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日本酒初心者も、通なあなたも。新橋【酒亭穂椋(ほくら)】で江戸の伝統料理「葱鮪鍋」と厳選銘酒に酔いしれる

新橋駅烏森口から徒歩5分。賑わいから少し離れた小道に、日本酒好きが夜な夜な集う【酒亭穂椋】はあります。「日本酒は詳しくないけれど楽しみたい」という初心者から、こだわりを持つ“通”までをも包み込む名店。お店の名物『葱鮪鍋』をはじめ、熟成魚やジビエ料理を中心に提供し、店主厳選の銘酒と旬の肴に酔いしれる、至福のひとときを体験してきました。

新橋【酒亭穂椋(ほくら)】のねぎま鍋、葱鮪鍋

一歩足を踏み入れればそこは別世界。新橋に佇む、通好みの隠れ家

ビジネス街・新橋の路地裏で、手掘りの看板と重厚な木の扉がゲストを迎える【酒亭穂椋】。扉を開けると、そこには駅前の喧騒が嘘のような、落ち着いた大人の空間が広がります。一枚板のカウンターやウォールナットの椅子など、細部までこだわり抜かれた設えが、これから始まる食事への期待を高めてくれます。

    【酒亭穂椋(ほくら)】の外観、入口

    大正時代の蔵から移築したという重厚な扉。その先に広がる隠れ家的な空間に胸が高鳴ります

店内は、職人の手仕事を間近に望むカウンター席のほか、プライベート感を重視した個室やカーテンで仕切れる半個室も用意。大切な方との記念日や接待、あるいは自分へのご褒美にふらりと立ち寄るひとり飲みまで、多様なシーンに寄り添ってくれます。日常を忘れ、心静かに料理とお酒に向き合える、まさに「大人の隠れ家」です。

    【酒亭穂椋(ほくら)】のカウンター席

    一枚板のカウンターは、おひとり様やデート、大切な友人との食事会に

  • 【酒亭穂椋(ほくら)】の半個室、テーブル席

    開放感とプライベート感を両立した半個室。友人や同僚とのカジュアルな会食にも最適です

  • 【酒亭穂椋(ほくら)】の完全個室

    最大5名まで利用可能な個室。落ち着いて話ができる空間は、大切な接待やビジネスシーンでも重宝します

食材は店主自ら豊洲市場で厳選した旬の味覚ばかり。素材の魅力を最大限に活かすため、塩、醤油、味噌といった調味料にも妥協がありません。厳選された日本酒とのペアリングをより贅沢なものにしてくれます。

    日本酒は常時70種以上ラインアップ

    日本酒は常時70種以上ラインアップ

また、特筆すべきは店主が自信を持って提案する「燗酒」の奥深さ。ぬる燗(約40~50℃)、上燗(約50~60℃)、熱燗(60℃以上)と、その日のお酒や料理に合わせて最適な温度で供される一杯は、素材の旨みをより一層引き立ててくれます。

冬の醍醐味を堪能。心まで温まる「葱鮪鍋コース」で至福のひととき

この日は、冬にこそ味わいたい「葱鮪鍋コース」(7,700円)を注文。のどがカラカラだったので、最初の一杯は、にごり酒の「生酛のどぶ」と生ビールを融合させた『どぶビール』を注文しました。

    『どぶビール』

    『どぶビール』1,200円。「生酛のどぶ」のコクとビールの麦芽が絶妙にマッチした、ここならではの味わい

『御椀』

    『御椀』

焼き目が香ばしい平目と、だしがしっかり染みた大根。柚子の香りがふわりと広がる、優しくも奥行きのある一品。

    2杯目は日本酒を。島根県・板倉酒造の『無窮天穏(むきゅうてんおん)天雲』1,300円をお店オススメのぬる燗でいただきます

    2杯目は日本酒を。島根県・板倉酒造の『無窮天穏(むきゅうてんおん)天雲』1,300円をお店オススメのぬる燗でいただきます

『御造り 5点盛り』

    『御造り 5点盛り』

大間の本マグロや熟成された真鯛など。さっぱりしたものから濃厚な脂の旨みまで、一皿で魚の醍醐味を味わい尽くせます。


『本日の御野菜料理』

    『本日の御野菜料理』

千葉県にある契約農家「キレド」さんの珍しい野菜を軽やかな揚げ物で。どれも味が濃く、印象深かったのですが、特に手前にあるジャイアントリーキ(西洋ねぎ)の甘さや、2種のニンジン(ひとみ人参/沖縄の島ニンジン)のサツマイモのような甘さは感動もの。

『季節の焼魚』

    『季節の焼魚』

京都・伊根のさわらを、絶妙な火入れでふっくらと。特製の味噌が魚本来のおいしさを引き立てる、職人技が光る逸品。

    3杯目は、先ほどのさわらと同じ京都・伊根の向井酒造『京の春』1,100円を上燗で。米の旨みと酸味のバランスがちょうどよく、焼き魚との相性も抜群です。<br />
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    3杯目は、先ほどのさわらと同じ京都・伊根の向井酒造『京の春』1,100円を上燗で。米の旨みと酸味のバランスがちょうどよく、焼き魚との相性も抜群です。

『葱鮪鍋』

    『葱鮪鍋』

これぞ江戸の粋。鮪のスジトロと、その時期一番おいしい産地の葱(冬は下仁田葱)だけを贅沢に使った伝統の鍋。

  • まずは下仁田ネギから投入

    まずは下仁田ネギから投入

  • ネギに味がしみ込み始めたら鮪を加えていきます

    ネギに味がしみ込み始めたら鮪を加えていきます

    味が染みたら、下仁田ネギの青い部分を加えて完成。

    味が染みたら、下仁田ネギの青い部分を加えて完成。

真打ちの『葱鮪鍋』は、鮪のスジトロの脂をたっぷりと吸い込んだ下仁田葱の甘みが格別です。まずはそのままで葱の旨みをダイレクトに味わい、次に柚子胡椒や七味を添えて。江戸時代から続く伝統の味を堪能する時間は、まさに至福のとき。季節ごとに最適な葱を選ぶこだわりようも、多くのファンを魅了して止みません。

『雑炊』『甘味』

〆の『雑炊』、そして自家製チーズケーキの『甘味』まで、どのお料理も丁寧な手仕事が感じられるものばかり。すべてにおいてこだわりの食材、手の込んだ下ごしらえ、そして店主の心のこもったおもてなしが、一連のコースの中に凝縮されています。

2名から10名まで予約可能なので、大切な方との語らいの場にぜひ選んでほしい、心温まる内容でした。新橋で「本当に良い店を知っている」と自信を持って言える、そんな一軒に出会えた夜となりました。

この記事を作った人

取材・文/嶋亜希子(ヒトサラ編集部)

東京・下町出身。アパレル業界を経て出版社へ。12年勤務し、編集長も務める。その後「ヒトサラ」で編集を担当し、現在はグルメ業界9年目。パンとフルーツが好きで日々の楽しみに。@papapa_paaan

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