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更新日:2017.03.28グルメラボ

隠れた春の主役、春の節句にも欠かせない「よもぎ」の豆知識 

よもぎの旬は春。日本各地の山野に自生するたくましいキク科の多年草で、古来から洋の東西を問わず、食用、薬草として重用されてきました。春の様々な行事食に欠かせないよもぎの効能や美味しい食べ方、よもぎを用いた行事食等についてご紹介します。

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今が旬! 世界で古くから親しまれているよもぎの健康効果と効能

 よもぎの旬は3~5月頃。日本では、春に新芽を摘み、もち・だんごに混ぜたり、おひたしや天ぷらにしてその香りを楽しみます。ヨーロッパなどでは、古くからハーブティーにしたり、リカーに漬け込んでヨモギ酒にしたりするそうです。

 また、よもぎは薬効の範囲が広い薬草としても有名です。カロチン、クロロフィル、ビタミン、カルシウム、食物繊維などがバランス良く含まれていて整腸作用があり、便秘にもよいとされています。さらには、臓器の機能を正常に保ち、老廃物がたまらないよう体外に排出し、血液を浄化する効能があるともいわれているそうです。

馴染みのある「よもぎ餅」。よもぎをお餅に入れる理由とは

 現在では、よもぎをパン生地に練り込んだりすることもあるそうですが、日本人にとってよもぎといえばやはり「よもぎ餅」ですよね。「モチグサ」と呼ばれるほど和菓子の材料としてお馴染みのよもぎですが、その秘密は葉の裏の白くて細かい毛にあります。その毛が絡みあって餅や団子に程良いコシを加え、味を一層引き立てるのです。

 勿論、食べたときに鼻に抜ける爽やかなよもぎの香りも、「よもぎ餅」が古くから愛されている理由のひとつ。あの独特の春の香りは、シネオールという精油成分です。

切っても切れない、「よもぎ餅」と春の節句の関係性

 春の節句といえば「桃の節句」と「端午の節句」が有名ですが、どちらにもよもぎを使った餅が用いられます。よもぎは薬や食料として古くから利用されている他に、邪気払いの行事に使われる神聖な野草でした。旬のものを使い祝うという節句に際し、ぴったりの食材なんですね。

 「よもぎ餅」といえば、一般的には蒸したもち米と茹でたよもぎを一緒についたものですが、よもぎの若芽が入っていれば作り方に特別な決まりはありません。米粉を使い、茹でたよもぎとともに練り合わせて作る家庭や、白玉粉と上新粉で練り合わせて作る方もいるそうです。

 よもぎはお餅の他にも、天ぷらやおひたし、和え物などにも向いています。調理の際はよく茹でて、たっぷりの水でさらすのがコツです。天ぷらは衣を薄くした方が香りが楽しめます。今が旬のよもぎを、是非味わってみて下さい。

この記事を作った人

取材・文/斎藤 健(フリーライター)

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