺められるオープンキッチン。ばばさんとの会話を楽しみに、カウンターを目指すお客さんも多いのだとか
オープンからまだ間もないにも関わらず、早くも人が集う場所になりつつあるようです。料理に、パンに、ワインに。店主・ばばさんの“好きなもの”で迎えてくれる空間は、何とも心地よい時間が流れています。休日ランチに、夜遅めの一人ごはんに、気の置けない友人とテーブルを囲んで。いつ、誰と訪れても寛げる、パン飲みイタリアンでお腹を満たして。
この記事を作った人
取材・文/首藤奈穂(フリーライター) 撮影/冨樫実和
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