ヒトサラ編集部厳選! 食通を唸らせる話題の日本料理店5選|東京
伝統的な技法で、四季の素材をうまく調理している「日本料理」。格式高いイメージがありますが、近年は新しい料理やコンセプトを打ち出す日本料理店も増えてきました。そこで、話題の新店をヒトサラ編集部がセレクト。おいしいものへの探求心溢れる食通も唸る店の数々をご紹介します。
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新富町【いづく】
恵比寿【創和堂】
麻布十番【麻布山 蕎庵 三たて】
飯田橋【KOMB】
代々木上原【茂幸】
新富町【いづく】
心のやすらぎを感じられる、滋味あふれる料理
カウンターは6席のみ。お盆の上にある江戸中期のギヤマンの揃いが美しく映える
名店が立ち並ぶ銀座一丁目界隈に、2021年にオープンした日本料理屋【いづく】。入り口には床からすっと伸びた若木のような草書体の「いづく」の文字があり、それが看板代わりです。小さな木の扉を開ければ、そこは温かみのある落ちついた空間。【京都吉兆】で学び、弱冠23歳で店の料理長となった崎楓真さんが迎えてくれます。
薪台で焼き上げた『金 きんめ - 金目鯛の薪焼き』
食事の前には、まず極上の八女茶を一献。それが非日常の世界に入るトリガー的役割となり、おまかせコースがスタートします。提供されるのは、薪をベースとして扱っている日本料理。その月その月で適性の高い食材を使い、素材の味を尊重した料理を提供しています。写真の金目鯛は、やさしい薪の熾火で火入れした後に皮目だけ香ばしく仕上げた逸品。
恵比寿【創和堂】
季節の和食をシェアで楽しむ大人の隠れ家
オープンキッチンをぐるりと囲むカウンターは、まさにシアターの特等席
看板がないひっそりとした外観の黒い扉を開けると、突然シックなバーが登場する【創和堂】。そのさらに奥に進むと、臨場感あふれるオープンキッチンを囲む劇場型カウンターがお目見えします。ゲストたちのさざめき、調理場の活気が心地よいBGM。どんなシチュエーションでもくつろげる雰囲気があります。
名物・遠火の直火でじっくり焼いた『原始焼き』
店主の出身である九州の旬の食材を中心とした料理が常時60種類近く揃っています。名物は『原始焼き』と名付けられた旬の魚や野菜を豪快に炭火焼きにしたもの。晩夏には『馬肉の生ハムと柿の白和え』や『鱧と夏野菜の南蛮漬け』、冬のはじめは『すっぽんの茶碗蒸し』や『くえの出汁しゃぶ』など、季節に沿ったメニューも人気です。
麻布十番【麻布山 蕎庵 三たて】
生粋の蕎麦好きが既成概念にとらわれず生み出す「新しい蕎麦」
バーのような雰囲気のL字のカウンター席
麻布十番の商店街を抜けた場所に佇む【麻布山 蕎庵 三たて】。挽きたて・打ちたて・茹でたての「三たて(さんたて)」と呼ばれる蕎麦の三原則に、日本料理の名店【京味】で修業した生粋の蕎麦好きである店主の三浦幸喜氏がみずからの頭文字を重ねたお店です。店内はカウンター席と、4~6名用のテーブル席を用意しています。
蕎麦粉を100%使って焼きあげた『蕎麦粉のガレット』
経営はマグロ卸「やま幸」とあって、魅力は蕎麦とマグロの組み合わせ、そしてシャンパーニュとのマリアージュ。細くコシのある、在来種を使った豊かな香りの十割蕎麦や、マグロと合わせたガレット、刺身風に仕立てた『蕎麦刺し』など、クリエイティブなメニューが揃います。早い時間はコース仕立てで、遅い時間帯と土曜はアラカルトで楽しめる、使い勝手のよさも魅力です。
飯田橋【KOMB】
まるで懐石料理と家庭料理の間、程よい加減のモダン和食
立派なトチノキのカウンターの中にいるのが店主の原田アンナベル聖子さん
真っ白な暖簾をくぐると現れるのは、シンプルでモダンな空間。カウンター10席のお店を切り盛りするのが、店主の原田アンナベル聖子さんです。ケータリング、お惣菜の通販、料理教室など多角的な経営をしていいて、基本的に営業は金曜日から日曜日(平日は6名以上で予約可)。懐石料理と家庭料理の間のようなコースをいただけます。
旬の魚介や野菜料理を季節感たっぷりに盛り合わせた前菜
「季節を大切にしたい」と旬の食材を中心に、香りで、目で、舌でと臨場感たっぷりに楽しませてくれます。料理が好きだからこそ「できたて」がこだわり。だしや魚の手当てなどの丁寧な仕込みはしているものの、つくり置きはせず、和える、焼く、蒸すなどの調理は食べる直前に行います。まるで自宅に招かれたような和やかな雰囲気のなか、ゆったりとした時間を過ごせそうです。
代々木上原【茂幸】
住宅街に佇む、熟達した仕事と和やかな時間を楽しめる和食店
店内はゆったり寛げる民芸調の空間になっている
【麻布 幸村】で9年研鑽を積んだ菅野茂男さんが、生まれ育った渋谷区西原にて独立開業した【茂幸】。季節によって変わるコース1本で、こだわりの器に旬を表す料理をのせて提供しています。内装の設計も菅野さん自身。民芸をテーマに、昭和初期に作られた祖母の箪笥や、骨董や作家さんの器などこだわりのアイテムが店内を彩ります。カリンの木のカウンターも落ち着くと評判です。
青森の郷土料理にヒントを得た『いちご煮素麺』
花山椒は花山椒前線を追いかけ全国から最良のものを取り寄せるなど、産地を固定するより最旬を優先。食材のライブ感を大切に、季節ごとコースの構成を柔軟に変えています。全品、滋味深くもキレのある味わいを意識していますが、特に『いちご煮素麺』は秋までの看板メニューとして人気の一品。お酒は純米吟醸を中心とする日本酒に、ブルゴーニュのワインまで揃えています。
この記事を作った人
ヒトサラ編集部
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