ヒトサラ編集長の食ダイアリー~とっておきの旅と食のはなし~vol.5|イタリア・ピエモンテ州③
今回は、ノミネートされたシェフたちの話を聞いてから、カナヴェーゼという北部の山岳エリアで郷土料理をいただきます。スイス国境に近い美しい村で、固有種のワインも楽しめます。
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【カフェ・ストラッタ(Caffe-Confetteria Stratta)】(トリノの菓子店、カフェ)
【リストランテ・デル・モンテ(Ristorante del Monte)】(カナヴェーゼの山小屋風レストラン)
ピエモンテ③ 山岳地方の郷土料理、ワイン
今日はOGRというイベント会場で、今回ノミネートされているシェフたちが中心になったプレンテーションがあり、また座談会なども開かれました。
オーストラリアの先住民の血を引くミンディ・ウッズ・シェフ(今回「チャンピオン・オブ・チェンジ」を受賞)が、伝統的な穀物や香辛料でつくる料理を披露したり、西アフリカの伝統料理を土台に洗練された料理をつくるロンドン【イコイ(Ikoyi)】のジェレミー・チャン・シェフや、ペルー料理を世界レベルに押し上げたリマ【セントラル(Central)】のヴィルヒリオ・マルチネス・シェフなど、この賞独自の人選によるユニークな話がとても面白く、世界の今のトレンドがよく分かります。
トリノの中心地「ピアッツァ・サンカルロ」にある【カフェ・ストラッタ(Caffe-Confetteria Stratta)】。創業1836年のパスティッチェリ(菓子店)のテラス席で軽い食事をとり、今度は車でピエモンテ北部に移動します。
やってきたのはカナヴェーゼという山岳エリアで、スイス国境にも近い綺麗なところで、オリベッティ社創業の地でもあります。ハイキングで訪れる人も多いらしく、ウォーキングツアーやワイナリーなども充実しています。
ルカ・ベロラッティ・シェフがここに出向いて郷土料理をつくってくれました。
カナヴェーゼでポピュラーなプリンのような『タルトラ』や、チーズや野菜を煮込んだおかゆのような『ズッパ・ミトゥーナ』など、半径数百メートル以内でとれるような食材中心の、素朴ながらも素晴らしい深みをもった美味しい料理。
それに合わせて、エルバルーチェという固有種の白ワインが柑橘やハーブのニュアンスが強くて、よくあうと思いました。
今日もけっこう歩き、疲れました。
あすは夕方から「世界のベストレストラン50」のアワードにのぞみます。
この記事を作った人
小西克博/ヒトサラ編集長
北極から南極まで世界100カ国を旅してきた編集者、紀行作家。
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大学卒業後に渡欧、北極から南極まで約100ヶ国を食べ歩く。共同通信社を経て、中央公論社で「GQ」創刊に参画。2誌の創刊編集長、IT企業顧問などを経て、現職。
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