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更新日:2025.08.22食トレンド

渋谷二丁目で体感するアジアの香りと活気――、【Night Market】で味わう“Mixed Asian”の世界|東京・渋谷二丁目

グルメ感度の高いオトナが集う渋谷二丁目(通称:渋二)は、昔から“食べて飲んで楽しむ”街として愛されてきました。そんな渋二に、また一軒、新たなお店【Night Market】が誕生。手掛けるのは、モダンベトナミーズと世界各国のワインのマリアージュで人気を集める外苑前【An Đi(アンディ)】の料理長を務めた内藤千博シェフです。東南アジアの伝統料理と日本のエッセンスを融合させた新たな“Mixed Asian”の世界を体験してきました。

【Night Market】の『鰹のタタキとビーツのソムタム』

ナイトマーケットの熱気と活気をそのままに

東京都渋谷区渋谷二丁目――、六本木通りや宮益坂、青山通りに囲まれながらも、落ち着いた空気が漂うエリアに【Night Market】は誕生しました。エントランスの階段にはヤシの木を編んだラグが敷かれ、一歩足を踏み入れると、まるで東南アジアを訪れたかのような高揚感に包まれます。

    【Night Market】のエントランス

    アジアのエキゾチックな雰囲気漂う【Night Market】のエントランス

店内は、緑色の壁や木製アンティーク家具、ラタン調の天井、カラフルな椅子が空間を彩り、東南アジアの太陽や森を思わせる温かみのある雰囲気。カウンター、2名掛けテーブル、窓際の6名席、ソファ席、パーソナルスペースを確保したターンテーブル席など、シーンに合わせて選べます。

    カウンター席

    ランチタイムに一人でも訪れやすいカウンター席

    テーブル席

    友人や恋人など、2名で利用できるテーブル席

  • ソファ席

    窓側には6人掛けのテーブル席とゆったりくつろげるソファ席

  • ターンテーブル席

    パーソナルスペースが確保されたターンテーブル席も

この【Night Market】では、アジア各地の魅力を再解釈した新しい視点“Mixed Asian” を表現。シェフの内藤千博氏は【レフェルヴェソンス】で腕を磨き、【Ăn Đi】で料理長を務めた経歴を持ち、タイ・ベトナム・インドネシアなど東南アジアの伝統料理に日本のエッセンスを軽やかに融合させています。

日本の食材や技法を織り交ぜた“Mixed Asian”

内藤シェフが掲げるテーマとして「Mixed flavors in Tokyo」があり、これは全国の生産者から届くハーブや野菜、日本の食材・調理法を取り入れつつ、タイ・ベトナム・インドネシアなどの伝統料理を軽やかにアレンジしています。ランチタイムは「カオマンガイ」や「フォー」をカジュアルに、ディナーは約25種類の料理をアラカルトで提供しています。

お店のオススメ料理を実食!

この日訪れたのはディナータイム。東南アジア全般の料理を日本の食材を合わせてつくった料理が25種程度あり、それをアラカルトで楽しみます。

女性二人で訪れた際にベストな料理の数を聞いたところ、「1皿のボリュームが多いほうではないので、お酒と合わせながら、スナック2皿、前菜2皿、温野菜2皿、メイン1皿、〆1~2皿、デザート1~2皿がオススメです」とのこと。

    ナイトマーケットのフードメニュー

    フードメニュー(2025年7月現在)。スナック、前菜、温前菜、メインディッシュ、〆、デザートで構成されています

お店の方にオススメのメニューを伺ったところ、スナックで外せないのは、おつまみ盛り合わせの『ナイトマーケット フラッシュ!』、前菜では『ゴーヤチャンプルの生春巻き 焦がしパイナップルソース』やスパイスの香りが特徴的な『鰹のタタキとビーツのソムタム』、温前菜ではピリッと辛い『サイウア チェンマイソーセージ』やラム肉ときゅうりを串焼きした『ラムときゅうりのサテ ヨーグルトソース』、お店で人気の『とうもろこしとシラスの揚げ春巻き 焦がしバターとタマリンドのソース』。メインディッシュはフリットした魚と夏野菜を合わせたグリーンカレー『プラー・トート』や、スープ仕立ての魚料理『蒸籠で蒸したイサキとアサリのブラーヌンナマオ』などがオススメとのこと。1pieceと記載されいるものは1人分なので、人数分を注文するのがベストだそうです。

ではさっそく注文したいと思います。

    【Night Market】オリジナルのハーブを使ったドリンク

    最初の一杯は【Night Market】オリジナルのハーブを使ったドリンクをチョイス

  • 『バジルスマッシュ!』1,400円

    『バジルスマッシュ!』1,400円

  • 『タマリンドコーラ』1,200円

    『タマリンドコーラ』1,200円

まずはドリンクをオーダー。写真左の『バジルスマッシュ!』はバジルたっぷりのカクテルで、モヒートのバジルバージョンのよう。右の『タマリンドコーラ』は、タイの甘酸っぱいフルーツ「タマリンド」をベースに、シナモンやグローブなどのスパイスをたっぷり使った香り高いコーラです。いずれもノンアルコールも対応可能なので、お酒が苦手な人も楽しめます。

    ナイトマーケットのドリンクメニュー

    ドリンクメニュー(2025年7月現在)。オリジナルカクテル、ワイン(グラス/ボトル)、ビール、日本酒、お茶・ノンアルコール、水で構成

スナック

『ナイトマーケット フラッシュ!』

    『ナイトマーケット フラッシュ!』

    2,000円

おつまみ盛り合わせ。この日はえびせん、しめ鯖、ブリの若魚「わかね」の昆布締めのセビーチ風の3種。えびせんは(えびのみ/あおさ入り)の2味あり、塩レモンマヨで。しめ鯖にはカンボジア胡椒や柚子胡椒、赤玉ねぎピクルスを添え、わかねはトマトソースで爽やかに。すべて手で食べるスタイルがアジアらしさを演出。

前菜

『とうもろこしとシラスの揚げ春巻き 焦がしバターとタマリンドのソース』

    『とうもろこしとシラスの揚げ春巻き 焦がしバターとタマリンドのソース』

    1piece 1,200円

外はパリッ、中は甘みたっぷりのコーンと上にかかったシラスが好相性。焦がしバターの香ばしさとタマリンドの酸味がクセになる、お店人気No.1メニュー。

『鰹のタタキとビーツのソムタム』

    『鰹のタタキとビーツのソムタム』

    2,400円

スパイスを潰して香りを引き立て、藁焼き鰹のタタキと合わせた贅沢な一皿。口に運んだ時の香りが何とも贅沢です。

温前菜

『サイウア チェンマイソーセージ』

    『サイウア チェンマイソーセージ』

    1piece 1,200円

ハーブとスパイスをたっぷり練り込んだピリ辛ソーセージ。えごまの葉で巻いていただきます。これはビールがオススメ。

メイン

『黒豚のスペアリブと発酵茶葉のバクテー』

     『黒豚のスペアリブと発酵茶葉のバクテー』

    4,200円

ボリューム感たっぷりの大皿料理。骨付き肉の旨みと発酵茶葉の香りが食欲を刺激します。

『クラシック節のフォー』

    『クラシック節のフォー』

    1,400円

鹿児島・枕崎「金七商店」の本枯節を使用。別皿のハーブで味を変えながら、自家製レモングラス辣油で締めくくる贅沢な一杯。

  • 『クラシック節のフォー』

    二人でシェアしました。

デザート

『玄米小豆甘酒と赤しそのチェ―』

    『玄米小豆甘酒と赤しそのチェ―』

    1,200円

現地では練乳を使われることが多いベトナムのチェーを、練乳の代わりに甘酒を使い、すっきりと優しい甘さに。季節のフルーツや餅、凍らせた赤紫蘇シロップで爽やかに仕上げた食後にぴったりの一品です。

料理に合わせるのは、ソムリエ・小林輝政氏が選ぶワインや日本酒。アジア料理の酸味や辛味に寄り添うラインアップされており、ワインはボトルで7,000〜8,000円台から揃い、ペアリングも自由に楽しめます。

    グラスのオレンジワインをいただきました。

    グラスのオレンジワインをいただきました。

渋谷二丁目の新星【Night Market】は、まるで現地のナイトマーケットに迷い込んだかのような活気と、洗練された東京ならではの味わいを融合したレストラン。東南アジアの奥深い香りと、日本の繊細な感性が交差する一皿一皿は、きっと記憶に残る体験になるはずです。ぜひ足を運んでみてください。

chef

    内藤 千博

    内藤 千博(ないとう ちひろ)
    1983年生まれ、埼玉県出身。2009年【CITABRIA】で料理人としてのキャリアをスタート。フレンチレストラン【L'Effervescence】で約7年間スーシェフを務めたのち、2018年【An Đi】料理長に就任。2024年フォー専門店【Just Pho You】をオープン。2025年7月【Night Market】を開業。

【Night Market】店舗情報

住所:東京都渋谷区渋谷2-6-6 COERU 渋谷イースト
電話:03-6433-5516
アクセス:渋谷駅・表参道駅より徒歩10分
営業時間:ランチ 11:30〜14:00(L.O.)/ディナー 17:30〜21:00(L.O.)
定休日:月曜・不定休
席数:36席(カウンター6席)
平均予算:ランチ 2,000円/ディナー 13,000円(ディナーのみサ10%別)

この記事を作った人

取材・文/嶋亜希子(ヒトサラ編集部)

東京・下町出身。アパレル業界を経て出版社へ。12年勤務し、編集長も務める。その後「ヒトサラ」で編集を担当し、現在はグルメ業界9年目。パンとフルーツが好きで日々の楽しみに。@papapa_paaan

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