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代官山のシンボルがリニューアル! 世代を超えて愛され続ける【リストランテASO】と【カフェ・ミケランジェロ】の魅力とは?

1997年のオープン以来、多くのゲストに親しまれてきた代官山を象徴する名店である、イタリア料理店【リストランテASO】とヨーロピアンスタイルのカフェ【カフェ・ミケランジェロ】。今秋、「人生を、 満たす場所。」を新たなコンセプトに掲げ、リニューアルオープンを果たしました。積み重ねてきた歴史を大切にしながらも、空間や料理などすべてにおいて、時代に即しアップデートが行われています。

リストランテASO

代官山のランドマーク「Villa ASO」として愛されるために

    看板

    代官山の旧山手通りのエントランスに掲げられたシックな看板

2023年5月からの休業期間を経て、9月16日(土)にリニューアルオープンを迎えた【リストランテASO】と【カフェ・ミケランジェロ】。それに際し、両店の舞台である代官山の地において、街のランドマークとして永く愛される場所であり続けたい、という想いを込めて両店のある昭和初期に建てられたクラシカルな洋館が「Villa ASO」と名付けられました。

    ASO 中庭

    都会にいることを忘れるほど、緑の樹々と風を感じる【リストランテASO】の中庭

実際に訪れてみると、以前のお店を知っている方は「それほど変わっていないのでは?」と感じるかもしれません。確かに建物の改築など大きな変化はありませんが、よりゲストが心地良く過ごせるよう、館内照明のLED化をはじめ、空調機器の最新化、壁紙や椅子の張替えなど、細やかな部分でリニューアルを遂げています。「歴史と時代が調和してこそ、美しい記憶は永く継承される」という思想でつくりあげられた世界観によって「歴史を剪定する」デザインが施されました。さらに、破損しても廃棄せずに積極的に肥料としてリサイクルできることを目指す食器を採用するなど、サステナビリティへの配慮も。樹齢300年以上になる欅の木を剪定した枝でつくった創業25周年記念のベンチチェアは、【カフェ・ミケランジェロ】の中庭に置かれています。

新料理長が就任し、豊かな物語を紡ぐ【リストランテASO】

    フレスコ画「碧空」

    螺旋階段の天井にある優美なフレスコ画

旧山手通り沿いにある【カフェ・ミケランジェロ】のエントランスを抜けた先に【リストランテASO】はあります。扉の奥へと進むと、エレガントな雰囲気に包まれ、螺旋階段の天井を見上げるとフレスコ画「碧空(へきくう)」が目に飛び込んできます。

「開業時に額賀加津己氏によって製作されたものですが、古来より青い空を思いのまま飛翔する鳥は自由の象徴であり、ここで働くスタッフ一人ひとりがこの鳥のように世界に羽ばたいてほしいとの想いが込められています。お客様がお席に座ると、こちらと同じ絵が描かれたお出迎え皿が置かれておりますので、天井のフレスコ画から目を移し、ASOの世界観へと誘われるかのようにお食事の時間をお楽しみいただければ嬉しいです。」と語るのは、総支配人兼シェフソムリエの篠﨑大輔氏。

    総料理長の髙階琢氏、料理長の沖太一氏

    左は、総料理長の髙階琢氏。右は、料理長の沖太一氏

今回のリニューアルオープンを機に、長きにわたって料理長を務めてきた髙階琢氏が総料理長に就任。【リストランテASO】をはじめ、大阪・西梅田の【リストランテ ル・ミディ ひらまつ】などで研鑽を積んだ沖太一氏が料理長となり、新たな風を吹き込みます。「リニューアルオープンまでの1ヵ月間、イタリアに渡り、海辺のレストランで研修をしてきました。そこで得たインスピレーションは【リストランテASO】の新たなメニューを考える上で大きく反映しています」と沖氏。

    雲丹ジェラートのシュー

    新メニューの『雲丹 佐賀豆腐ムース オレンジマルメラータ』

シンプルななかにもこだわりが詰まった料理の数々でゲストをもてなしてくれる同店。ランチコースは3種類、ディナーコースは4種類から選ぶことができるので、シチュエーションに合わせて訪れることができるのも魅力のひとつ。「毎年、記念日は【リストランテASO】を予約する」というファンも多くいらっしゃるそうです。また、チャペルや披露宴やパーティーに最適なサロンもリニューアルしました。ブライダルの人気も非常に高く、休日の予約は年内いっぱい埋まっているそう。

“夜カフェ”としてもアップデートした【カフェ・ミケランジェロ】

    内観

    アンティークな風合いの家具や照明で統一されたカフェの店内

遠くからでも一目でわかる瓦屋根と「ASO」の大きな看板が目印の【カフェ・ミケランジェロ】は、まるでヨーロッパのカフェに迷い込んだような時間が流れています。シェフがしっかりと手を掛けたイタリア料理やおいしいコーヒーで、特別なひとときに。旧山手通りに面するオープンテラスのほか、【リストランテASO】へと続く回廊の両サイドにも心地よい風が吹き抜けるテラス席があります。

    ピンサ・ロマーナ(ロッサとビアンカ2種)

    手前は『ピンサ・ロッサ~トマトソースとサルサヴェルデ~』、奥は『ピンサ・ビアンカ~サルサヴェルデとローズマリーソルト~』

これまで昼のイメージが強かった【カフェ・ミケランジェロ】ですが、リニューアルにあたり、大人が立ち寄れる“夜カフェ”としても重宝するスポットに。ワインと一緒に楽しめるアンティパスト(前菜)が充実しました。おつまみにぴったりな「ピンサ・ロマーナ」は、ヘルシー志向が高まっているヨーロッパを中心に人気を集める新スタイルの軽やかなピッツァです。小麦粉だけではなく、大豆粉や米粉を使用して長時間発酵させた生地は、外はカリッと、中はモチモチとした食感を楽しむことができます。

    テラス席

    夜も代官山ならではの雰囲気を満喫できるテラス席

アンティパストの他、パスタやリゾット、グーラッシュ(ハンガリー風ビーフシチュー)などもあり、仕事帰りの食事を兼ねた一杯にも最適。夜の時間帯のみお席の予約受付もスタートし、お店に訪れたくなるタイミングが増えました。

ハレの日の特別なお食事から何気ない日常のカジュアルな一杯まで、幅広いシーンに合わせて利用できる「Villa ASO」。リニューアル前に訪れたことがある方も、そうでない方も、ぜひ新たな幕を開けた【リストランテASO】と【カフェ・ミケランジェロ】を訪れ、心満たされる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

この記事を作った人

取材・文/外川ゆい

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